2008年10月9日木曜日

特別講座開講

金木犀が香る時期になりました。

医進塾のお隣のアパートの庭には大きな金木犀の木が数本あり、この時期になるとステキな香りを漂わせてくれています。

医進塾では10月13日と19日の二回、それぞれ一日使って「特別講座」を開講いたします。詳しいことはHP上に掲示してありますので、そちらをご覧ください。

この時期の特別講座の狙いは「受験力の向上」という1点に尽きます。「受験力」とはあまり聞きなれない言葉ですが、要するに自分の力を100%(できれば120%くらい)、答案上に反映させることの出来る力、ということです。

毎回の試験のたびに「わかっていたのに、出来なかった」「解き方はわかったのに、うっかりミスで10点損した」「勘違いで5点損した」・・・などなどの声が塾生の口から聞かれます。これが「受験力」のなさから来た結果なのです。

それだけでなく、今のこの段階でも「答案用紙の答えを書く場所を間違えた」などと言ってくる塾生が後を絶ちません。これは学力に関係なく、総合的答案完成力の欠如です。そのことを医進塾では「受験力」と言う言葉で表しています。

では「受験力」をつけるにはどうするのか?

各教科それぞれにコツがあります。「難しい問題は後回し。出来るものから手をつける」のは、どの教科にも共通するコツですが、たとえば「知識問題と理解力確認問題を瞬間的に区別し、長文総合問題の中であっても知識問題に類するものは先にやってしまう」というのなどは、英語のひとつのコツになります。

そのようなコツ(受験のテクニックと呼ばれるものかもしれませんね(^_^;))を、集中して頭に入れてしまおうというのがこの時期の特別講座の狙いです。

一人でも開講しますが、定員は各講座5人までです。興味のある方は事務局までご連絡ください。空席状況をお知らせいたします。

2008年9月29日月曜日

やる気がでない!(笑)

ついさっきのことです。塾生の一人が事務室に来て「先生、やる気のない時って、どうすればいいんでしょうねぇ…」と聞いてきました。「やる気がでない」とは、塾生が勉強をサボるときの常套語句です(笑)。こういう時、私の答えは大体決まっています。

①やる気がでないのは日常茶飯事。良く考えてごらん、一日のうち本気で「やるぞ~!」と思って授業に向き合う時間がどのくらいあるか。それほどはないはずだろう。

②これは人間にとって当たり前のこと。どんな人間でも一日の行動のうち80%以上は「オートコントロール」(自動操縦)で動いている。そうでなければ疲れてしまって何もできなくなる。

③だから「やる気」を起こしてから仕事に向うというよりも、仕事をしているうちに「やる気」になるというのが正しい(これは心理学的にも証明されていること)。

④やる気があろうとなかろうと、しなければならないのが「勉強計画」というもの。計画に従って最初はイヤイヤでも、やっているうちに気分が高揚してくる。それが「やる気」だ。

⑤日によっては、気分の高揚を感じないうちに勉強が終わることもある。それはそれでよし。そういう日もある。新しい発見を連続してするようなわくわくする日々もあれば、問題の「こなし」だけで終わる日もある。それが勉強というもの。

⑥気分が乗っている(やる気のある)日は130%できて、気分が乗らない(やる気のでない)日は80%で終わることもある。それが勉強というもの。一日単位、一週間単位ではなく、一ヶ月単位、二ヶ月単位で振り返ってみて、予定通りできていればそれでよい。

⑦だからやる気がでない、を言い訳にしてはいけないよ。やる気がある日はやるが、ない日はやらないというのは幼稚園生。やる気があろうとなかろうと、きちんと決めたことはやる、というが「勉強」というもの。「勉強」を「仕事」と言い換えれば、これは社会人全てに当てはまること。医進塾の君だけの問題ではない。

大体ここまで言うと分かってくれるようです(笑)。

最後のダメ押しに、次のようなことを言います。

「君は将来医学者を目指している。やる気のある時の患者さんは熱心に診るが、ないときの患者は邪険にあつかうというようなことをしていては職を失う。プロとしての自覚を今のうちから身につけてもらいたいなぁ」(笑)

2008年9月22日月曜日

メディカルテスト・到達度テスト・全国模試

今日は朝から20度前後の気温です。まだまだ暖房はいらないと思いますが、あの夏の暑さがウソのように消えてしまいました。これからが勉強の本番のようです。

18日には全国模擬試験(マーク式)が実施されました。今週25日は「医進塾メディカルテスト第4回」が行われます。来週10月2日は「早稲田ゼミナール校内模試(到達度テスト)」です。ここ数週間は試験の嵐です。

こんなに何回も試験をやって意味があるのかと良く問われます。私の答えはいつも同じで「受ける側の意識の問題です」とお答えするようにしています。

全国模試は数十万人が受験するわけですので、自分の学力が日本全体の受験生総数中どの程度にあるかを知ることができます。

メディカルテストは医歯薬獣医系に絞った問題だけを出題しますので、実際の受験の場合に自分がどの程度まで対応できるのかを知るのに最適です。

校内模試(到達度テスト)は、文系の生徒も受験する問題ですから内容的には非常に一般的なものが選ばれます。「これが出来なければ受験生とはいえない」というような、基礎力確認には最適な試験です。

このように、各試験にはそれぞれの目的があるのです。それを自分で意識して受験し分けることができる人にとっては、結果はどうあれ非常にためになるものです。

ただ漫然と受けるだけ受けてみようか・・・というような態度の人には、申し訳ないことですが、あまり効果は期待できません。

医進塾のカリキュラムは様々な試験が多いのが特徴になっています。それらの試験を「意識的に受け分ける⇒結果を充分に復習する⇒二度と同じ間違いをしないように練習する」というパターンで利用できれば、一回の試験が10時間以上の授業にも当たることになるでしょう。

そのような有効な使い方を、塾生諸君にはしてもらいたいものです。

2008年9月13日土曜日

難問・奇問病(笑)

毎年この時期になると気持ちの焦りからか、やたらと難しい問題に挑戦したいという生徒が増えてきます。「難しい問題」と言ってもいろいろあります。そのような生徒のやりたがるのが、いわゆる「難問・奇問」と呼ばれているもので、正統派の勉強をしている人から見ると「際物(きわもの)」にしか見えないものがほとんどです。

実際に入試の過去問を見ても、そのような問題の出題頻度が必ずしも高いとは限りませんし、調べてみれば分かるように、むしろレアケースがほとんどです。レアケース、つまりその問題が出来なくても合格にはほとんど関係がないということです。

この時期の塾生の気持ちは、分からないではありません。今までの自分の勉強の成果を、難しい問題を解くことで試してみたいという「心情」は、受験生なら当然のことです。

ですが「ちょっとまて!」と言いたい気持ちが、私には強くあります。

いまだに文法の問題で思わぬミスをする人がいます。答えを板書させると3-単ー現のSを付け忘れて注意される人がいます。英語だけではなく数学でも(考えられないことですが)プラスとマイナスを付け忘れたり、逆につけたりというミスがいまだに後を絶ちません。

このような人にとって一番必要なのは、難しい問題を解いて一人で悦に行っていることではありません。むしろ「誰にでもできる、当たり前の問題」を取りこぼさないように、最善の努力をし、注意を払うことです。

一見やさしい問題だからと言って油断すると足をすくわれることが多いのが入試というものです。この時期はじっくりと腰をすえて、一見やさしそうに見える問題できちんと満点が取れるような練習をすることが第一なのではないでしょうか?

やさし目の問題を「早く、たくさん、正確に」解いているうちに、自然と頭の中に蓄えられてくるものが本当の「応用力」というものです。その応用力を試すにはまた別の方法があります。でもそれは決して、誰もできないような、入試問題としては不適格ともいえるような問題を解くことではありません。

そのあたりは指導の先生の指示に従ってもらいたいと思います。

難しい問題にぶつかってみることはとても大事なことではありますが、それが「不安の裏返し」だとしたら大きなマイナスにしかならないものです。

この辺りのことを、これからの面接では説明・指導してゆくことになるでしょう。

いよいよこれからが本番です!

2008年9月10日水曜日

2学期が始まりました。

暑い夏が終わり、医進塾も2学期に入りました。

前回の投稿が7月25日でしたので、ほぼ1ヶ月半何もご報告できなかったことになります(^_^;)。申し訳ありませんでした。今までの総復習(笑)をさせていただきます。

1.夏期講習が無事終了しました。

特に大きな事故もなく(大雨で停電が一度ありましたが)、受講生はみな元気に勉強に励んでくれました。

2.夏期合宿が無事終了しました。

4泊5日の特別合宿も無事終了しました。今回は今までとは趣向を変えて、新潟県石打まで行きました。セントレジャー舞子リゾートホテルを使用しての合宿でした。さすがにリゾートホテルだけあり、施設・環境ともに抜群で、参加生徒も満足したようでした。

授業は朝から晩まで一日14時間の特訓+自習+単語暗記テスト+計算力確認テストで、疲労困憊した生徒もいたようですが、最終日はみな元気に高田馬場まで戻ってきて、校舎のメインゲート内ロビーで終講式を行い、無事解散しました。

冬期合宿は今のところ「つくばセミナーハウス」(昨年度、夏と冬の合宿を行ったところです)での実施を予定しております。

受講生の感想文は医進塾HP「塾生のページ」に掲載されています。校内生しか見られませんが、もしご希望の方がいらっしゃれば事務局までご連絡ください。受講生の生の声を聞いて(読んで)いただければと思います。

3.特別講座期間が終わりました。

合宿の翌週から特別講座期間となり、通常の授業ではなかなか取り扱えない内容を集中して勉強する機会となりました。

「生物」は一週間通してのコースで、「遺伝」を扱いました。遺伝だけに絞っての一週間(18時間)の講座でしたので、受講生は少なくとも生物のこの分野についてはもう「完璧!」といえる力をつけてくれたものと思います。

「英語」は、夏期講習+夏期合宿で扱えなかった部分(特に書換問題総合演習の分野)を扱い、ひたすら問題を解くという徹底演習を行いました。

どちらの講座も受講生は夏の疲れも見せず、みな熱心に取り組んでくれました。

4.後期(2学期)開講

8日からレギュラー講座、ウィークリー講座ともに開講されています。最近高校1、2二年生からの問合せが多く、特にウィークリー講座は基礎力の徹底定着のための授業を中心におくようにしておりますので、学校の授業だけでは不安、物足りない、という方には最適だろうと思います。

ご無沙汰のお詫びを兼ねて、現在の医進塾の様子を簡単に報告させていただきました(笑)。

2008年7月25日金曜日

暑い夏!!(笑)

夏期講習第1タームが無事終了し、現在第2タームの授業が開講されています。

先日、20日と21日には「夏期特別講座:数学」が行われ、参加者は合計6時間の数学集中講座に熱心に取り組んでおりました。

この夏の暑さは特別のようで、クーラーを効かせていても室内温度が28度を超えないという日が何回かありました。

熱心に勉強すると、とにかく暑いものです。かといってクーラーに頼り過ぎると体調不良を引き起こします。ここはひとつ「夏は暑いもの!!」と割り切ってしまい、その中でどう集中力をつけるかという訓練の場と考えてもらうしか、乗り切る方法はありません。

あまり我慢しすぎて身体がおかしくなられても困りますが、多少の暑い寒いは、生活してゆく上では当たり前のこと。秋の涼しさを思い、我慢できる範囲でしてもらいたいと思います。

そうは言っても暑いものは暑いです(笑)。

外での仕事から戻ってきて、クーラーの効いた室内に入るとホットします。「これではイカン!」と思いつつも、なかなかクーラーを消せないのがわが身のフガイなさであります。

この暑い中、午前中3時間、午後3時間、夕刻の授業があればもう3時間あるわけで、確かにこれはつらいことです。クラスには夏期講習中、現役高校生も入ってきています。彼らからすれば既卒生のみなさんは「先輩」です。後輩の前で先生からあてられて、恥をかくのも良い経験でしょう。

この夏の課題は「英語、数学の基礎力完成と1学期の総復習!!」であるということは、以前のホームルームで申し上げました。基礎力の完成!!って、よく言いますが、一体何が基礎力なのだか、分からない人も多いことでしょう。

医進の授業はそれを明確に提示することから始まります。

興味のある方は、一度覗きにいらしてください(笑)。

2008年7月12日土曜日

最近の医進塾

今日(12日)で補講・特別講座期間が終了しました。来週14日から「夏期講習」が始まります。
夏期講習の合い間の日曜日、合計6回の「特別講座・英語/数学」が予定されています。校内生は無料です。

いよいよ「夏の陣」の始まりです。

最近の医進塾で一番心配なのが、体調を崩す生徒が多くなっていることです。前期が終わったので気が抜けたのかもしれません。先日の全国模試は9時から19時まで連続して試験でした。その後個別指導を2時間受けた塾生もいて、さすがに彼は翌日起きられず、大幅遅刻で学校に来ました。

彼の場合は理由がはっきりしていますが、他の人の場合はその大半が「生活の昼夜逆転」が原因のようです。皆が寝静まった深夜に一人で勉強を続けていると、いかにも「勉強している!!」という感じになります。他の人が寝ているときに自分は勉強をしているのだ、という、一種の陶酔感があるのでしょうか(笑)。

その分、他の人が勉強している授業中に、自分は寝ているのですから結局同じことなのですが(笑)、どうもそれには気がつかないようです。

夏は特に昼夜逆転になりやすい時期で、この癖は一度つけてしまうとなかなか治りません。

どうするかと言えば、自分の意思で早寝早起きを励行するしか方法がないのです。

自分との闘いですから、辛いこともあるでしょう。でも過去に昼夜逆転タイプの塾生が第一志望に合格していったということはほとんどありません。そのくらい自分の体調管理は大事なことなのです。

夏が過ぎたとき、身についたのは学力ではなく昼夜逆転の癖だけだったというような、情けないことにはなってほしくありません。

みなさんの努力に期待しております。

2008年7月9日水曜日

柔道部物語

中学・高校と柔道をやり、大学からつい先日まで空手をやってきた身として、武道関連の番組や小説、映画、マンガには普通以上に興味があります。

少し前にかなりの評判になったマンガにに『柔道部物語』というのがありました。荒唐無稽のテクニックやワザが多いこの手のマンガのなかでは、かなり正統派だったように思います。毎回週刊誌で読んでいたのですが、完結のしかたがあまりに爽やかだったので、シリーズで12巻をそろえて買って、今でも時々読んでいます。

筋は非常に単純で、商業高校に進学した三五十五(さんご、が苗字で、じゅうごが名前)君が、生まれて初めて柔道をやり、最初はイヤでイヤでしょうがなかったものが次第に興味を持ち、面白くなり、いろいろな試練を乗り越えて、ついに高校柔道の頂点に立つというものです。

小林誠さんが描いた作品で、おそらく小林さんはご自分でも柔道の経験がかなりあるのでは、と思わせる場面が随所にでてきます。スポコン物には違いないのですが、悲壮感がなく、適度にユーモアもあり、笑わせる場面、泣かせる場面が上手に配分してあって感心したことを覚えています。

三五君は最初は大変に弱いのですが(白帯から始めたのですから当然ですが)、あるときふとしたきっかけで背負い投げのタイミングを掴みます。それから破竹の勝利を重ねて全国大会にまで出場するようになります。そしてそこで講談館浦安高校の「西野新二」という、とてつもない「怪物」に出会うのです。

勝ち抜き試合で先鋒(最初の選手)から副将(4人目の選手)まで、全て一本勝ちで西野に抜かれた三五君の学校(岬商業)は、最後の大将戦に全てをかけます。三五君の、これ以上ないというくらいにきれいに入った必殺の背負い投げが、西野新二には全く通ぜず、ものの見事に返されて一本負け。岬商業はついに全国制覇を逃し、二位に甘んずるのです。

結局三五君はそのあと最終的に西野君に勝ちます。ですがそれまでの練習が実に痛快なのです。監督の五十嵐先生が考案した「笑う角には福来る」戦術(要するに、おかしくもないのにゲラゲラ笑う訓練)、「袖釣り込み腰と内股を両方かける」訓練(柔道を知らない人にはわかりにくいかもしれませんが、この二つのワザは足と腰の使い方が正反対で、両方同時にかけることは不可能なのです)などがちりばめられていて、読んでいて思わず笑いに引き込まれます。

この五十嵐先生という人も、面白い人で、練習中に柔道部員全員に「オレッて天才だ~!!」とか「オレッてストロングだぜ~!!」とか、叫ばせるのです。そうかと思うと「あまり天才だと気が重くなったりするから」と言いながら、「オレッて、バカだ~!」などと同時に叫ばせたりする、なかなかにクエナイ先生なのです(笑)。

西野新二にやられて自信をなくし、下級生にも投げられるようになってしまった三五君が、再び立ち上がって再度練習に向うとき、彼を今まで力づけてきた仲間の一人が彼に聞きます。

「西野に勝つ算段はあるのか?」

三五君が答えます。

「西野にはつけ入るスキなんかないよ。西野に勝つには、西野より強くなるしかないんだ」

私はこの三五くんのことばが大好きなのです。
相手を調べて、そのスキをつくのも大事な戦術です。相手を知らなければそもそも闘いようがありません。でも最終的に相手に勝つには、その相手より強くならねばならない。それは当然なことなのです。

テクニックばかりに走らず、最終的には力をきちんとつけたものが勝つ。なんだか柔道だけではなく勉強にも通じることなのではないでしょうか?

2008年7月8日火曜日

プロジェクトX

先週末に前期授業が終了し、今は「特別講座・補講」の期間です。塾生はほとんど毎日、全員が来校し、通常と全く同様の授業を受けています。

それでも今までは朝1からの授業が絶対にあったのに、この期間は午後だけとか夕方のウィークリー講座だけという塾生もおり、なんとなく全体にゆったりした空気が流れています。10日(木)には前期最後の全国模試(記述)があります。

夏期講座の受講選択は10日に提出です。小さな医進塾ですが、設定の講座数は全部で33!!規模から言ったら考えられない数です。でも今の塾生の力を伸ばすためにどうしても必要な科目数がこれなのです。

塾生は良く考えて、無理にならないよう受講を決めてください。

夏が勝負!とか、夏を乗り切るものは入試を乗り切る!とか、否が応でも受験生を焦らせることばが踊り勝ちな夏期講習期間です。それは間違っていないのですが、でもその気持ちだけが先行していたずらに焦点の定まらない勉強をしても、本当の力はつきません。

医進塾では、2学期に備えてこの時期のコンセプトを大きく二つに分けています。

1.前期の復習を徹底してやる期間にすること。

※膨大な数の授業に追いまくられて、塾生のほとんどが前期に教わったことのきちんとした復習が終わっていないと思います。夏は時間の許す限りこの復習を徹底してしましょう。「50%の理解で100題やるよりも、50題でよいから100%の理解を達成する」ことのほうが学力は向上するのです。

2.ぜんぜんやっていない分野、セクションがないようにすること。

※高校で一応は全範囲をやったはず、とは言っても忘れてしまったことも多いことでしょう。皆さんにお渡ししてある「カリキュラム表」を利用して、自分の知識が定着していない分野を見つけ、そこを徹底的に掘り下げておきましょう。2学期になって過去問の演習になったとき、「え、そんなことがあったの!?まだやってない・・・」と思うほど、心の焦りを引き出すものはないからです。

タイトルのプロジェクトXは、皆さんのこのチャレンジを表したものです(笑)。どうぞ上の二つの達成を大きな目標として、夏を「頭は冷たく、心は熱く」乗り切ってください。

最後に私の好きな「プロジェクトX」からの言葉です。

「お前は限界に挑戦していない。欠点が見えてどうしようもないくらい考えろ」

2008年7月4日金曜日

最近の医進塾

今週で医進塾前期授業は終了します。ずいぶんといろいろなことがあったようにも思いますし、終わってしまえばあっという間・・・これは人間の活動の全てにいえることなのでしょう。

水曜日には定例のホームルームを開催。これから夏期講習・夏期特別講座・夏期合宿と続く、「夏期制覇三点セット」(笑)の解説をいたしました。

昨日木曜日は「校内実力テスト(到達度テスト)」の実施。朝9時から夕刻1730近くまで連続で試験が実施されました。来週月曜日から1週間が「特別講座・補講」期間となり、その途中で「全国模擬試験(記述式)」が実施されます。

6月上旬に実施した全国模擬試験(マーク式)結果が返却され、今までのメディカルテスト・校内模試の結果とともに、個人面談の参考資料として使われております。

前後しますが、先日のホームルームで塾生にアピールしたことは次の二点でした。

①9月からの学期は完全な「志望校別過去問演習」になります。

※夏は1学期に比べれば比較的時間の余裕もあるので、いたずらに先をやるのではなく、今までに学んだことを総復習・総点検して、やっていない部分がないという状態にしておくことが大事です。

②特に数学と英語については、合宿までに一応の完成をさせておくことが大事です。

※過去問演習の時点で「あ、ここはまだやってなかった・・・!」と思うほど焦りを引き起こすことはありません。英語や数学は勉強時間に点数がそのまま反映しにくい教科です。時間の余裕のあるうちに徹底的に基礎的な部分を仕上げておきましょう。

ホップ・ステップ・ジャンプで言えば、今までがホップ、夏がステップになります。ステップをうまく切れないと2学期のジャンプが上手にできません。

その意味で、この夏はとても大事な時期です。あせる必要はありません。医進のカリキュラムにしたがって着実に学習部分を身に着けるように努力してください。

2008年6月25日水曜日

サンケイ新聞から

今日のサンケイ新聞の「めざましカフェ」に大変感動的な記事がでていました。漫画家のさかもと未明さんが棋聖戦直前の佐藤康光棋聖にインタビューをした、その時の感想です。私がヘタな要約をするよりも、一部を引用させていただきます。

『驚いたのは対戦相手に恐怖を感じることがないというひと言だ。

「理由は自分でもわかりません。恐ろしく単純な人間なのか。けれど、勝負というのは負けたらアウトなので、間違っていないという確信がなければ指せないんですね。ですから、常にベストという自負をもって勝負に挑んでいます」

聞いていて舌を巻いた。それだけ徹底的に準備するということなのだろう。負けることが一番の厳しい教師です、と氏は続けたが、どんなに努力しようと必ずどちらかが負ける勝負というものに磨かれた棋士の、なんと潔いことか。

最近の「敗者をつくらない」競争を否定した教育文化では、決してこういう人間はつくれまい。負けの屈辱を知らずに済んでしまっている代わりに、われわれは礼節や自制、胆力を、きっと学び損ねている。』

この記事を読み、やはり私の頭に浮かんだのは医進塾の塾生のことでした。「敗者を作らない」どころか「敗者のほうが多い」勝負に向って、彼らはこの一年をかけているのです。

もちろんそのかけ方には千差万別があります。ですが、ここに集う受験生が、途中で進路変更をしない限り、来年2月~3月には間違いなく全員が「合格か不合格か」の二つしかない試験に挑むことだけは間違いがありません。

考えようによっては棋聖戦よりも厳しい勝負だともいえそうです。彼らの一生がかかった勝負の場だからです。

その場に向う今の時点を、自分に妥協なく過ごすことで、学力だけでなく「自制心、向上心、胆力と礼儀」とを身につけていってもらいたいものだと、強く感じました。

2008年6月24日火曜日

夏至

先日が夏至でした。今が一番昼間の時間帯が長い時期で、あとは短くなるばかりです。

日の長さなど、勉強に関係ないだろうという人もいますが、実際にはとても深く関係してくるのです。
外気が暖かく、日の光が強いときは意識も上向きになります。「暑い、暑い」と言いながらも「がんばるぞ!」という気持ちが、太陽の光で引き出されてくるような印象です(笑)。

これが秋になり、冬になり、外気温が下がり曇りの日が多くなるに連れて、全く逆になってきます。試験で予想もつかない悪い点をとった場合なども、夏であれば「ま、いっか」となるのですが(笑)、冬ですと(試験が近いことも理由のひとつではありますが)「もうだめだ~」となりがちです。

私のような歳になると、照ろうが降ろうが関係ない、やることをやるだけさ、というフテブテシさも身につけますが、まだまだ若い受験生はそう簡単に気持ちをコントロールできないのです。

平常心を養う・・・というと聞こえはよいのですが、要するにそれは、夏には夏の、冬には冬の特徴があり利点があることを知り、それを意識的に自分のために使う癖をつけるということなのだと思うのです。

夏は暖かい分開放的であり、気持ちがちり勝ちにもなるでしょう。冬は寒くて家に閉じこもりがちになってしまうものですが、その分何かに集中するにはよい季節でもあると思います。

自分が置かれた立場、ポジション、場所の全てを自分にとって有利になるように利用することができれば、それはただ単に「勉強」のみならず「人生の達人」とも言えそうです。受験勉強はそのための絶好の訓練の場だ、などと言うと、「勝手なことを言うな」(笑)と怒られますでしょうか(^_^;)。

そういえば私の宗教哲学の恩師であるY先生は、授業中、「蚊に絶対さされない方法を知っているか?」と私たちに問いかけ、誰も分からないでいると「それは、蚊に『ささせる』ことさ」と言って笑っておられました。

同じ状況であっても、それに対する自分の気持ちの持ちようで結果は180度変わってくるということをY先生はおっしゃりたかったのだと思います。今にして思えば良くわかることですが、あの頃は何もわからずお互いに顔を見合わせては、不満そうな表情を浮かべていた青二才でありました。もう今から30年以上前のことです。

2008年6月23日月曜日

情熱・努力・実力

神田にある老舗のお寿司屋さんに、すし職人見習いとして入った地方出身の若者がいました。言葉の問題もあり、なかなか江戸前の仕事のやり方になれることができません。寿司職人として基本中の基本である、白米の炊き方から失敗の連続で、何度やり直してもうまくいかない自分に嫌気がさし、彼は田舎に帰ろうとします。

こっそりと部屋に置手紙を置き、人知れずお店を抜け出してJR御茶ノ水の駅で上野行きの切符を買い、まさに電車に乗ろうとしたその彼の前を、乗りなれない補助輪なしの自転車の練習中の、店のお嬢さん(幼稚園生です・笑)が通り過ぎます。

手助けをしようとする周りの大人の手も借りず、何度も転び、手足をキズだらけにしながら「○○(その青年の名前です)も一人前になろうとしてがんばっている!自分も早く大人の自転車にのれるようになれなきゃ!」と言って練習を続けてゆくのです。

その姿を見た青年は、手の中の切符をその場で破り捨て、もう一度店に戻ってゆき修行を続ける・・・という、そういう筋でした。

できすぎた設定だといえば言えるような、良くあるタイプの話です。

その彼に、お店の女将さん(90歳以上ですが、まだカクシャクとしています)が言うのです。「情熱が努力を生み、努力がいつか実力に変わるのさ。できるだけやってごらん」。

確かに良くあるタイプの、浪花節的なお話です。でもこのような話が良くあるということは、それだけ多くの人から求められるひとつの理想の生き方がここにあるからだとは言えないでしょうか。

勉強は一にも二にも、まず努力から始まります。楽をして学力がつくほど勉強は甘くありません。でもその努力は、その先にある目標に向けての正しい「情熱」に支えられていなければなりません。情熱のない努力は非常に変質的なものです。

実力はその正しい努力の結果が形になったものと言ってもよいでしょう。

医進塾の塾生には、この「情熱に支えられた努力」を、ぜひ心に刻んでもらいたいと思うこのごろです。

PS
この話は『こちら葛飾区亀有公園前派出所』からのものです(笑)。私は『こちカメ』第一巻からの熱烈なファンです。日本を知りたいという外国人には、日本語がある程度読めるようになったら、かならず『こちカメ』は読んでおきなさいよ、とアドバイスをすることにしております(笑)。

2008年6月19日木曜日

リクリエーション+コミュニケーション

本当に久しぶりに、何もない木曜日でした(笑)。

6月は最初の二週間が全国模試と校内実力テスト。来週の木曜は第3回メディカルテストです。木曜日は授業のない「中休み」の日だとは言っても、実際には5月末からほぼ一ヶ月間、「木曜=テスト」という生活を、医進塾ではこなしてきたことになります。

模擬試験は受験生の仕事の一部とは言え、あまり試験の連続では息が詰まってしまうことでしょう。

そんなわけで(どんなわけだ・笑)、今日は近くにあるすき焼き、しゃぶしゃぶ食べ放題のところに行き、心ゆくまでしゃぶしゃぶをみんなで食べて来ました(笑)。

たまにはこんなのもよいですね。最初と最後は医進塾在籍~年という(あまり自慢にはなりませんが・苦笑)Mくんの「私と医進塾」というスピーチがあったりして、それなりにみんなが楽しんでくれたようです。

医進は生徒数が少ないですから、みなすぐに仲良くなるのですが、それでもこんなに何もしないで(食べること以外)、友達と好きなことを話す機会は、そうそうあるものではありません。これをきっかけにして今まで以上に、みなが仲良くなってくれることを期待しています。

できれば二学期にもやりたいし、最終的には来年の3月に「合格祝賀会」を大々的にしたいものだと考えています。

2008年6月18日水曜日

医進塾特別講座

医進塾では通常の授業に加えて、折りに触れて「特別講座」(ピンポイントアタック講座)を開講しています。原則として1学期は校内生が対象のクローズドレクチャーでしたが、夏を前にしたこの時期からは一般生・校外生も対象に、オープンレクチャー形式で行うようになっています。

普段の授業の最中に、教える側も、教わる側も、「あ、ここが弱い!」とはっきり分かることがあります。でもカリキュラムの関係でそこだけに時間をとって教えることができにくいことも多々あるのです。

かといって自学自習だけで弱い部分を補うことは、無理でもあり危険でもあります。

医進塾の「特別講座」はそのようなときのための講座です。その教科の本当に弱い部分、「そこだけ」に光をあてて、徹底して分析し、弱点を抉り出し、懇切丁寧に解説をしたあと、定着のための演習に結び付けます。

少なくともその部分に関しては全員が120%理解できた!!といえるまで解説と演習を繰り返します。

今回は数学ですが、今までの3回は「英語、数学、化学」と多岐に亘っておりました。

校内生に限らず、一般生・校外生であっても、自由に受講できます。夏を前にしたこの時期に、ぜひ多くの方に受講をお奨めします・・・と言いたいところなのですが(笑)、例によって医進塾は超少人数制ですので、校内生が申し込みを終わらせますと、空席が多いとはいえない状況です。

今回6月29日(日)は「数学ⅢCのピンポイントアタック」ということで、申込が多いことも予想されます。受けてみたいとお考えの方は、医進塾事務局(03-3205-4308)に事前に空席状況をお問い合わせくださいますよう、お願いいたします。

2008年6月16日月曜日

チップス先生、さようなら・・・

昨日、ヒルトンの名作『チップス先生さようなら』の、昔の映画を見ました。デジタル処理したDVD版です。モノクロの映画など見るのは本当に久しぶりです。数日前に水野 晴郎さんがお亡くなりになったという記事を見て、昔の映画を見てみたいと思い、500円で購入して見ないままにしてあったこのDVDを引っ張り出してきたものです。

このDVDを長い間みなかったのには理由があります。小説のほうがあまりにすばらしくて、映像で印象を限定されたり壊されたりするのがイヤだったからです。

ストーリーはいたって単純明快。ブルックフィールド校という、名高いパブリックスクールに赴任した若き教師のチッピングが、60数年の教職生活を勤め上げ、最後には校長職にまで手の届くところに至りながら、最終的には「公式の任命をしない、校長事務取り扱い」という立場に殉じ、退職して後、多くの生徒の思い出を胸に秘めながら死んでゆくというだけのものです(煩瑣な説明を避けるために映画では臨時の校長職に正式につくことになっていますが)。

チップスという稀有な人材(というよりも、「平凡」であるという点では引けをとらないと自他共に認める人材)と、ブルックフィールドという伝統的な学校のおりなすきわめて日常的な出来事を、それはそれで非常に誠実に果たそうとする、人間同士の交流の奥深さが余すところなく表現されているのがこの小説でした。

今はだいぶ変わったように聞いておりますが、イギリスの古きよき時代のパブリックスクールの伝統と、イギリス人の誇りとが画面上いたるところに見られるすばらしい映画でした。小説と印象がほとんど変わらなかったのも嬉しいことでした。

見終わっての感想ですが、こんなに単純な映画がなぜこのように大きな感動を与えてくれるのか、改めて考えさせられました。でもそれはこの映画のもつ「単純な本質」のなせるワザなのだと思えば不思議もありません。

小説でも映画でも、この映画の主題は「教育の本質」です。そしてそれを可能にするのは深い愛情に支えられた直接的な人間関係をおいて他にはないという自信に満ちたメッセージを(映画も小説も)私たちに届けてくれているのです。

ネットも大切、ケータイも便利。でも本当の人間関係を支える「感動」は、時代や国柄を超えて不変です。それが最も分かりやすい形で現れるのが「教育の場」なのでしょう。

私自身はチップス先生になどはなりきれませんが、それでも与えられた場と人間関係との忠実でありたいと願っています。

私は先日55歳になりました。でもチップス先生がなくなられた87歳という年齢までにはあと30年以上あります。その30年をどのように生きるか、そんなこともチップス先生はそれとなく教えてくれたように思います。

私の高校時代からの愛読書の一冊でもある『自由と規律』(岩波新書)を、なんとなくもう一度読みたくなっているのを感じます。同じテーマを扱っており、時代的にも重なる部分が多いからなのでしょう。

今週は「古きよき時代のイギリス」について考えるのがテーマになりそうです(笑)。

2008年6月11日水曜日

夏期講習・合宿受付開始!!

気候不順な梅雨の合い間を縫って、やっと少し晴間も見え出した昨日・今日です。医進塾での授業も、1学期はちょうど残すところ1ヶ月となりました。

7月5日で前期が終了。その後1週間の「特別講座期間」がおかれ、14日から「夏期講習」が始まります。4月に授業が始まったわけですが、アッという間ですね。私たちもそう感じていますし、きっと塾生の皆さんも同じ気持ちなのでしょう。

医進塾の夏期講座は全て「集中講座」方式です。1学期の授業を参考にして、足りない部分にはそれなりの手当をし、応用・実戦に行ける部分は2学期の先取りをして授業を組み立てます。

もちろん外部の方が受講しても十分についてゆけるような対応の仕方を考えておりますので、もし興味がおありの方があれば、いつでも医進塾事務局(3205-4308)にご連絡ください。

一応のスケジュールその他はウェブのニュース欄に載せてあります。また近々夏期講習・夏期合宿に特化したウェブページもアップする予定ですので、そちらもぜひご覧下さい。

多くの方のご連絡をお待ちしております(とは言っても医進の授業は「超少人数制・定員制」ですので、定員の場合はご容赦ください)。

2008年6月4日水曜日

コストパフォーマンスと練習量

先週はメディカルテスト、今週は初の全国模試、来週は校内模擬試験(早稲田ゼミ到達度テスト)、最後の週にはメディカルの三回目が予定されており、今月はまさに試験の「嵐」のようです。

不順な天候のためか、体調を崩す人も目だってきております。先週から今週にかけて延べ人数で4人の方がお休みしたり早退したりしています。勉強に熱中するあまり自分の身体の具合の悪さを忘れてしまっているのかもしれませんね。大事な入試の前に風邪を引いたりしたら結果は見えています。体調の管理はなによりも普段の生活の管理から始めなければなりません。自分の普段の体温を把握し、のどが痛かったり、やたらに疲れがひどかったりした場合には早めにお医者様にかかるような配慮をしてもらいたいと思います。本当にこじらせてしまってからでは治りも遅くなります。ほんの初期であれば通常の買い薬でも十分に対応できるものです。

そんな話しを昨日ある数学の先生としているとき、その先生の一言が頭に強く残りました。

「数学はコストパフォーマンスの低い教科ですから・・・」

なるほどな、と思った次第です。確かに数学は抽象度の高い科目です。抽象度が高いということは別の言葉で言うと、具体的な問題の解決の方法・答えの出し方だけをそのまま暗記しても、応用が利かない、利きにくいということでもあります。本質のところで理解していないことには何もならないのだ、と、その先生は言いたかったのだと、私は理解しました。

私の教科は英語ですが、ある意味では英語もそうかもしれません。どれだけ単語を覚え、構文を覚え、長文を読んでも、できるようになった気にならないということは良くあることです。

個人的な体験ですが、一定の練習量を無我夢中でこなしているうちに、ある一線を越えた瞬間、全てが理解できるようになったことが何度かありました。英文法を半年間夢中でやり続けたときでした。

目の前の霧が晴れた、というのでしょうか、それまで分からなかったことが「なぜこんなことが分からなかったのだろう」と不思議になるほど、明確に、はっきりと理解できたのでした。今にして思えば、あれば確か「準動詞:不定詞、分詞、動名詞」の部分だったように思い出します。

数学の「微分・積分」でも同じことがおこりました。それまでどうしても理解できなかった数学Ⅱが、あるとき突然分かったのでした。立方体の体積を「底面積を積分する」ことで出したときの感激は、50歳を過ぎた今になっても忘れることができないほどです。

先に書いた先生の言ったことは正しいと思います。「ある一線」を越えるまでは英語も国語もひたすら問題を解かなければならない、練習をしなければなりません。その意味では英語も数学も「コストパフォーマンス」は低いものです。

でもその「一線」を越えた後は、実はその部分についてはほぼ全く疑問の余地なく理解できるし、その力は一生を通じてその人を支えるものになるのです。

受験勉強とは、その「一線」を越えることを目指してする「訓練の総体系」の別名かもしれませんね。そしてその一線を越えることのできた人だけが「合格!」を手にすることができるのだと思います。

そう思うと受験勉強というものは、決して否定されるべきものではなく、むしろ積極的に取り組んでゆくべきものであるし、貴重な青春の一時期をかけるにふさわしい「チャレンジ」でもあるように感じます。

2008年5月27日火曜日

結婚式

先週の土曜日は、教え子の結婚式でした。以前勤務していた女子高を10年ほど前に卒業した生徒で、現在は人材育成の会社に勤めており、最近ではプログラムを自分で作ってゆくほどの立場になっているとのことでした。

新郎は同じ職場で知り合い、職場結婚かと思いきや(笑)、この四月で仕事をやめもう一度キャリアアップのために早稲田の大学院でMBAを取るために勉強を始めたのだそうです。

当分は彼女の収入だけで暮らすことになり、大変だとは思いますが、それが二人で話し合った結論であれば何の問題もないだろう、と、相談を受けたときに答えました。

彼女の学生時代の思い出は、語りきれないほどあります(笑)。言い出したら切がないでしょう。でも私が彼女についてはっきり覚えている直近の思い出は、数年前に彼女が三ヶ月以上も行方不明になったことでした(笑)。

行方不明とは言っても決して悪いことをしたわけではありません(笑)。職場の上司に許可をもらい、100日間の世界一周の船旅に出ていたのです。ピースボートという企画だったとのことです。世界一周という非常に豊かなイメージとは逆に、この企画はできるだけ貧しい、恵まれない国に寄り、そこの人たちと語りあう機会を多く持つというものでした。

しばらく前から自分の胸の中で温めていた企画だったにも関わらずいざ出発するときになったら友人を含めてほとんど誰にも言わずに出国をしてしまったものですから、「Y子さんに連絡がとれない!職場にもいない!」ということになったのでした(笑)。

自分の生きてきた世界は狭い、だからできるだけ沢山の人に会いたい、それも普段では会えないひとにあって、いろいろ話をしたい、そしてその経験を自分の子どもに伝えたい・・・。彼女の思いはそのようなものでした。

披露宴でその時のことをスピーチで話した方が居られました。自分に休暇の許可を求めてきたときのY子さんの態度が、あまりに自然であったのでそれに感動したと言っておられました。

Y子さんは小柄でとても笑顔のすてきな、それはカワイイ女性です(こういうと大柄な女性はカワイクないといっているように取られるかもしれませんが、それは誤解です(笑))。その小柄なからだのどこにそんなエネルギーがあったのか、私もその話しを聞いたときに一瞬呆然としたものです。

今になって思うと、彼女にそれだけのエネルギーを与えたもの、それは彼女のご家族の暖かさだったのだと思い至ります。

人に最終的な「生きる力」を与えるもの、それは結局は肉親の深い「愛情」なのだということを改めて理解することのできた一日でした。

今度また二人を我が家にお呼びしようと思っております。きっと今にもましてステキなお二人になっていることでしょう。今から楽しみです。

Mくん、Y子さん、どうぞ末永く、お幸せに・・・!

2008年5月26日月曜日

特別講座「英作文」

昨日25日(日)に「特別講座『基礎英作文』」が開講されました。文系・理系の塾生が予想よりも沢山参加してくれたのはとても嬉しいことでした。

最近は英作文があまり流行らず、高校や中学校でも英語を書かせるような指導にはそれほど力が入っていないような印象です。

私が高校生のころ(今から40年ほど前・(笑))は、週に一度ある「英作文」の授業はそれとは全く逆で、毎時間、ほぼ戦争状態でした。時間が始まる前から黒板に自分の英文を書いておくことが、誰からも強制されたわけではありませんが、ほぼ「義務」になっていました。

大きな黒板にぎっしりと書き込まれた生徒の英文を、授業が始まるとすぐ、先生が阿修羅のごとく添削してゆきます。

生徒はそれを一言も書きもらすまいと、必死になって書き写します。一回分が終わると書いた英文をきちんと音読して次に移ります。

一回目に書いた生徒とは別の生徒が次に英文を書きます。同じ生徒が書いても先生は何もおっしゃいませんでしたが、自分だけが添削指導をうけてはならず、なるべく多くの生徒が書くべきだというのが不文律でした。

一度に10人が答を書きますので、50分の授業で5~6回、合計60題前後の問題が添削・解答されるのでした。

添削が終わり、残りの時間が10分以下だと、先生から「じゃ質問に移ります」と声がかかります。その時間を使って、自分の答えの不明な部分、同義語、同意語などの差、言い回しのニュアンスの差などを確認します。

不思議なもので、このとき質問をちゃんとした英文というのは、今でもはっきり頭に残っています(No sooner had the thief seen a policeman, he ran away:警官を見るやいなや、泥棒は逃げ出した、という文章でした。私が高校生なって最初に覚えた英文です。今にして思えばヘンな文を覚えたものです・笑)。

指導の先生も、作文の時間に限ってはチャイムの鳴る前から教室の外で待っていて、チャイムがなるやいなや教卓の前にたち(礼はきちんとしますが)即座に添削に入ったものでした。1秒も無駄にしたくないという、先生の「迫力」に、私たち生徒は圧倒されたものでした。

その時間にやった英文は、次回に必ず小テストが実施されますので覚えなければなりません。家に帰ってからゆっくりと・・・などとやっていては覚えられないということが皆体験的に理解できていますので、何がなんても時間中に暗記する!!という気迫が教室には満ちていました。

私が先ほど「戦争状態」と言ったのはこのことです。先生の迫力と生徒のやる気がぶつかる「真剣勝負」の時間が、私にとっての「英作文」の時間でした。

あの一年で覚えた1500ほどの英文が、それからの私の勉強にどれほど役に立ったことか・・・。

教えていただいたN先生とは、それ以来お目にかかることがありません。でもN先生のことを私は忘れたことがありませんし、恩人の一人であるとも思っています。

N先生の数百分の一でもお返しができれば、私にとってはこんなに嬉しいことはありません。今でも私はそのつもりで授業をしております。

2008年5月23日金曜日

今日の医進塾

今日23日昼間の予想温度は27度、明日は18度だそうです(^_^;)。今朝のJRは、車内冷房があってもよいような熱気でしたが、これが一気に18度まで下がると、体調を崩す人が出やすくなります。
初夏から一気に晩秋に飛んでしまうようなものですね。

今朝は体調不良による遅刻が一名いただけで、医進の授業は滞りなく進んでいます。25日(日)の午前中には英語特別講座「英作文」が開催されます。昨日開催された「数学特別講座」では担当のS先生に朝から夕方7時ころまで授業と質問の対応をしてもらいました。おかげさまで評判は上々だったようです。

これからもこのような特別講座は適宜開講されます。多くの人に積極的に受講してもらいたいものです。

5月1日の「第一回メディカル模試」の後を受けて、15日には「校内実力テスト」が実施され、その点数が事務局に返却されてきつつあります。今度は文系の方も受験する全体試験でしたのであまり難易度は高くなかったのですが、基礎力の確認には最適のテストです。

医進塾の塾生が数学や理科で出来るのはあたりまえですが、英語でもかなりの点数を取ってくれています。文系一流校(早慶・上智・ICU・青学)を第一志望にしている人に、現時点で全く遜色ない点数が上がってきております。

医進塾は「英語に強い理系塾」として、いろいろな方からお褒めの言葉をいただきます。「医学部ダメだったら英文科に行くか~?」という会話が、日常会話レベルで飛び交う塾です(もちろん冗談交じりの軽口ですが)(笑)。

午前中の授業はM先生とI先生の「英語」です。既製の枠組みにとらわれることなく、入試英文をどう読むかについての、全く新しいアプローチで攻めるI先生と、非常に堅実に「点(単語)⇒線(構文)⇒面(パラグラフ)」の読み解き方を教えるM先生の授業の差に、最初は戸惑った人もいたようです。

今はそれぞれの先生の教え方を「その場に応じて、英文の難度に応じて」使い分けている塾生が増えてきています。

文系生徒も含めた試験で、最上位に近い成績を取る生徒が複数いるというのは、そんなところに理由の一部があるのかもしれませんね。

来週29日には「第二回メディカル模試」が行われます。今回から問題の難度は格段に上がってきています。塾生にはそれに臆することなく、チャレンジしていってもらいたいと思います。

2008年5月21日水曜日

今日の医進塾

今日は朝用事があって、7時40分に塾に来ていました。
仕事を片付けながら塾生の登校の様子をみていました。

一番早いのがK君で8時15分。次がY君、8時20分。続いてI君、T君、Aさん、Nさんが大体8時35分くらいには到着です。「必殺の遅刻王」M君も、今日は9時前に悠々と教室に入っておりました(笑)。

授業は9時20分からです。その前9時から「イントロテスト」という小テストが実施されます。ほとんどの先生は大体9時前に来て、講師控室に入ります。ご自分で監督をされる方もいれば、採点などで忙しく、事務局が監督をする場合もあります。

何かの理由で遅刻したり、お休みしたりする場合は当日の朝事務局あてにメールを貰うことになっています。首都圏の交通網は「渋滞・遅れがあたりまえ。たとえ10分や15分遅れても、間に合うだけの余裕をもって家を出てください」と、最初から言い続けてきました。「万が一遅刻する場合は、何をおいてもまず連絡!」も、口癖のように言っています。

これは入試対策という意味だけではなくて、一般の社会常識の一部だと思います。

今日の数学を担当されるs先生は、非常に人気の高い先生です。S先生の授業が受けたい!と、別のコースから変わって来た塾生もいるほどです。若さあふれる授業に加えて、生徒の質問にはとことんまで答える面倒見のよさが人気の秘訣なのでしょう。

S先生だけでなく医進の先生はみんなそうです。

幸い今日は遅刻も欠席もおらず、平穏無事のうちに授業が始まりました(笑)。

明日もこうだとよいのにな、と思っています。

2008年5月20日火曜日

天候不良

朝から変な天気でした。首都圏JRもだいぶ混乱したようです。
少し心配しましたが、塾生の遅刻もなく、スムーズに授業は進んでいます。

あと10日で5月が終わります。なんとなく全体の雰囲気が「お疲れ気味~」という感じだったので、何人かの塾生に声をかけて様子を聞いてみました。

ほとんどの人が「特に問題ないです。最初は初めてのことばかりだったのではしゃいでいたときもありましたが、今では坦々とした日常です」と答えてくれました。

休み時間に机につっぷして寝ている人が散見されたので、一人を呼んで話しを聞きました。

「授業でものすごく沢山のことを習いますので、それを頭のなかで整理しているんです」と答えられたのには参りました(笑)。

変な冗談を言うタイプの生徒ではありませんでしたので、きっと本心なのだと思います。聞けば、睡眠時間は十分にとっているとのこと。眠たくて寝ているのではなく、外界を遮断して自分の頭のなかの整理整頓に集中しているのだ、といわれると、不用意に声もかけずらくなりますね^_^;。

話しをした人だけに限らず、ここに来て「自分の勉強のパタン」をほとんどの人が確立してくれているようで、これはとても嬉しいことです。以前にも書きましたが、自分の「必勝パタン」を持った人は、とても強いのです。

その必勝パタンが「一人よがり」なものであると、これはこれでまた大きな問題で、後になってからそれを乗り越えるのに大変な思いをしなければならないこともあります。

とりあえず話しをした人たちの中にはそのようなタイプはおりませんでした(笑)。

しばらく安心して見ておられそうです。

2008年5月18日日曜日

特別講座

今日18日(日)は医進塾特別講座『基礎化学講座』が開催されます。「基礎化学」の力に自信がない人、あるいは選択科目の変更等で、もう一度基礎から徹底的に「化学」をやり直してみたい人を対象としています。

今回が医進塾特別講座の第一回で、第二回目は「数学『最高水準問題解法』講座」が22日(木)、第三回目「基礎英作文講座」が25日(日:午前中)というような予定になっております。三回目までは校内生は無料となります(四回目以降は未定)。校外生の受講希望者も特別授業料で受講が可能ですので、詳細は事務局(03-3205-4308)にお問合せください。

医進塾の特別講座は、事前に一応の内容と回数がきまっており、より具体的な指導内容が通常の授業時の塾生の学力と反応から決められるような方針で運営されています。授業中に「ここはもう少し深くやっておいたほうがよい、ここはもう少し先までやれるはず、ここは基礎演習を積み重ねておくべき」というような判断が指導講師からされた場合、それに塾生の希望も入れながら「特別講座」としてピンポイントアタックしてゆくわけです。

受講生数も校内生、校外生含めて8~10人以内という定員制でやっておりますので、満員の教室にすし詰めということは絶対にありません。むしろ講師との距離を近くとって質問が自由にできるような雰囲気を作ることが目的のひとつともなります。

開催日は日曜と木曜が原則となります。

現役高校生の校外生は、木曜日の授業が受けられないことになり、これは申し訳ないことですので、希望によっては同じ内容の授業を「木-金」でリピートすることも考えています。

大事な日曜日を使って丸一日6~7時間の集中特訓です。受講生にはぜひ有意義な時間を過ごしてもらいたいと願っています。

2008年5月17日土曜日

久しぶりのお休み

一途に勉強している塾生諸君には申し訳ないことですが、お休みを3日ほどいただきました。先日の合宿のときに腰をひねってしまい、そのままずっと痛みが去らずにちょっと困っていたところ、「とてもよい整体師さんがいる」といううわさを聞き、その方の治療を集中してうけるためにまとめて休暇をいただいたものです。

「なおりましたか?」と、今朝も一人の生徒に聞かれました。治ったか、といわれると「まだです・・・」としか言いようがありません。腰痛で何年も苦しんでいる人もいるくらいです。どんなによい治療でも2泊3日で治ったらそういう方に申し訳ありません(笑)。

治療をしながらいろいろな本を読みました(他にすることがありませんので^_^;)。普段時間がなくて読むことのできない本が「つん読」になっていたので、それを持って行ってまとめて読んでしまいました。文庫本で10冊くらい読んだでしょうか。

たまたまその中に城山三郎氏の『落日燃ゆ』がありました。経済小説という分野を確立したという定評のある城山三郎氏ですが、私は彼の作品の中でこれが一番気に入っています。「経済小説」という範疇に入るものではありませんし、最後はやはり悲劇なのでしょう。

広田弘毅という人の一生を通じて城山三郎氏が私たちに伝えたかったこと、それは「男子はどんな場所にあっても男子たれ」という一言につきるように思います。

人生が戦いであるとしたら、優勝劣敗は時の常です。勝つ人がいれば負ける人がいます。そのようなときに勝ち負けにこだわらない生き方をすることができるかどうかで、その人の「人としての価値」が決まってくるのでしょう。

一人の人間のその時の成功・失敗など、人間の長い長い歴史から見れば物の数ではありません。一瞬「失敗」!と思えたことが、後から振り返ってみて「大きな意味の成功だった」と思うようなことは人生に多々あることです。

今の失敗を次の成功につなげることができるだけの力を持ちたいと思います。それにはどんなことが起ころうとも、卑屈にならず、胸を張って生きる態度を養うことです。

受験勉強という期間をそんな風に生かしてくれたら、一件無駄に見えるこの一年が、後から振り返ってみたときに光り輝いて見えることでしょう。

そんな生活をしてもらいたい、させてやりたいと、強く思います。

2008年5月13日火曜日

授業セレクト

花冷え・・・と言うには少し時期が遅すぎますが、ここ数日の寒さはまるで冬に戻ったような気すらします。医進塾でも昨日、今朝と続けて体調不良を訴えてくる生徒が出ており、心配をしています。暖房設定を急遽元に戻して、少しでも暖かい状況を作りたいと考えていますが、暑さ寒さの感覚は個人差もあり、できれば自分で調節できるような配慮も欲しいところです。

先週中に医進塾では授業セレクトが終わり、今週からは大体決まったメンバーで授業が進められるようになりました。「授業セレクト」は(以前にも書きましたが)、一週間に32コマの授業数を誇る(笑)医進塾ならではのものだと自負しています。自分にあった指導法、自分と肌のあう先生を選び、その先生にとことんまで教えてもらうというのが狙いです。

もちろん塾生の希望だけで決めるわけではなく「この科目は今の君には必須だから必ずとりなさいね」というようなこちらからのアドバイスもしつつ、時間をかけて最終決定をしてゆきます。

その結果に基づき、昨日のホームルームで塾生全員に「週間学習計画表」を渡しました。各自の勉強の計画を一週間単位で決めて、原則はそれに基づいて勉強を進めるためのものです。

「なんだか小学生になったみたいですね」と、口の悪い塾生が言っておりました(笑)。確かにそうなのですが、でも「人生で大事なことは幼稚園で学んだ」というタイトルの本もあるくらいですから(笑)、大事なことは何歳になっても大事なのではないでしょうか。

自分の勉強の計画とプログラミングを、自分ですることができなければならないということに、一刻も早く気がついてくれれば、その分だけ他の人よりもよいスタートを切ることができるのです。これもやはり大事な人生の「訓練」の一種だと思います。

2008年5月11日日曜日

最初の一ヶ月

3月の「ゼロ学期」は17日から開始され4月5日までの2週間でした。その後4月14日から「1学期」が始まり、昨日でちょうど4週間が過ぎたことになります。1ヶ月とはいえ、その間に「春期合宿」を挟みましたから気持ちとしてはその二倍くらいの時間を勉強したような感じではないでしょうか?

塾生と面接を(公式・非公式)にしているうちに、強く感じることがありました。それは医進塾の塾生一人ひとりが、3月、4月の最初に出会ったときより格段としっかりした目的意識をもってくれているということでした。

これは私にとって一番嬉しいことでした。

勉強は「させられて、嫌々」するものではないと思います。特に医進塾のようにいろいろな意味で他の受験生よりも恵まれている環境にある場合はなおさらです。

自分に「肌が合わない」教科であっても、それを今ここですることの意味さえ明確ならば、気持ちを奮い立たせることはできるのです。

勉強に明確な意味を与えてくれるのは、その教科に対する「目的意識」にほかなりません。自分が何のためにその教科を勉強しなければならないのか、この「今」に対する疑問を解いてくれるのは「未来」しかないからです。

明確な目的意識は、自分の明確な将来像から生み出されます。塾生が明確な目的意識を持てているということは、結局は、医師、獣医師、薬剤師としての自分の将来をそれぞれが自分の頭の中ではっきりとイメージしていることの結果なのです。

毎年のことですが、今頃になると塾生がなんとなく事務室に来て、勉強の合間におしゃべりをしたりお茶を飲んだりして気分転換を図るようになります(笑)。

私達が「そろそろ、お茶菓子でも用意しなけりゃね」(笑)と言い出すのもこのころです。

彼ら、彼女らの将来へのイメージを一緒に語り合って過ごすときほど幸せな瞬間はありません。その夢を必ず実現させてやろう!!と、改めて思う最近です。

2008年5月9日金曜日

個人面談

昨日は個人面談の日でした。塾生一人ひとりと30分~40分かけて、いろいろなことを話し合いました。特に今の時期は「勉強の型」を明確にすべきときですので、そこを重点的に話しあいました。

勉強の型というのはその人によって全部異なります。一般的には「予習⇒授業⇒復習⇒応用⇒発展⇒実戦」となってゆくものですが、細かい部分は全員が異なります。

ある人は「予習中心主義」で行くタイプです。別の人は「復習中心主義」でしょう。毎日予習、毎日復習という人もいれば、普段は予習、復習はまとめて、という人もいます。

それぞれのやり方がみなそれなりの利点と弱点を持っています。「万能薬」はないと言ってよいでしょう。

万能薬はなくても「自分にとって一番よいやり方」はあるはずです。いくつかのやり方を組み合わせて、プラスをなるべく伸ばし、マイナスを出来るだけ抑えるやりかたが見つかれば、それに越したことはありません。

中学・高校時代にその「型」を身につけている人は、それが変な癖になっていないかどうかをもう一度振り返って見る必要があります。中学・高校と予備校での勉強は、似ている部分も多いのですが、異なっている部分も多いからです。

医進での勉強が始まったのが3月中旬ですから、もうそろそろ二ヶ月になります。その二ヶ月間の自分の勉強を思い起こし、自分にとって一番やりやすい、取り組みやすい、かつ力になると思われるやり方を考えてみましょう。

誰にもまねのできない、自分なりの勉強の仕方が必ずあるはずなのです。

それを見つけた人は、合格へのいち早いスタートを切ったといえるでしょう。

2008年5月7日水曜日

春期合宿終了!

3日~5日の医進塾春期合宿が終了しました。

5日の17:00に全ての授業を終了し、そのまま現地解散しましたが、みなそれぞれに満足した顔付きで帰途につきました。

2泊3日とは言えども決してバカに出来ない内容でした(笑)。「基礎力総点検」というのがメインテーマで、あとは講師の先生の裁量で、受講生の学力に合わせて授業がされました。

小テストを行い、受講生の理解度を確認しつつ授業をする先生もいました。生物はイメージを明確に持ってもらうためにプロジェクターで図を写し出しながら講義をしたり、また短時間で計算力をつけるにはどうするかを理解させるために多量の計算問題を時間と競争させながらやらせたりと言った工夫を凝らした先生方もいました。

合宿で確認した「基礎力チャート」を元にして、これからの授業が行われてゆきます。

考えてみたらもう5月ですね(^^♪。一番よい季節ではないでしょうか。ここで気持ちを緩ませないで、一直線に夏に向けて進みたいと思います。

なお、合宿関連の写真・記事等は、今日中に医進塾ウェブ上の「塾生専用」ページにアップいたしますので、ご覧下さい。

2008年5月2日金曜日

春期合宿

明日から2泊3日の「春期合宿」です。受講生は全員現地集合になります。会場はJR「新習志野」駅から徒歩2分(となっていますが、実際は1分くらい・笑)の場所です。研修施設ですが、一見したところ都心の大きなホテルのようなイメージです。

明日の午後から全部で14講座+夜のファイナルテスト+進路面談のフルコースが始まります。講師は合計で7人がほぼ張り付きになります。ファイナルテストはその日に学習した内容、および今までの医進の授業で学んだ事柄の確認です。90%以上の得点が「合格ライン」で、それを取るまで寝られません(笑)。

2泊3日と聞いて「なんだ」と思った人もいるかもしれないのですが、この濃密さは通常の授業の数週間分にもあたるのではないでしょうか。

先生方も、通常の授業では「チャイムが鳴っちゃったから、あとはこの次にね~」で、最後まで教えきれない残念さがありました。合宿はそこが違います。分かるまで、納得するまで、定着するまで、覚えきるまで、最後の最後まで指導に当たれます(「指導の止めを刺す」と医進ではいいます)。

講師も塾生も大変な体験をするわけです。3日目が終わると互いにふらふらです。

医進の合宿は決して楽ではありません。「楽してたのしんで、面白おかしく」勉強をして、それで学力がつくほど世の中は甘くないのです。大変だからやる価値がある、難しいから挑戦しがいがある、私たちはそう考えています。

そうは言っても(笑)、最初の合宿ですので、ある程度の息抜きは必要でもありますし、塾生が全員で3日間一緒に過ごすわけですので、合宿には勉強だけではなく、「親睦」の意味合いも当然含まれます。

これから10ヶ月、辛いかもしれないけれども有意義な10ヶ月間を一緒に過ごす仲間が、ここで出来るのです。

医進塾の合宿はそういうものです。

2008年4月30日水曜日

第1回メディカルテスト

早いもので今日が四月の最後の日です。明日は「医進塾第1回メディカルテスト」、その後3日から春期合宿です。

この時期はまだみな未来への希望にあふれている状況ですから大きな問題は起きません。これから1学期が終わり、全国模試、校内模試、メディカル模試の試験結果が出され、それを元に進路指導が具体的にされるようになると、いろいろな問題が起きます。

この場合の問題は、絶対に逃げてはならないものです。これはひとつひとつ乗り越えてゆかねばなりません。これはとても厳しいことですが、これを乗り越えることによって「実力」がつくのです。

この場合の「実力」は単なる「学力」というものだけではなく、困難を前にして「生きてゆくために必要な総合的なエネルギー」です。今まで以上のエネルギーを自分に蓄えさせるわけですから、つらいことには違いありませんね。

そんなときに必要なのが「仲間」ではないでしょうか?

嫌なことや意に沿わないことがあるときに、何でも話せる仲間がいればそれだけでエネルギー補填がされてしまうものです。その時支えてくれたその人を、別の機会には自分が支えるかもしれません。

人間関係って、そんなものです。お互いに支えあうことができる関係、それがこれからの医療を背負ってゆく皆さんにとっても必須のものになっています。

『白い虚塔』の世界は、確実に過去のものになってきているようです。

2008年4月28日月曜日

To the timid and hesitating・・・

たまたま先ほど読んでいた本の中にこんな文章が引用されていました。

To the timid and hesitating everything is impossible because it seems so. (W. Scott)

臆病でためらうものには、全てのことは不可能だ。なぜならそう見えるからだ。

こんな訳になるでしょうか。

「臆病」とは、ありもしない出来事を勝手に思い込んで、それにおびえることです。「ためらい」とはあるかどうか分からない悪い結果をすでに起こったものと考え、それによって自分の行動を制限することです。どちらも生きてゆくうえに(ある意味では)必要なことではありますが、場合によってはその人の成長を妨げることもあります。

「匹夫の勇」(思慮分別の無い、血気にはやるだけの意味の無い勇気)という言葉もありますから、いつもいつも「勇気・勇気!」というだけなのも能がありませんね。

ですが人生には「ここ一番!」という場面が何度かあるもので、その場面で必要なのは「敢えて先に一歩踏み出す勇気」であることは間違いありません。

その勇気は何が与えてくれるのでしょう?

私は各自の「志(こころざし)」しかないだろうと考えます。

どんなにつらくても、どんなにいやなことがあっても、それを乗り越えた向こう側にいる自分の姿を見ることができるとき、人は「やる気」を出せます。そのやる気が「勇気」なのです。

皆さんは今の勉強を、ただの点取り試合みたいなものと考えてはいないでしょうか?そうではないと思います。今勉強している、その一題一題に真剣に対峙することによって、それらは皆さんにそれだけの力を付けてくれる「試金石」となっているのです。

中には何のためにやっているかわからないと思われる問題もあることでしょう。でもそれが本当に意味のないものなのかどうかが分かるのは、ずっと後になってのことなのです。

将来を見通すことは誰にもできません。でも自分の将来をリアルに思い描くことはできます。思い描いた自分の将来の姿に向って、一歩ずつ進んでゆきましょう。

2008年4月26日土曜日

保護者面談期間

今週は校長面接期間でもあり、保護者面接期間でもありました。予備校で保護者面接をするというと驚かれる方も多いのですが、医進塾では頻繁に行います。年間に最低でも3回、多ければ不定期に5,6回は実施します。

とは言っても対象になるのは全員ではなく、難しい進路選択を抱えている塾生だけです。

ここでいう「難しさ」は、学力levelのこともありますし、あるいは本人の希望とご両親の希望がかけ離れているいうような難しさもあります。特に私立大学を狙う生徒の場合、自分の現在の学力を無視して単なる「憧れ」から大学を選択してしまうことがあります。

私立は校風がそれぞれありますから、このこと自体は問題が悪いわけではなく、そこに入るための勉強がどれだけできるかが具体的な問題となってくるというだけです。そしてあまりに「ムリ度」が高い(笑)場合は、あえてきついことも言わねばなりません。

納得できるかどうか、本人の一生の問題であるだけに私たちも頭を悩ませます。

そのようなとき、一番受験生を力強く支えることができるのが、やはりご家庭をおいて他にはありません。

私たちがご家庭との協力体制を重視するのは、そのような理由によります。貴重なお時間をいただくわけですから私たちも真剣に生徒の進路選択に対峙したいと考えています。

医進へのご希望などがありましたら、ぜひその機会に直接お伝えください。

2008年4月25日金曜日

目標・目的を持つこと

医進塾では定期・不定期にホームルームを開催します。今日は春期合宿のことを中心に「合宿のしおり」などを渡して簡単な話しをしました。

その中で一番大事だったことは「目標を持つ・目的を持つ」ということでした。

塾生の今の目標、目的は「来年度合格すること!」に決まっています。ですがそのためのもっと具体的で明確な目的・目標を持っているでしょうか?

なんとなく塾に来て、なんとなく先生の授業を聞いて、6時限目が終わったら「あぁ疲れた・・・」と言って、なんとなく帰ってはいないでしょうか(笑)。

「○月までに数学のこの部分まではこなす!」「遅くとも今月末までにSUPのプリントを○枚こなす!」「夏までに主要教科のこの部分までは完璧にする!」というような、具体的な目標・目的を持つこと、これが受験勉強の「キモ」なのですが、案外盲点になっている部分でもあるのです。

もちろん授業には授業の明確な目的があります。それは配付済みのカリキュラムとシラバスで明確に示されています。大事なことはそのカリキュラムやシラバスに書かれた内容に対して、どれだけ自分が積極的に取り組むか、ということなのです。

合宿も全く同様です。春期合宿は、短いとは言え、まる3日の間合計7名の先生と一緒に、勉強漬けになる期間です。大変な体験でもあるのですが、これに「流されて」はいけません。

その中で自分が何を学ぶのか、何を身につけるのか、その目標をできるだけ明確に持ってもらいたいのです。

3日という期間を120%利用して次のステップに進むのか、50%しか利用できず不全感と不完全燃焼感しかもてずに5月に突入するのか、この「差」は後からでは取り返しのつかないほどの大きなものになります。

1日に最初の「メディカル模試」を置いたのも、合宿ための緊張感を持ってもらいたいという気持ちからです。

2008年4月24日木曜日

クラス編成と学力

14日に始まった授業も、実質的に8日間が過ぎました。今日は校長面接の日です。外は雨模様ですが、塾生はみな指定した時間に来てくれるでしょう。

医進塾の授業数は「業界No1」だと自負しています(笑)。最高levelの授業から本当に基礎的な授業まで合計で週32コマです。コンプリートコースの方はこの全てを受講することができます。

もちろん上から下まで全部受講することは可能ですし、それがよい場合もあります。ですが連日朝9時から夜の9時までの授業を受けるのは、かなり体力的にも精神的にもつらいことは事実です。

ですので、私たちは大体5月の合宿後からは、「選択受講」を薦めています。合宿までで大体の授業内容と自分の力との差が分かっているはずですので、それ以後は計画にあわせて「自分で仕上げることのできるもの」と「絶対に授業でなければダメなもの」とを明確にし、自分で仕上げることのできるものはできるだけ能率的に時間を配分して、あまった時間を他教科の予習・復習に使うというやりかたを推奨しているのです。

何が何でも全部受講しなければならないと思うと不必要に気が重くなります。そうではなく、今の自分の成績を、いつまでに、どれだけ伸ばすかを明確にして、「ではそのためには、今どのクラスを重点的に受けるか」を決めてゆくわけです。

これは私だけで決めるのではなく、指導担当の先生のご意見を聞きつつ、もちろん本人の意向を最大限重視して決めて行くものです。

このようにして塾生は「自分の学力を客観的に見る」ことが、段々と自然にできるようになってゆきます。これが「勉強のプロ」になる、一番大事な資質だと思います。

2008年4月23日水曜日

朝思うこと

私たちが一番気になるのは、登校してくるときの塾生の表情です。授業が終わったあとの表情もそうですが、大体終わったときはみんな心からくつろいだ表情になっていて差はありません(笑)。

登校する時の表情は千差万別です。やる気のみなぎった顔もあれば、寝不足で疲れている顔もあります。小テストの内容を気にしながら心配そうに教室に向う顔もあります。朝の登校時の表情を見ると、大体その塾生が何を考えて、何を悩んでいるか、大体のことが分かるのです。

今はまだそれほどではありませんが、これから授業が進み、試験の結果が返却され、進路相談を具体的にする段階になると、とたんに朝の表情が変わってきます。

姿無きを見、声無きを聞く・・・というとかっこいいですが(笑)、実際は、それだけよく生徒の日々の姿を見ているということです。

それが小さな予備校のよさだと思います。

2008年4月22日火曜日

校長面接とこれから・・・。

24日に「校長面接」が行われます。医進塾塾生全員と小山敬校長が直接会ってお話しをする機会です。

「何がきかれるのですか?」と、心配性な塾生が聞きに来ます(笑)。全然心配いりません。小山校長はみなさんと直接会って、親しく話しを聞き、今の悩みや心配ごとを十分に聞き取ったあと、励ましの言葉をかけてくださると思います。

それだけ校長もみなさんのこれからの勉強を心配しておられるということなのです。

校長面接が終わると来週5月1日のメディカル模試の範囲が発表になります。模擬試験ですので、常に範囲は「全範囲」が原則ですが、特に重点的に出題される部分が発表され、皆さんの勉強意欲を増すことになります。

今週から来週は大変です。そんな中でも自分のペースを守って頑張って過ごしましょう。

2008年4月21日月曜日

本格的授業開始!!

「ガイダンス期間」を19日に終え、21日(月)から医進塾では本格的な授業に入りました。

前期学習範囲の全てを記載した「医進塾カリキュラム」が配付され、各授業単位でカリキュラムよりも詳しく授業の内容が記載された「シラバス」が渡されます。

カリキュラムは学習項目の一覧表ですが、シラバスは「その授業の目的、最低どれだけの予習が必要か、課題はどういうものか、宿題は出るか、確認テストはどのような形式か・・・等々」が詳しく書かれたものです。

カリキュラムは学期が始まる前に決まっています。シラバスはガイダンス期間に受講生の顔を見て決めます。、一人ひとりの個性をなるべく生かせるような授業内容と教材配置にするわけです。

一クラス7~8人の「完全少人数制」だからできることだともいえるでしょう。

ガイダンス期間の授業がやさしめだったからと言って油断はできません(笑)。講師は皆さんの学力を知った上で授業をします。医進塾は予備校ですから、授業は常に最高ランクを狙ったものにならなければなりません。

最高ランクを狙ったといっても、着いて来られない人を切り捨てるということとは全く違います。何度も繰り返していますが、医進塾の授業は「講義+演習」がワンセットです。講義で少し難しい内容を取り上げた場合、基礎力の未完成な人には演習で確認問題をやってもらいます。

講義内容がらくらくとこなせる人には、またそれなりの難易度の高い問題をといてもらいます。

教えていることは同じであっても受講生の理解度はそれぞれに異なるわけで、それを補うには準個別形式の「演習」しかありません。

今週が終わると、来週はもう第一回の「医進塾メディカル模試」です。その二日後には「医進塾春期合宿」が開催されます。

まずはここを乗り切ることです。そのために医進塾は事務局+講師が一丸となってぶつかっています。

2008年4月19日土曜日

勉強のプロ

今日、土曜日は医進塾塾生のほぼ全員が、1時限眼から6時限目まで授業を受ける日です。午前中の「有機化学」、午後の「数学ⅡB」、そして夕刻の「計算力特訓講座」へと続きます。明日はお休みですから、ここをなんとか乗り切ってまた来週へとつなげてもらいたいものです。

今朝のサンケイ新聞に大変面白い記事が載っていました。ある将棋の素人がプロの棋士と話しをした時、「自分と平手(つまりコマ落ちなしの対等の条件)で打ったら、どのくらいで勝てますか」と聞いたのだそうです。その棋士の曰く、「将棋盤上の、どこでもよいから、お好きな場所を指定してください。そこで詰んであげましょう」(笑)。

聞いた方はその答えに大変に驚くと同時に、半信半疑の気持ちもあり、また別の機会に今度は複数のプロ棋士のいるところで同じことを聞き、「こういうことは出来るものなのでしょうか?」と確認しました。

ところが、そこにたまたま居合わせたプロ棋士たちはその質問に対してみな一様に「そんなことくらいなら・・・」と、歯牙にもかけない様子だったというのです。

記事を書いた方はその「プロの技量とプロ意識」のすさまじさに圧倒されると同時に、そのようなプロ意識を持った人が社会から段々少なくなっていってしまっている現実に対して危惧の念を抱いている、と文章を結んでいました。

「マニュアル」(取り扱い説明書:トリセツのことです・笑)全盛の時代で、誰でも指示通りにやれば一通りのことはこなせる時代、でも誰もそれ以上のことをしようとしない。マニュアルどおりのことはできても、それをどうすればもう一歩先にまで伸ばせるかを考えない、そんな時代に、確かになりつつあるようです。「国民総素人化時代」なのかもしれません。

そんな中にあって、いまこの一年を「勉強のプロ」になることを目指して「修行」を積み重ねている人たちがいます。言うまでもなく、医進塾の塾生たちです。

「勉強のプロ」というのは「がり勉」とは違います。どのようにすれば最も合理的に、最も効率的に知識を自分のものにすることができるのか、どのような時間配分をすることで、いくつもの分野の知識を同時に身につけられるのか、そして最終的にその知識を「他人から評価してもらえる」形にするにはどうすればよいのか、を、単なる知識ではなく、身体で知っている人が「勉強のプロ」といえるでしょう。

将棋のプロはおよそ50手以上の先を読んで次の手を指すそうです。「勉強のプロ」は3ヶ月先を読んで今の勉強をこなさねばなりません。

どちらも「先を読む」訓練があって初めて可能なことです。

訓練=「練習量」です。「練習量が全てを決定する!」医進塾の指導方針は、やはり間違っていないのだな、と思わぬところでうなずいてしまいました(笑)。

2008年4月18日金曜日

今日の医進塾

朝から雨でしたが塾生はみな元気でした。昨日のお休みで一息ついたような印象です。



午前中は英語、午後が化学、そのあとまた英語・・・。息つくヒマもなし・・・というような授業と演習の連続です。

以前ある生徒から言われたことです。

「レギュラーの授業後にweekly講座が入っていると、ほっとするんですよね」(笑)

weekly講座は(levelが低いということではなく)基礎からかなり詳しく説明することを主眼にしていますから、きっとそう感じたのだと思います。

「朝から晩まで授業が入っていると大変じゃないかな?」と聞くと、「分かる授業は疲れませんから・・・」と言われたのが印象的でした。

確かにそうなのだなと思った次第です。

今日の医進塾

朝から雨でしたが塾生はみな元気でした。昨日のお休みで一息ついたような印象です。

午前中は英語、午後が化学、夕刻のweekly講座は「総合英語」ですので、今日はほぼ全員が朝から晩まで塾で勉強している日です。

明日の土曜日も同じパタンです。明日は午前中が有機化学、午後が数学ⅡB、weekly講座が計算力特訓講座ですので、今日以上につらくなるでしょう^_^;。

この文章を書いている17:30の時点でも、教室では総合英語の問題解説と演習とでみなが絞られています。大変ですよね、受験生は・・・。

乗り越えなければならないものだとは言いながらも、このハードルを年がら年中クラ~イ顔付きをして、いかにも「つらさに耐える受験生」というような風情を漂わせながら、うつむき加減の姿勢で度の強いめがねをかけて、黙って黙々と耐えている・・・というような学生は、わが医進塾には一人もおりません(笑)。

みな元気だし、休み時間は笑い声が絶えないし、仲間同士の絆は非常に強いものがあります。これは受験生にとってなによりの財産なのだと思います。

回りは皆敵。自分だけが頼り・・・と、まあ、これは世の習いであって、決して否定するつもりはありません。そのような側面も確かにあるでしょう。

でも同時に、人間は決して一人では生きてゆけないということもまた、厳然たる事実のはずです。仲間の大事さ、友達の大切さを知るのは、自分が本当に落ち込んだり、つらくなったりした時です。

そのようなときにつれない言葉を交わすことほど心的エネルギーを消耗することはありませんね。医進の生徒はみなその逆なのです。

誰が教えたわけでもないし、特にこうしなさいといった覚えもないのですが、やはりこのような環境のなかで熱心な先生方に可愛がってもらうと、みな自然に助け合うようになるのかな・・・と思わざるをえません。

そう思うと、なんだか現代の教育問題を解く鍵のようなものが、この医進塾の仲間の人間関係の中にあるような、そんな気すらしてきます。そのくらい医進の仲間の雰囲気は「不思議」なのです(笑)。

ぜひ一度見にいらしてください。

2008年4月17日木曜日

久しぶりのお休み

木曜日はお休みの日です(笑)。

とは言っても授業がないだけで学校は開いています。普段の日、時間がなくてできない授業の復習とか予習、英語SUPプログラムをまとめてやってしまおうと、今日も朝から5~6名の塾生が来ています。

医進塾では自習の時間には必ず「学習スケジュール」を最初に提出してもらい、自分の大体の勉強の計画を立ててもらってから勉強に入らせるようにしています(以前にも書いたことですが)。何事によらず「計画」は大事ですよね。

そろそろ気になるのか「合宿ってどこでやるのですか?」と聞いてきた塾生もいました。

合宿のことは以前書いたとおりですが、JR京葉線「新習志野」駅そばの「幕張セミナーハウス」で実施いたします。内容は・・・現在作成中です(笑)。

木曜日は授業がないかわりに、面接や試験が入ります。5月1日には早速ですが「医進塾メディカルテスト」実施。5月15日には「校内実力テスト」が組み込まれています。

これは試験や面接で授業をつぶしたくないという配慮からきているものです。日曜日にそれらを実施することも考えられますが、週に一日くらいは休まないと、結局能率が上がらず、ただ指示された内容を機械的にこなすだけ、ということになってしまいます。

たまのお休みには、心からゆっくりして欲しいものです。英気を養い、金曜日からの授業に備えましょう。

2008年4月16日水曜日

合格体験記(短いです・笑)

聖マリアンナ医科大に合格した私の教え子が、たまたま早稲田大学の講演会に来たついでだとのことで、寄ってくれました。

塾で勉強している学生に何かアドバイスを、と頼むと、「ひたすら基礎をやってくださいね」とのことでしたのでお伝えします(笑)。

彼女は成績は悪くはありませんでしたが、決して秀才というタイプではありませんでした。高校時代はクラブに熱中。音楽部(オーケストラ)でバイオリンを弾くのに夢中でした。

彼女が医学部を狙っているということを知ったのはずっと後になってのことです。誰も本気にしませんでしたが(笑)。

合格したときには、もっと誰も信じませんでした(考えてみれば失礼な話ですが・笑)。

彼女の曰く、

「私は器用なタイプじゃないんです。難しい問題はダメでした。だからみんなが取れるところは絶対に落とさない!ことを目標に、数学ⅠAの計算問題から始めて、一年中計算ばかりやっていました。計算は練習さえすれば誰でも絶対にできるようになります。微分や積分の難しそうな問題も、計算力で部分点をもらえるところまで、力ずくで(笑)もってっちゃいました。私に自慢できるのはそれだけです」

「それだけ」どころか、これが私達の目指す指導の本質なのです。

難しい問題を解くには、直感力やセンスが必要です。計算力はそうではありません。彼女の言うとおり「練習さえすれば、必ずできるようになる」ものなのです。

改めて『練習量が全てを決定する!!』指導の正しさを思った次第です。

2008年4月15日火曜日

医進塾新学期予定

新学期が始まって今日で二日目。朝登校してくる塾生の顔を見て「おはよう!」と声をかけると、返事の代わりに「昨日は疲れました~」という言葉が返ってきました^_^;。

確かに朝の8時から夜の8時まで、授業+演習の繰り返し勉強は大変だったと思います。昨日は気が張っていますからあまり気がつかなかったかもしれません。今朝起きるとき「なんでこんなに身体が重いのだろう」と思った人も多かったことでしょう。

これは「慣れ」が解決するまでがんばるしかないものです。「慣れ」が「狎れ」にならないように気をつけましょう。 開講式で申し上げたように「情熱が努力を生み、努力が実力に変わる」のです。ただその日の予定をこなしているだけでは本当の力を蓄えることは不可能です。

自分が何のために、いまここで、勉強しているのかを常に考えてもらえればと思います。

医進塾のこれからしばらくの間の予定です。

①~4月19日:全ての授業のテキストが配付され、補助教材も含めて塾生の手元に届けられます。

②4月21日:全教科の総合カリキュラム表が配付されます。この週の各授業時間の最初に、その授業の前期シラバスが配付されます。

③初回塾長面接:21日からの週に、全員との進路面接が行われます。

④校長面接:塾長面接と平行して、校長面接が実施されます。

⑤5月1日:第一回医進塾メディカル試験実施
※かなり難しい試験です。合宿前の実力診断の意味もあります。全力でぶつかってください。

⑥5月3-4-5「医進塾合宿」開催
※詳細は今週末までにお知らせいたします。

新学期は本当に忙しく、あっと言う間に過ぎ去ります。時間の流れに流されないよう、自分のペースと勉強の計画をしっかり立てて進みましょう。

2008年4月14日月曜日

医進塾開講式+初回授業




14日は医進塾の新学期開講式でした。

小山敬校長から激励の言葉があり、その後すぐに授業に入りました。

授業は『数学ⅠA』(杉尾講師)でした。テキストは医進塾独自のものを使い、必要に応じて(生徒の学力に合わせて)補助教材を使います。

数学ⅠAは各コースの生徒のほとんど全ての方が受講する授業ですが、受講生数は10名弱です。

写真では良く分からないかもしれませんが、全員が入っても10名程度の大きさの教室仕様です。机も椅子もゆとりと余裕のあるものに限定しています。

隣の人のノートが見えてしまうというようなことは、医進塾では考えられません。

いろいろな参考書、辞書などを並べる空間も場所も保証されています。塾生の皆さんには是非ともこの環境を最大限活用してもらいたいものです。

2008年4月13日日曜日

くすのき広場


早稲田ゼミナールには二つの大きな校舎の間に「くすのき広場」という場所があります。この写真がそれです。大きなくすの木があるのがおわかりでしょうか。
春や初夏、それに秋などの天候の良いときは塾生がここに椅子とテーブルを出して勉強したり、食事をしたり、時間の合間にいろいろな情報を交換したりしています。
雑居貸しビルでは、なかなかこういう空間は取れません。学校法人では全ての建物の所有を義務付けられていますので、設計によってはこのような場所が可能になります。
直接授業にはかかわりのない場所ではありますが、勉強の合間の息抜きや友人との語らいには絶好の場所でもあります。このような余裕とゆとりが、一年間と言う長丁場の勉強には必要なときがたくさんあります。
その意味でも医進の生徒は幸せなのだな、と思ったりしています(笑)。

天候激変(笑)

昨日の温度が21度、そして今日が11度ということで、なんだか寒さが身にしみますね(笑)。温度差10度というのはちょっと普通ではない感じがします。

今日は1100から「医進塾教務会議(講師会)」があり、担当の先生方が全員勢ぞろいして、明日からの前期授業のことについて、具体的なことを話し合いました。

最初の一週間はガイダンス期間です。こちらの指導予定・計画が果たしてそのまま進められるものなのか、あるいは補助教材を用意したほうがよいのか、もっと難しい教材に代えた方がよいのか、等の「微調整」期間でもあります。

医進塾のカリキュラムは確定していますし、教材もしっかりしたものが全てそろっています。ですが「年年歳歳花相似たり、歳々年々人同じからず」ですから(笑)、毎年新入生の方に合わせて調整をするのは当然なことです。

明日が最初の授業です。

最初の週は疲れることも多いと思います。朝900から夜の800まで連続6コマの授業を受けるのは大変なことです。しっかりとした心構えをもって授業に出てください。

私たちがいつも強調することのひとつに「ヘンな予習は害になる」という言葉があります。最初はすなおな気持ちで先生の授業を聞き、説明に集中して「理解」することを心がけましょう。

先生方はみな、その「理解」にあわせて「演習」をしてくださいますから、その演習も教わったことをそのまま適応して解答してみてください。

その演習を何度かするうちに「ここはこうしたほうが解きやすい」「この部分はこっちの解き方のほうが便利だ」ということが分かってきます。

解き方に工夫をこらすようになるのはここからで十分です。

英語でも数学でも、ヘンに予習をしてこようとすると、間違った理解、力ずくの解答を出すことがあり、それを訂正・修正するのに時間がかかって本当の理解にまで行かないことがある、と、毎年のように先生方から指摘されます。

最初は素直に、工夫はその後、自分なりの解き方は最後の段階、という、武道でいう「守・破・離」の教えは勉強にもそのまま当てはまるようです。

明日からの授業に集中できるよう、今日はゆっくり休んでください(笑)。

みなさんの元気な顔を見られるのを楽しみにしています。

2008年4月11日金曜日

予期せぬ出来事

昨日のJR事故は結局完全復旧まで丸一日かかり、50万人の方に影響を与えたとの報道がなされていました。

私もそのうちの一人ではありますが、朝早く来たのと夕方は混乱を見越して比較的早めに動いたのとで、あまり大きな影響はありませんでした。でも、朝も夕方も駅や電車内の混雑に巻き込まれて、非常に大変な思いをされた方も多かったと思います。本当に大変だったですね。お疲れ様でした。

今回の事故に限らず「予期せぬ出来事」というのは人生にはつき物です。ある意味では人間の生活とは「予期せぬ出来事」の連続だともいえるかもしれません。

「こんなに一生懸命勉強したのに、点数が上がらない」「勉強した範囲から出なかった」「予想したのとは違う形式の問題が出た」・・・等々。誰でも一度くらいは体験したことがあるのではないでしょうか。

そのようなときにどう対応できるかが「合否の分かれ目」なのだと思います。パニック状態になってしまうと本来の力も発揮できず、苦杯をなめることになります。まずは「冷静に対応する」ことです。冷静になりにくいときに、あえて自分を抑えて冷静な状態に持ってゆくのですから、これには訓練が必要です。

そう思うと「受験勉強」のときほどこの訓練、練習が集中的に、かつ合理的にできる時期はないのではないでしょうか?

受験勉強は「訓練」ですから、必ずしも楽しいことばかりではありません。でもそれによって鍛えられた精神力は、その人を一生支えるものになるはずです。また自分を高める努力の持つ意味、つらい「修行」の意味が理解できていれば、今以上の、一歩先の自分の姿を具体的に思い描くこともできるはずなのです。

医進塾が「練習量が全てを決定する!!」と言っているのには、そのような意味もあってのことです。

2008年4月10日木曜日

自習での教室使用

今日は朝から中央線が発電所火災で止まっているそうですね。我が家も中央線沿いにあるのですが、その影響で自宅そばのバス停前には人があふれており、おまわりさんが何人かで整理にあたっているとのことでした。復旧にはあと1時間はかかるとのこと、利用されている方は大変だと思います。どうぞ気をつけて目的地に向かってください。

そんな中、医進塾には朝から勉強をしに何人かの塾生が来てくれています。今日が新学期テキスト配付日なので、そのテキストの予習や、単語の暗記、SUPプログラムなどで時間を有効に使ってくれるように期待したいところです。

医進塾では休日に来校し、自習室や教室で勉強する人に「自習スケジュール表」を提出してもらうようにしています。

朝学校にきたら、勉強の準備を終えてすぐにその表にその日一日の自分の勉強の大まかな予定を書きます。それを事務局に見せてチェックを受け、それから勉強開始!!というわけです。

いま「大まかに」と書きましたが、人によってはかなり詳しく書くタイプもおり、利用の仕方は人様々です。私がいるときには私のチェックを受けるのですが、これは「確認」以上の意味を持つものではありません。

自学自習の一番いけない部分は「自分の得意な教科しかやらない」傾向に走りやすいということで、そこだけはチェックさせてもらいますが、それ以外は「じゃ、がんばってね!」の一言でOKです(笑)。

慣れると表の作成にはほんの4~5分しかかかりません。それだけでその日一日の勉強が計画だってできるのならば、時間の無駄とはいえませんし、予定通り勉強が進んで全ての項目欄に「済」のマークが入ったときの爽快感は、なかなかによいものです(笑)。そのようなときは塾を出て帰宅の途に着くときの塾生の表情も、心なしか普段よりは明るいようですね。

こちらも、その生徒が普段どのような勉強のプロセスを踏んでいるのか、どのような教科や科目を重点的にやっているのかについての大枠がわかり、何かのおりに話しの接ぎ穂や指導の手がかりになったりして、便利なものです。

少人数制だからできる強みでもあります。

今年1月、試験を前にした不安な時期にそれまでにこちらで保管してあった4月からの「自習スケジュール表」を、各自に返却しました。一人数十枚になっていたと思います。

合格した人に後から聞くと『もらったときは「へ~」と思っただけだったけれども、家に帰ってしげしげと見たとき、自信がわいてきました!』とのことでした。

自信は一朝一夕につくものではありません。日々の努力の積み重ねしか他に方法はありません。その日々の努力をきちんとした「形」にしてとっておくことの大切さは、後になって初めて分かるものです。

ちょっと面倒なシステムかもしれませんが、医進塾のこの自習システムはそれを狙っているものです。

2008年4月9日水曜日

医進塾講師会議

医進塾の新学期は14日開講です。

それに先立って13日に「全体教務会議」を開催します。この会議は年に数回行うものです。特に新学期、7月、12月の会議は重要です。中でも医進塾が一番力を入れるのが、この「新学期会議」です。

先生方が全て一同に会し、塾生のみなさんの、①現時点での学力、②志望校の種類とlevel、③新学期の具体的な授業内容、等を話し合い、最終的なすりあわせをします。

教材や教え方その他はすでに決まっています。あとはそれをどのように生徒の個人差に合わせて微調整するかです。

医進塾では、今年は特に「数学」に力を入れる計画を立てています。英語を初めとする他教科はいままでどおりで、それに「数学」の時間を増やしました。これはけっこう大変でした(^_^;)。

新時間割は「ニュース」欄に出したとおりです。ごらんになれば分かるとおり「数学ⅠA、ⅡB、ⅢC」がそれぞれ90分×2コマずつ合計6コマあり、それを補強するかたちで「総合数学」が90分×2コマおかれています。それだけではなくウィークリー講座には「基礎数学・応用数学」が選択で2コマ置かれ、それに加えて「計算力特訓」が1コマ、「数学総合演習」が1コマ、合計12コマの授業数です。

全部で総時間数は18時間。50分授業に換算すると21時間以上の時間数になります。通常の高校ならば丸々3年間分の授業がここに置かれているわけです。

授業だけがどんどん先を行くのではなく、医進塾の授業は「講義+演習」でワンセットですから、それに見合うだけの問題演習も一緒におこなわれます。このシステムを「スクランブル・システム」と呼んでいます(体系的に教えたことを、演習の時間にいろいろやってみて最終的に定着させるまでやるからです)。

講師会議は、いわばこの「スクランブル・システム」の最初のステップともいえるでしょう。

どうぞ14日からの授業をお楽しみに!!

2008年4月8日火曜日

雨の日

朝から一日雨でした。まだ降っていますね。

医進塾には朝から数名の塾生が来て新学期の予習をしております。英語SUP(step-up-program)を、この時期に集中的にしてしまおうという方も多いようです。

医進塾独特のプログラムのSUPは、こういうときに大変便利です。一枚一枚はたいしたことのない英語構文プリントなのですが、1枚やって提出するたびに採点されて帰ってきますから、自分の進度が一目瞭然です。できたはずなのにできなかった、あっているはずなのに点がもらえなかった・・・、そんな体験を、このSUPをやりながら数え切れないほど積み重ねて、最終的にどこからも減点されない答案作成の技術が身につくようにできております。

新学期登録している塾生の中には、もう「初級文法」80枚を終えて、「中級構文」に入り、それももう60枚(全部で中級は90枚です)の合計140枚を終わらせた人もいます。

一口に140枚と言いますが、一枚終わらせるのに最低でも20分から30分はかかります。復習の時間を入れたらもっとかかることでしょう。その140倍の時間をこの二ヶ月ほどでやりとげたことになります。力のつかないわけがありません。

授業が始まるとなかなかSUPにかけられる時間もなくなります。今のうちにできるところまで進んでおくのは大変によいことです。心の準備にも頭の準備にもなることでしょう。

医進塾では「練習量が全てを決定」します。その練習もただのがむしゃら練習ではなく、きちんとしたコースに従って行う練習であることは言うまでもありません。

一人でも多くの方がこのSUPに挑戦して、英語や数学の「不得意」だという気持ちを乗り越えてくれることを期待いたします。

2008年4月5日土曜日

ゼロ学期終講!

今日4月5日で「ゼロ学期」が終了しました。合計21講座を全部受講してくれた人も何人かおり、皆よいスタートが切れたようです。

私は昨日と今日で『基礎英作文』を担当し、90分×2回の授業で、合計80題の問題をこなしました。医進塾の「英作文プリント」は全部で400題強の問題を網羅しており、そのうち300題が「文法・構文作文」、残りの100題と少しが「表現英作文」という、割り振りになっています。

その最初の300題のうちの80題を2日で終わらせてしまったのですから、受講生の疲れは尋常ではなかったことでしょう。

医進塾では英作文は全て「板書⇒解説・添削⇒(次回の授業で)確認テスト」のパタンで行います。大手の予備校では「英作文」と名乗りながら講師の一方的な解説だけで終わらせてしまっているところもあると聞いておりますが、医進塾ではそのようなことは絶対にありません。

頭の中で分かっていることと、実際に自分の手で書いてみることとの間には、それこそ「海よりも深い」(笑)溝(みぞ)があります。「分かったつもり」になって実際の試験に臨むほど恐ろしいことはありません。

今日の授業でもwriteの現在分詞(-ing形)をwrittingと書いて注意された人がいました(正しくはwriting.tはひとつです)。主語がHeなのにhaveで受けて怒られた人もいました(笑)。以前のことですが、「スキーに行く」をgo skying(正しくはskiing)とやってしまった人もいました(笑)。

みな注意を受けると「あ!」と言とか言って頭をかくのですが、「その『あ!』がいけない!」といつも指導しています。「医師とはケアレスミスが許されない仕事」なのですから、医学部に行こうという人には特にこういう点に注意してもらいたいと思ってのことです。

英作文に限らず、医進塾のテキストやプリントは、過去の受験生たちのerror analysis(誤答分析)の上に作られたものです。「何が出るか」も大事ではありますが、同時に「どこで間違うか」を知らなければ合格答案は作れません。

いうなれば医進塾のテキストは「先輩方の間違いをもとに、それを二度としないためにはどうするか」に焦点をあてて作られているということです。

だからこそ、英作文に限らず医進塾では「復習を徹底的に!!」と呼びかけているのです。予習は「してきて当然」ですが、自分流の、間違った予習をしてこられると、授業がしにくいことが多々あります。それよりは「授業+演習」でやった部分を、復習の時点で徹底的に頭にいれるほうが、得点には直接結びつくことになります。

医進塾で「ノートの取り方、作り方」まで指導するのは、それが理由なのです。自分勝手な作り方でノートを書き散らしても、有効な復習はできません。

新学期は14日に始まります。今日の英作文80題も、いつか必ず試験にだされることでしょう(笑)。どうかそれまでにきちんと頭に入れておいてください。

2008年4月4日金曜日

医進塾の春合宿

医進塾では年三回「学力教科合宿」を行います。春は5月3-4-5の連休時を計画しています。

『合宿』で勉強・・・というと、あまりよいイメージを持たない方が多いのではないでしょうか^_^;。大きな教室に何十人も詰め込まれて、朝から晩まで勉強・勉強・試験・試験・・・で追いまくられるというイメージを持っている人も多いと思います。

医進塾の合宿はそれとはちょっと違うのです。

まず何よりもそこには「徹底して勉強ができる!」という安心感があります。「中途半端な理解ではなく、とことんまで教えてもらって、疑問を完璧になくすまで勉強できる!」という余裕とゆとりがあります。

教える側も、一般の授業の時とは違い、時間切れを心配する必要がありません。授業で間に合わなければ自習・予習の時間にいくらでも時間をとって教えることができます。それに応じて徹底した演習もさせることができます。

その分時間は確かにかかりますが、それは「いやなことを無理やりやらされる時間」ではなく「分からなかったことが分かるようになる時間」なのです。

それに加えて、合宿は「皆で苦しいことを乗り越える」ための、非常によい体験・経験にもなります。合宿時は生徒も講師も、そして事務局のメンバーも、みんな一緒です。授業だけではない新しいふれあいが生まれて来ることもあります。授業中の姿しか知らなかった講師の先生や友人の、思わぬ面を見てそれを励みにすることもあるでしょう。

それらを可能にするためには、医進塾で行っている通常の授業を、そのまま外に持ち出したような合宿ではだめなのです。徹底した個別指導を元にした、勉強に「止めを刺す」まで教え、学ぶ体制がとられている必要があります(ウェブページの「合宿」をご覧下さい。一応のイメージはつかんでいただけるものと思います)。

具体的な実施内容は近日中にアップいたします。興味のある方は、お早めに医進塾事務室までお問合せください。

2008年4月3日木曜日

ゼロ学期最終ターム

明日から医進塾ゼロ学期の最終タームが開講されます。講座は『英単語特訓』と『基礎英作文』です。

『英単語特訓』は、科学的に英単語を暗記するにはどうするか、に的を絞って「記憶のコツ」を集中的に教える授業です。実際に目の前で数十個の単語を短時間で暗記してもらうという演習が導入されます。

『基礎英作文』では、暗記した単語をどのように「使うか」がポイントです。英作文には「表現英作文」と「文法・構文英作文」があります。前者は英語になりにくい表現を、どのように読みやすい普通の英文にするかを確認するための練習です。後者は、文法の時間で習った内容が、的確に頭の中にはいっているか、を確認するための練習です。

「彼を長い目でみてやろうよ:Let's give him time. が「表現英作文」の典型問題。
「ミルクが熱すぎてその赤ちゃんは飲めない:The milk is so hot that the baby cannot drink it.」が「文法・構文英作文」の典型です。

『基礎英作文』の講座は、この「文法・構文英作文」を徹底して演習しようという内容です。

『練習量が全てを決定する』という医進塾の方針が生かされた講座です。

トライアル授業としても受講しがいのあること、間違いなしの講座ですので、是非チャレンジしてもらいたいと思います。

今日は宣伝で終わります(笑)

2008年4月2日水曜日

出来ることとできないこと

昨日のAちゃんから『岳人はぼやかず』という言葉を教えてもらいました。彼女もこの言葉を高校の先生から教えてもらったということです。

岳人は「山登りをする人」のことです。山に登る人は自分を取り巻く環境についてああだこうだいうことなく、その中で最善を尽くして頂上を目指すものだ、というような意味でしょうか。

受験生を励ますために言ってくれた言葉だということですので、たぶん私の解釈で合っているだろうと思います(違っていたら教えてください(笑))。

自分の周りが「こうであってほしい、ああであってほしい」とは、一般的に誰でも思うことです。それが悪いというのではありません。その希望があってこその文明の発展だったはずです。

でもそれがぼやくことだけに終わってしまい、自己正当化に通じたとしたら、どうでしょう?

いくら事前調査を徹底して行っても、登っている最中に天候が思わぬ方向に変わることがあるかもしれません。装備が状況と環境の変化の全てに対応できていなかったということが分かるかもしれません。予想に反して道が険しく、想定外の体力を消耗した結果、遭難の憂き目にあうかもしれません。

そのようなときに、周りを、そして自分を責めず、その時、その瞬間で自分のできることのすべてを冷静に判断して実行すること、これが『岳人はぼやかず』の本当の意味なのだと改めて思います。

ぼやいてみたところで状況は変わらず、それに上手に対処できなければ自分の生命が危険にさらされるわけです。山の中で遭難した時にぼやいて自己正当化を試みたところで、それが何になるでしょうか?

そう思うとこの『岳人はぼやかず』は、以前このブログでご紹介した『Who dares wins!:勇気あるものが勝つ!』に通じるものがあるようにも思います。

絶好調のときに自分を振り返るのは案外とやさしいかもしれません。反対に不調の極にいるときに自分を振り返り、自分の失敗の原因を冷静に分析し(ぼやくのではなく・笑)、その時その場で出来ることに最善を尽くして挑戦するためには、勇気が要ります。

そのための「勇気をもちなさい!」ということを、穏やかな表現で表したのがこの『岳人はぼやかず』という言葉なのではないでしょうか?

改めて読むと、奥の深さを感じる言葉ではありますね(^^♪

2008年4月1日火曜日

お別れの季節・・・

昨日で3月が終わり、今日から4月です。4月は「桜の季節」であり、私にとっては「お別れの季節」でもあります。

一緒に勉強をして、無事第一志望に通った生徒たちにさよならをするのは本当に寂しいものです。3月31日までは「学籍上」は在学ですので、まだ「うちの生徒」というイメージがありますが、4月1日からはもうはっきりと「向こう側の人」になるわけです。毎年のこととは言え、なかなか慣れませんね^_^;。

昨日は、以前の学校で教えたAちゃんUちゃんの姉妹が遊びにきました。以前の女子高でたまたま英語を教える機会があっただけのことなのですが、AちゃんのほうはESSのメンバーでクラブ合宿をしたりしましたし、Uちゃんのほうは医学部生ということもあり、医進塾の仕事を手伝ってもらったりしたことがあったので、なんとなく今までお付き合いねがっていたというわけです。

私のように特に特徴もない先生を良く覚えていてくれるなぁと、感心するくらいいろいろな機会に連絡をくれました。一緒に夕食を食べたりするのも、思い返せば(笑)恒例になっていたくらいです。

妹のAちゃんが(もう22歳ですから正式には「Aさん」といわなければならないのでしょうが、どうも以前の印象が強くて、私の中では「Aちゃん」のままです(笑))、この3月に薬学部を卒業し、就職が決定。新人研修で札幌に行くということでしたので、それじゃ!ということで夕食をご一緒させてもらいました。

お姉さんのUちゃんは、医学部で、卒業までもうちょっとしごかれなければなりません(笑)。でも今年から親元を離れ、下宿で自立の第一歩を踏み出したそうです。

思い返せばこの七年間(笑)、彼女たちとはずいぶんとヘンなお付き合いでした。大学セミナーハウスでESSの合宿をしたとき、夜中にMr.G(Blattella germanica:女性に大変嫌われるある種の昆虫。一般的にはゴ○ブリとも呼ばれる(笑)ものを、医進塾ではこう呼んでいます)をたたきつぶしたスリッパをぶつけ合ったりしたこともありました(笑)。

そんな彼女たちが、それぞれ自分の道を選んで遠くに行ってしまうということは、本当は喜ばなければいけないはずなのに、やはり寂しいものです。

「別れ」は新しい出会いを生みます。その出会いが将来、もっと大きな別の出会いを生むこともあるでしょう。

医進塾を巣立っていった人たちも、もう何人もの方が帰ってきてくれました。それらの人たちがいつかみんなでここに集まり、世代と時代を超えて自分の青春時代の夢を語ってくれたらなぁ、というのが私の願いです。

Aちゃん、Uちゃん、お元気で!
また遊びに来てください!

今日はきわめて個人的な思い出でした^_^;)

2008年3月31日月曜日

映画「Terminal」

トム・ハンクス主演の「ターミナル」という映画をご存知でしょうか?東欧にある国(映画ですので勿論架空の国です)からアメリカの空港にたどり着いたヴィクターという青年が主人公の映画です。

彼ははるか昔の父親との約束を果たすためにアメリカにやってきます。ところが彼が空港についた途端、彼の母国が内乱で消滅してしまったというニュースが飛び込んできます。国と国との正式な関係があってこそのビザ(入国査証)であり、パスポートなわけですから、アメリカとしては(相手国が消滅してしまった以上)ヴィクターを入国させることができません。

帰る国がありませんので、ヴィクターは帰国することもできません。そんなわけで彼は空港の中で生活することを余儀なくされるということになります。

スピルバーグ監督の腕の冴えが見られる場面がいくつも出てくる「名作」だと思いますが、中でも私の心に残った場面は、トム・ハンクスが空港で知り合いになったある女性に対して「人生って、待つことだよ」というところでした。

In life, we always wait... wait for something, someone...という彼のセリフがとても印象的でした。

空港という場所は、いつでも誰かが動き回っているところです。動きながら、誰かを、そして何かを「待っている」場所です。

人生の縮図がそこにある、それを感じて映画にしようと思ったのだ、とスピルバーグ監督はMakingの中で語っていました。

自分が一人の人間として「受け入れられる」ことを待っているトム・ハンクス(ヴィクター)の、自分の「待つ」人生に対する積極的で楽天的で、深みのある態度には、教えられることが多いのです。

人生は待つこと、積極的に待つこと、それを教えてくれる映画です。こういう映画を見ると「いや~、映画って、本当にいいものですね~」と言いたくなりますね(笑)。

2008年3月30日日曜日

不思議なこと

私が教職についたのは1979年ですので、かれこれ29年教壇に立っていることになります。学校全体を管理するような仕事についていたのはそのうち6年ほどです。管理業務というのは私には向いているとは思えないので(汗)、その仕事のかたわら(というべきか、管理業務のほうがかたわらなのだか・笑)、英語の授業を担当することは一年の途切れもなく続けてきました。

おかげさまで教えた生徒の数は2500名ほどになります。教えた子供たちの記録をきちんととるようになったのは、教え始めて8年ほどたってからだったので、現在手元に残っている指導記録は、大雑把に言って、大体1000人分くらい、というところでしょうか。

ほとんどの生徒とは、もう一生会えないと思いますし、私のことを覚えているかどうかもわかりませんが、私にとってはその子達との出会いはみな貴重な思い出であり、一人ひとりがみな「今の私」を作ってくれたという意味で「恩人」だと思っています。今も連絡を定期的に取れる人は、そうですね、多く見積もっても数十人というところでしょうか。

先日、その記録をぱらぱらと見ていて、とても不思議なことに気がつきました。

それは「高校や中学校時代の姿と、社会に出てからの姿の間には大きな差がある」ということでした。ある先生が「子供はバケルからねぇ」(笑)と言ってましたが、確かにそれはいえることだと思います。

中学校や高校の姿は、もしかしたら「さなぎ」なのかもしれませんね。早咲きの方はその段階でもう華を開かせるのかもしれませんが、その段階をじっくり自分を見つめることで過ごした方のほうが、後から大きく咲くような気がしてなりません。

高校時代にスポーツで華やかな活躍をしたり、生徒会活動で脚光を浴びたり、あるいは勉強で頭角を現したりする人が、その後の学生生活でも同じような活躍をするかというと、「決してそんなことはない」というのが、私の実感です。

今、医進塾で勉強をしている方々にも同じことが言えるのではないでしょうか。

皆さんが活躍する場は、「これから」なのです。皆さんの「今」は、「未来」につながっているのです。みなさんの勉強は皆さんの将来、つまりはこの社会の「未来」のための勉強なのです。

成績が上がらず落ち込むこともあるでしょう。でもそれは決して無駄なことではなく「これから」のための目印になることなのです。

タイトルに「不思議なこと」と書きましたが、これは案外「当たり前のこと」なのかもしれませんね(笑)。医進塾はみなさんの未来を信じ、そのためにお手伝いさせてもらうのが使命です。

「当たり前のこと」を信じ、明日からの勉強に新しい気持ちで打ち込みましょう。

2008年3月29日土曜日

花粉の季節

もう20年前になります。春先のある日のこと、なんだか鼻がむずがゆくて目もしょぼしょぼしているのに気がつきました。

それまでは花粉症という言葉すらあまり知らなかったくらいで、英語のhay feverの訳語に「麦わら症:花粉症」とあるのを見て「なんだ、これ?」と思ったくらいです^_^;。

そのときは、あまりに涙や鼻水が止まらないものですので、病院にいって「これなんでしょうか?風邪ですかね?」と聞くと、そのお医者様は呆れた風に「れっきとした花粉症ですよ」と答えてくれました(笑)。

これが私の花粉症とのお付き合いの始まりでした。

毎年この時期になると「ヤだな」とは思うのですが、症状からすれば軽いほうで、薬できちんと抑えられるだけ幸せだと思いなさいと、その先生に言われたくらいです。

深刻な症状を持っている方もおられると聞き、花粉症はいやだけれど単に「いやだ」で済むだけまだましなのだ思うようにしています。

そんな花粉症ですが、ここ数年間の自分の症状を観察すると今までとは異なった傾向があることに気がつきます。一言でいうと体調によって症状が異なるということなのです。

アレルギー反応は免疫反応ですから体調に左右されるのは当たり前といえば当たり前ですが、ここまで違うのはちょっと驚きです。

睡眠時間をきちんととり、食事も規則的にし、適度な運動をして健康的な生活をしているときには、症状が驚くほど軽くてすむのです。

反対に仕事で徹夜が続いたり、いろいろと困ったことが連続したりして心労が重なったりするときは(特に学校では年度末にそのような問題が起こることが多いので)、いくら薬を呑んでも効かないということもあります。

同じ人間の身体なのに、この差は不思議なものです。私だけに限らず、人間の身体は、それほど外部環境の一部になりきっているということなのでしょうか。

医進塾ゼロ学期を受講している受講生の方と今定期的に面接をしています。一人の人が「午後の自習の時間は怖いくらいです。みんな真剣そのもので勉強に打ち込んでおり、その中にいると『なまけていられない!』という思いになります」と言ってくれました。

最初からあまりハイテンションで勉強にはげむと長続きしないという面も否定はできないにせよ、塾にいる間は徹底的にやろうと思っている塾生の真剣さが感じられました。

夕刻の授業に備えて午後勉強しているその真剣な雰囲気が、各自の心の中にある「怠け心」を駆逐してしまっているのでしょう。それが教室の中に入ると実感できます。

勉強は基本的には自分一人でするものです。ですがお互いに切磋琢磨しあう仲間と先生がいることが自分の意識を高めてくれます。

医進塾はそんな仲間と先生がいる塾です。

2008年3月28日金曜日

医進塾「ゼロ学期」後半へ

今日(3月28日)から、ゼロ学期第4タームが始まりました。第4タームは「有機化学+化学演習」です。

受講生もだいぶ増えて(とは言っても少人数制ですから10名以下です)、先生も張り切って教えてくれています。

これが終わると来週の5,6タームは「総合数学(数ⅢCへの手引き)」「数学ⅡB」「数学ⅠA」、それに「計算力特訓」のクラスです(英語もあります)。

数学は第1タームにもありましたが、それを踏まえてここでいよいよ1学期に向けての加速をすることになります。特に「計算力特訓」は、数学全般や化学、物理にも応用の効くものです。

英語は第6ターム(最終ターム)に「英単語暗記特訓」と「基礎英作文」が置かれています。

英単語特訓は「単語の合理的暗記法」の練習で、語源からの暗記法、例文を上手に使っての暗記法、意味的に一まとまりにした暗記法、等、過去医進塾で実践してきて効果のあったやりかたを全て伝授(笑)します。

「よいスタートは半分の完成」とも言いますね。

ここで勉強のよいスタートを切って、1学期につなげましょう。5月には恒例の『医進塾合格合宿』が計画されています。場所は少し変わりますが、二泊三日で自分の力を徹底的に洗い直し、夏休みまでの計画につなげます。

合宿の計画はいま着々と進んでいます。来週にはウェブページにアップできると思いますので、詳しくはそちらをご覧下さい。

2008年3月26日水曜日

more concerned with what they do than who they are

今日の「医系英語講座」で読んだ英語の文章に次のような部分がありました。

Long-lived individuals seem to be more concerned with what they do than who they are. They live outside themselves rather than dwelling on their own personalities.

『長生きをする人は、自分の肩書などよりもむしろ、実際に自分が何をするかを気にかけるものだ。彼らは自分の性格や人柄をくよくよ悩むより、外側の世界で生きるのだ』

読みながら「これはご老人だけではなくて、受験生にも当てはまることだなぁ・・・」と思いました。

受験生の中には常に問題を自分の内面に関連付けて考えようとする傾向の人がいます。「この問題ができないのは、自分の性格が弱いからだ」「成績が上がらないのは自分の人格が完成していないからだ」「思うように勉強がはかどらないのは、自分の性格に欠陥があるからに違いない」…等等。

確かにそういう側面がなきにしもあらず・・・という人も、中にはいます。でもほとんどの場合、成績が上がらない理由は、単に「適切な練習の不足」に尽きることが多いのです。

「練習」や「演習」は、分かったことの繰り返しで定着を図り、次の「わからない」に挑戦するプロセスです。繰り返しには時間がかかります。一人ではなかなかできません。適切な指導者がいて、そのための場所と時間が保証されて初めてできることです。

練習や演習のよいところは、する側の性格や人柄には何の関係もないことです。やる気になって条件が整えばだれでもできることなのです。

自分の性格や人格に悩んでいるヒマがあれば(笑)、その分一題でも多くの問題を解いて、力をつけませんか?

そんな方のご来校をお待ちしております。

2008年3月25日火曜日

医学部入試問題検討

医学部(歯学部・薬学部・獣医学部)の分析をいま医進塾では行っているところです。数年に一度見直しをし、各年ごとに微調整をします。

とりあえず英語がおわりかけているところで、結果はまとめてウェブページに載せる予定です。

毎年のことで、特に改めていう必要はないのですが、やはり医療系学部には「それなりの」問題が出る、ということで英語科担当の先生方は一致しています。

①文法・構文は平易。特に込み入った文章はでない。

②単語・熟語は全体として5000語level。それ以上のランクの単語や専門的な言葉、病名などには原則として注釈が付くので心配いらない。

③特に医学部の場合に顕著なのは、英文の内容の「時事性」。最新の知識が頭に入っていないと英語がわかっても理解できない。

こんなところでしょうか。

医学部入試に出題される英文は、医学部に入ってから論文を読んだりするときに困らないような英語の基礎的知識を持っているかどうかを見るためのものですので、これは当たり前ですね。医学部の入試にShakespeareやMiltonを出しても意味がありません^_^;

みなさんに注意してもらいたいのが、むしろ③の時事性です。

これは試験の前に詰め込みで本や新聞を読んでも、どうにもならないものです。むしろ日ごろの読書や新聞、雑誌の医学関連の記事を、普段どれだけ読んでいるかにかかっていると言ってもよいでしょう。

最近はネットで簡単に最新情報が調べられるようになっています。自宅で自由にネットに接続できない人は学校や図書館で利用しましょう。医進の方は、ロッカー横のパソコンが自由に使えますので、遠慮しないで使ってください。

急がば回れ、の精神で、一週間に一度でよいのできちんと情報を整理しておくことをお勧めします。これは面接や小論文の勉強にもなるものです。

2008年3月24日月曜日

心理学入門(笑)

心理学では「人が一般的にどのような行動を取るか」ということを「性格」と言います。またその人にやる気がある場合(専門的には「動機付けが十全であった場合」と言います)、自分に与えられた各種の能力を柔軟な様式で使用できる能力のことを「知能」と言います。非常に広い意味での「問題解決能力」と言ってもいいでしょう。

人間の知性と知能の多様性については言う必要もないと思います。それを記述する理論や立場は、研究者の数だけあると言ってもいいくらい多種多様です。心理学だけに限っても「スピアマンの2因子説」「パートの階層因子説」「サーストンの多因子説」「ギルフォードの知能構造理論」など、枚挙に暇がありません。

それらの全てに共通する点を単純に説明することはできないのですが、あえて単純化すると(笑)、「知能とは既知のものと未知なものとを関連付けることのできる能力である」というところに落ち着きそうなのです。

どのような方法で関連付けているかを説明しようとするときに生ずる多様性が、理論の数となっているのでしょう。

なぜこんなことを言い始めたかというと、「勉強しても勉強しても成績があがらない」と嘆いている人が多いからです。それは本人の能力というよりはむしろ、勉強のしかた、関連付けのしかたに問題がある場合がほとんどだからです。

既知のことが10%しかない状態に未知のことを90%教わっても「出来るはずはない」のです。関連付けが働かないからです。むしろ既知70%に未知30%くらいが、受験生としては妥当なところでしょう。未知のことが50%を超えると、とたんに「授業が難しくてついて行けない」という状態になります。

では既知の部分を広げてゆくにはどうするか。ずばり、「授業を受けるしかない」のです。「既知の部分、つまり基礎の部分」を自分で仕上げることの出来る人はめったにいません。むしろこの部分こそ丁寧かつ徹底的に授業で仕上げてゆく必要のある部分なのです。

医進塾が「ウィークリー講座」を夕刻(1650-2005)まで開き、そこにも「講義+演習」のスクランブルシステムを導入している理由がここにあります。

2008年3月22日土曜日

「学力伸び率」の話

医進塾は生徒の「伸び率」が誇りであり自慢なのですが、それについて、学校説明の折などに「どのくらい伸びるものでしょう」という質問をされることがよくあります。受験生や保護者の方にとって、一番気になる部分ですから、これは当たり前のことです。

一概に「絶対にこれだけ伸びます」ということはなかなか言えません。また「偏差値」は「結果」ですから、そこまでゆくプロセスをどのように分かりやすく説明すればわかっていただけるか、いつも頭を悩ませます。一口でいうと、偏差値を伸ばす方法は、逆説的ですが「偏差値にこだわらない」ということだからです。

「偏差値」は「回りとの比較」を数値換算したものに過ぎません。偏差値だけ見てもそれを伸ばすことはできません。あまり偏差値にこだわると、受験生が全国模擬試験の問題を事前に手に入れようとしたり、解答を横流ししたり、と言った非常に「非教育的」なことが起こりかねないのです。

医進塾では、もちろん全国模擬試験の成績は最大限評価します。ですが、最も大事にするのが全国模試ではなく「校内模擬試験」です。

医学部・歯学部・薬学部・獣医学部、他、医療系入試を知り尽くした各教科担当の先生方が、月に二度「既習問題50%+初見問題50%」の試験を実施します。問題の内容、levelともに、先生方の頭の中に入ったデータを120%駆使していますので、受験準備としては最上の問題になります。

全国模試の場合、最低でも数十万人の受験生が受けますので、問題に偏りがあってはなりません。文系でも理系でもどちらでも違和感なく受験できるような問題(つまりは、当たり障りのない問題・笑)が、出題のほとんどを占めます。

それはそれで価値があるとは思います。ですが医歯薬獣医・医療系と言った「母集団が小さい」場合、その中の学力偏差を調べるものとしては、甚だ不満足です。

そこで最終的に頼りになるものは、指導担当講師の経験と実績なのです。それら先生の熟練した情熱ある指導の定着度と応用力が「校内模擬試験」で確認され、確認された内容が直ちにその後の授業に反映されてゆきます。

それが結果として「大学合格」に結びつき、合格した大学の偏差値を改めて調べてみると、その受験生の最初の偏差値よりもはるかに高くなっていることが多いという、そういうことなのです。

医進塾では「偏差値にとらわれず、結果として偏差値が上がる指導をしている」というのはそういう意味です。どのくらい実際に上がっているかの実績は、個人情報ですのでここにはっきりと出せないのが残念です^_^;。昨年度の場合、伸び率の平均が全国模試偏差値で「7~8」でした。一番伸びた生徒はウェブページトップに載せてあるとおりです。

それ以外の実際の数字をお知りになりたければ、医進塾事務局(03-3205-4308)に直接お問合せいただければ、ある程度のことはお教えできると思います。

また現在の塾生は、医進塾ウェブページの「塾生専用ページ」に、お渡ししてあるuser nameとpasswordで入っていただければ、かなり詳しい伸び率一覧表が載せてあります。

先輩の努力にを見習って、みなさんも自分の限界に挑戦してみませんか!!

2008年3月21日金曜日

医学部合格者インタビュー(パート4)

前回の続きです。Aさんへのインタビューはこれで終わります。

####################

Q:さて、それじゃ、後輩になにか一言アドバイスなどを・・・。

A:入試は満点取らなくても合格します。そのために、他人が出来る問題を絶対に落とさない、というところから勉強を始めてください。天才ならどこからやってもいいけれど、そうじゃない、私みたいな凡才(笑)は、人より先んずることも大事だけれど、それより、人ができるものは絶対自分もできる!!っていうところまで持ってゆくことがまず大事なことだと思います。

女子医の問題も、私は(特に英語は)絶対に合格圏すれすれだったと思っています。自信あります(笑)。それでも合格は合格です。満点取る努力より、合格点すれすれでもよいから、いつでもその点数だけは取れるというlevelにまで自分を持ってゆくことが、何より大事だと思います。

そのためには、医進の授業を活用すること。お金払っているのだから、先生や事務局を利用しないのはおかしいですよ(笑)。その日に自分が何をならって、何が分かってないかを、その日のうちに復習すること。何が分からないかだけでもわかっておくと、次の授業へのモティベーションが違ってきます。

男女の差はいいたくないけれど(悔しいから・笑)、でも女子は一般的にいって数学や化学は弱いと思います。自分がそうですからわかります。弱い科目はついつい後回しになります。これが一番いけないと思います。出来ない科目は内容を小分けにして、毎日やらないと、結果としてみるとこなした量が決定的に少ないということになります。

嫌いな科目は毎日やる(笑)っていうくらいの気持ちになってもらいたいと思います。

医進は少人数だからこれに慣れ切ってしまうと、大人数の受験で違和感を感じてしまうから、2学期になったら全国模試などは、一般の会場で受けてみるのもよいと思います。

いろいろやり方はあるけれど、学力をつける方法は自分に一番あったやりかたを見つけることしかありません。その代わりそれが見つかれば一生の宝になります。私の大学での勉強は基本的には医進で教えてもらったやりかたの延長です。

どうか気持ちを落ち込ませず、平常心で坦々と過ごしてください。キャンパスでお目にかかれるのを楽しみにしています。

Q:どうもありがとうございました。またいつでも遊びにきてください。

2008年3月20日木曜日

医学部合格者インタビュー(パート3)

前回の続きです・・・。

################

Q:力がついたのは医進の「授業+演習」のシステムがあったから、ということなんでしょうね?

A:それは間違いないです。私は現役の時には大手のYゼミに行っていました。数学の授業など『圧倒される』ような解き方で解く先生がたくさんいました。聞いているうちに『なんでこんな解き方ができるんだろう』っていうような解き方がされます。

こちらの予想外の目の付け所が示されて、本当に「唖然」(笑)としたまま授業が進んで、気がついたら時間が終わってた・・・そんなことが何回かありました。それはそれとして充実していた授業だったと思います。

でもそれを自宅に持って帰って自分で解けるかとなると、全く別の話なんですね、これが(笑)。出来ないんですよ、結局のところ、自分だけの力では。そうすると何のためにあの美しい(笑)授業を聞いたのか分からなくなってしまいます。

これに気がついたときは、ちょっとショックでした。自分で出来ない、自分が出来るようにならない授業って、聞いている意味があるんだろうかって思いました。

現役の時には他に学校の授業がありましたから、そちらの先生に聞くことはできましたが、卒業してしまったら質問する先生がいなくなります。それをどうするか、悩みました。自分でどんどんできる人は、大手の予備校でもいいかもしれないけれど、私はそうではなかったので、そのギャップをどう埋めるかが学校を選ぶ最大のポイントでした。

医進のシステムは「集団講義授業+演習授業+個別指導」がカップリングされているように、トライアル授業で思ったので、決めたというところです。

Q:でも3時間は慣れるまでに大変だったそうですよね?

A:さっき言ったとおり、本当に夏までは大変だったです(笑)。でもいくら「美しい授業」で「華麗な解き方」を聞いても、自分で出来るようにならなければ点数はとれないわけですから、必死でした。

Q:「汗をかかねば力はつかぬ」ですね(笑)。

A:何度も言われましたよね、塾長に(笑)。「頭の筋トレ」とも言われました(笑)。

Q:そんなこと言ったかな(笑)。

A:言いました(きっぱり)!!「この人なんてこと言うんだろう」って思ったので、明確に覚えています。

Q:まあ、それはそれとして・・・(笑)。

A:それも塾長の口癖ですよね、すぐそうやってごまかす・・・(笑)。

Q:ごまかしているわけではないんですけれども・・・(^_^;)

A:「脳だって細胞なんだから、筋肉細胞を鍛えるのと同じやり方で鍛えられる、筋肉を鍛えるには『練習』あるのみ!学力も同じ!『練習量が全てを決定する!!』って、口癖でしたよ(^^♪。

Q:今でもそういってますけれどもね>^_^<。

A:要領よくやろうとした人は、最終的に合格していないし、私みたいに要領の悪いものだけ合格しているっていうのは、それが理由なんでしょうね。

Q:そうですね。汗をかかねば力はつかぬ、ですよ。

A:ほら、また・・・(大笑)。

...to be continued...

2008年3月19日水曜日

医学部合格者インタビュー(パート2)

女子医大合格のAさんへインタビューの続きです。

###################

Q:医進塾を選んだ理由を教えてください。

A:他の人も書いていることなので、いまさらっていう気もしますけど、少人数だし施設もしっかりしているし、事務局の対応もまあまあ(笑)だったし、というところでしたね。

Q:まあまあ・・・ですか(笑)

A:冗談です(笑)。事務室で質問を待っているときに、最初のうちは何もでなかったんですがそのうちにお茶がでるようになって(笑)、夏ごろだったですかね、健康飲料(リポビタンDでしたか)が出て(笑)、冬になったらお菓子も出てきました・・・(笑)。いろいろやってもらったと思います。あ、お茶やお菓子のことじゃなくて、一般的なことですよ(笑)。

Q:事務局に希望することとかってありましたか?もう忘れてしまったかな(笑)。

A:そうですね~。合格したときにイヤなことは全て忘れました(笑)。でも本当に困ったことなら覚えていると思うから、結局事務局には良くやってもらったっていう思い出しかないです。授業への注文にも十分に対応してもらいました。一度「この先生、ヤダから変えて!」って言ったら、塾長から怒られました。

Q:そうでしたかね・・・(笑)。覚えてませんが・・・。

A:こっちが悪かったのだと思います。予習もしないで、復習もしないで、小テストが悪かったのを先生の教え方のせいにしましたから。はっきり言ってもらってよかったと思いますよ。でもそのすぐ後の保護者面談でそのことを母親に言ったでしょ(笑)。あとから家でも父親に怒られてサンザンでした(笑)。

Q:そんなこともありましたか・・・。すみませんでした(笑)。

A:いえいえ・・・。今になればね、どうってことないですよ。

Q:授業の内容などで記憶にあることはありますか?

A:大学に入って友達と受験時代のことをおしゃべりすると、必ず言われるのが医進塾の「講義+演習」形式の授業のめずらしさですね。講義をしてもらった後で、その先生から個人的に解き方を指導してもらえるということは、普通ではちょっとありえないって言われます。

Q:役にたったということですね?

A:もちろんです!!(笑) 最初は正直言って面倒でしたね。「復習は自分で(家に帰って)やるもの」っていう既成概念がありましたから。でも良く思い出すと高校時代から家で復習した覚えがない・・・(笑)。先生に一方的に教わっただけでは、復習するときに分からなくなってしまって、そこで聞くこともできないから、結局中途半端に終わります。

医進では「講義+演習」で、後半は準個別指導だったですから、授業後の復習はしやすかったです。これは最高でした。ただ一回の授業が3時間っていうのは、最初はつらかったです(笑)。

Q:90分で「講義+演習」はできませんからね。

A:そう思います。慣れですね。夏前には、「こんなものか~」っていう感じになりました。一回の授業が3時間っていう学校は、他にはあまりありませんから、医進の「ウリ」じゃないですか(笑)?

Q:買ってくださるかたが多いといいのですが(笑)。

A:学校でも宣伝しておきますね(笑)。

・・・to be continued・・・

2008年3月18日火曜日

医学部合格者インタビュー

昨年度東京女子医大に合格したAさんが久しぶりに来校してくれました。

Q:大学医学部の様子はいかがですか?  

A:最初の年はあまり忙しさを感じてません。先輩や先生の話だと2年になって実習が始まると地獄だと脅かされています(笑)

Q:勉強とアルバイトの兼ね合いなどは?

A:アルバイトは長期ではなかなかできませんので、短期的な家庭教師とか大学近くの予備校のチューターとかを時間の空いている限りさせてもらっています。でも4月からはできないでしょうね・・・。クラブ活動もやりたいのですが、いろいろ忙しくて・・・。でも場所がよいので(新宿の真ん中ですから)地の利を生かした生活(バイトや友達付き合い)を楽しんでいます。

Q:医学部に入って受験時代と一番違った点は何かありますか?

A:1年間で英語をすっかり忘れました(笑)。でも笑い事ではなくて英語をちゃんとやらないと「ヤバイ」(笑)ってみんな言っています。大学側もカリキュラムにそれを重視した授業を置いたりしていて、強化しているようです。

Q:英語の試験があるのですか?

A:「医学英語検定試験」というのが出来て、それを受験させられることになりそうです。まだ全員強制ではありませんけれど・・・、どうも二三年のうちにそうなりそうな気配です・・・。卒業単位の一部になる、とかならない、とかうわさが飛び交ってます(笑)。そうなったらもう一度医進の英語の授業をうけさせてください・・・(笑)

Q:もう忘れてしまったかもしれませんが(笑)、受験勉強をしている後輩に何かアドバイスがあれば・・・。

A:本当に忘れてしまいましたね(笑)。遠い昔のことです(笑)。でも今思うのは、最後まで徹底的に授業を利用した人が、結局最後に合格したということです。塾長が良く言っていたように「受験生は、決して受験評論家になるな」は正しいと思います。

Q:もうちょっと詳しく、その点を・・・。

A:友達にもやたらと受験業界のことに詳しい人がいました(別の予備校でした)。その人は昨年も今年もダメだったみたいです。悪くて聞けないのですが・・・(悲)。講師の「追っかけ」やって予備校を何校もかけもちしてたりしたのを覚えています。最初は「すごいなぁ~」っていうか、良くやるなぁ~っていうか(笑)、圧倒されてました。

でもその人の成績が順調に伸びていってないっていうことが、回りに分かると、段々その人も付き合い辛くなったみたいで関係が遠のきました。

最後まで合宿一緒にやったりなにかした友人が、心の支えになりましたね。受験そのものの知識が増えたって点数が上がらなければ何にもなりませんから、必要最低限の知識を頭にいれて、それ以外に頭にいれるのは勉強面だけでいいと思いますって言うか、それしかないんじゃないでしょうか。

Q:受験時代一番やった科目はなんでした?

A:もちろん(笑)!「数学」です。医進の授業は全部で90分×9コマありました。全部とったら死ぬでしょうね(笑)。私はウィークエンドをカットして6コマでなんとかやってました。英語も、やらなければいけないことは重々承知していて、結局最後まであんまりできなかったです(笑)。自分でやったのは単語の暗記くらいでしょうか。

Q:勉強のコツなどがあれば・・・?

A:医進では講義のあとに必ず「演習」をしてくれます。そこでやった問題をカードにとっておいていつでも持って歩いてました。時間がないときなどはそのカードをぱらぱら見るだけでも自信になりました。

Q:全教科ですか(驚)!?

A:まさか!(笑) とりあえず私がやったのは数ⅡBと数ⅢCだけです。それでもカードは150枚くらいになりましたけど。女の子は数学が苦手の人が多いのでこのやりかたは、私にはよかったと思います。「いつでも数学をやっているぞ~」っていうような感じになれたので(笑)。

Q:理科はいかがでした?

A:生物も化学も、教わったこと以外はやりませんでした。テキストが膨大なものだったのでそれ以上やる余裕がなかったというのが正直なところです。過去問をちゃんと見ておけば出るところは大体見当がつきますので、そこはもちろん重視してよく繰り返しました。

Q:過去問の研究が大事ということでしょうか?

A:過去問は研究するもので、とらわれてはいけないって、これは塾長に言われたことですけど(笑)。大体の傾向を知るだけなら赤本の最初に書いてある出題傾向分析を見るだけで十分です。私の場合は、何度かやっているうちに、「あれ、赤本に書いてあることと違うぞ・・・」っていうのが分かるようになりました。問題分析は人によって違うから、赤本が間違っているということではないと思います。でもそれだけ主観的なものが入る可能性があるのなら、やっぱり最終的には自分が納得できるような傾向分析をちゃんとやらないと、安心できません。

Q:そこまで徹底するのに、過去問は何回くらいやったのですか?

A:真剣にやれば3回で十分だと思います。1度目は実力試し、2度目は「出題意図探し」、3度目は「要求水準の確認」って、これも塾長から言われたことですが(笑)。

################

Aさんの「合格体験記」(笑)は、非常に示唆に富む、面白いものでした。継続して何度かに分けて載せたいと思います。

2008年3月17日月曜日

ゼロ学期始まる!

本日から医進塾では「ゼロ学期」が開講されています。医進塾ゼロ学期の特徴は今までに何度か書いたことがありますから、興味のある方はそちらを参考にしてください。

今日から三日間、「数学」「英語」そして「化学」が開講されます。「数学」と「英語」は午前中のクラス、夕刻16時50分から20時05分までが「化学」です。

できるだけ沢山の方が受講できるようにと、午前中と夕刻という若干の変形開講にしました。

この形ならば、たとえば現役高校生の方も、クラブ活動や学校の行事と平行して受講が可能です。

ゼロ学期の授業は、4月からの入学を考えている方への「トライアル受講」の対象ともなります。科目によっては現在の受講生数や、授業内容などの関係で、トライアル受講をお断りしなければならない場合もあります。希望する方は必ず事前に事務局(03-3205-4308)にご連絡いただき、ご確認ください。

いよいよ来年度に向けての勉強がはじまりました。
気持ちを引き締めて、よいスタートを切りましょう!!

2008年3月15日土曜日

Successful Failure

アポロ13号が月面着陸を目指して地球を飛び立ったのは1970年4月13日のことでした。それ以前にアポロ11号が月面着陸を成功させていましたし、アメリカ国民の関心はそれほど高いものではありませんでした。

それがアポロ11号よりも大きな、世界中の注目を浴びるようになったのは、皮肉なことに13号の事故のためでした。月へと向かう宇宙飛行中、液化酸素タンクが爆発し、乗務員の生命線である酸素が大量に失われたのでした。

液化酸素は乗務員の呼吸のためだけではなく、アポロ13号内の暖房やコンピュータ制御にも使います。推進エネルギーとしても必須のものです。命綱の酸素がなくては月面着陸はおろか地球に戻ることすらおぼつかない、最悪の状況に彼らは立ち至りました。

この最悪の状況を、冷静な判断と果敢な試み、それに独創的なアイデアをもって乗り切ったのが、当時のケネディ宇宙センターの地上管制員、それにアポロ13号の乗組員たちだったのです。

事故後、誰がみても助からないはずの乗務員たちが無事に太平洋に着地し、救助に向かった船に回収されたとき、世界中が彼らの壮挙に心からの拍手を送りました。そしてそれは「successful failure:輝かしい失敗」としてアメリカ航空宇宙局史上、歴史に残る快挙として長く語り継がれることとなったのでした。

「アメリカの技術力は、アポロ11号を月面着陸させたときよりも、13号を無事に地球に戻せたことで明確に証明された」と言われています。

成功続きの人生はありません。失敗もあります。いや、失敗のほうが多いのが人間の人生というものなのではないでしょうか。

その失敗にくじけず、それを成功に導くことが、人間にだけ許された能力なのだと思うのです。

みなさんの入試の失敗も、そう思えば、そしてそう思うことによってのみ、みなさんをこれから大きく成長させてゆく契機になるだと、私たちは確信しています。

来年度のsuccessful failureを目指して、今、このときに全力を尽くしましょう。

2008年3月14日金曜日

大学生活記

医進塾から慶応大薬学部(共立薬科大)に進んだSMさんが、先日医進事務室にふらっと遊びにきました。「やっと試験が終わりました~」と、死にそうな声でした(笑)。せっかくの機会ですから大学生活についてなどをインタビューしました(SMさんについては医進塾入学案内をご覧下さい)。

………………

★慶応大学と合併したそうですが、雰囲気はいかがですか?

☆最初は週刊誌に掲載されていた情報を友達が昼休みに教えてくれました。帰って夜のテレビのニュースで母が騒いでいました。学内では友達と噂話をしていたにしても、本当に合併されるとは思いもしなかったですね。(笑)

その後、学校側からその件について、経営方針は変化ないとの話はもらいましたが、私が、3年になった段階で合併するという情報以外、具体的に話をしてくれていません。また、卒業の時に慶応大学卒か共立薬科卒かの希望調査をしました。学校全体で、3名が共立薬科大学卒の希望を出していました。理由は不明ですが。(笑)

★ 学生(部活)生活はいかがですか?

☆東京慈恵会医科大学、共立薬科大学、聖路加看護大学が共同で活動している管弦楽団の部活に属しています。部員は全体で35名。どこの大学でも、クラブの先輩から伝わる試験の過去問欲しさに部活に入る人も多いようですが、うちの部活は、各授業の過去問がないので困りました。特に、前回の試験の時は、先生が多く変わってしまい、余計過去問が取得できなかった事もあって、かなり苦労しましたね。(笑)

今は、5月に発表会があるので,それに向けて頑張っています。(笑)

授業に関しては、まだ実験もしてないし、薬の話もあまりしていませんので、強い実感はそれほどはないです。ただ、PCの中に化学記号とか計算式が入ったソフトが入っているのをみると、ああなるほどなとは、思いますけれど。

食堂は、160円/かけうどん、340円/定食です。午後の授業が長いときには駄目ですが、早めに授業が終わるときには、かけうどんですませています。これで何とかお腹ももちますし、安くすませることができます(笑)。

それと、薬学部がある学部では別に珍しいことではないのかもしれませんが、学校には、調剤薬局があります。何かの時には、とても便利でよいですよ。

★ アルバイトなんかやってますか?

☆郵便局で年末年始アルバイトをしました。ただ、5月の発表会に向けての合宿があり、その費用で4万円全部使い果たしてしまった(笑)お蔭で、友達と遊園地に遊びに行く約束があるのですが、お金が足らないので、参加出来ないかも(悲)。

★国家試験合格率や実習などは?

☆私が、入学した時点では、国家資格合格率では上から3番目くらいでした。
4年の段階で判定試験があり、そこで落ちると、5年からの実習に参加できないそうです。

★薬学部についての感想は?

☆今後は、薬学部をつくるなら、都内でないと人が集まらないですよね。なぜかというと、いい先生が集まらないからだそうです。シンポジウムなどが開催されるなどの都合で、何かにつけ会場としても使いますし。
………………
遊びに行きたいのに、お金がなくて行けないというのには(失礼ですが)笑ってしまいました。

でも学生生活をそれなりにきちんと楽しんでくれている様子がうかがえてとても安心しました。来年は皆さんの番ですね。インタビューで何を言うか、今のうちから考えておきましょう(笑)。

2008年3月13日木曜日

医進塾ゼロ学期のこと

来週から医進塾では「ゼロ学期」が始まります。

ゼロ学期はただの「春期講習」ではありません。医進塾では通常の授業と特別講習(春期、夏期、冬期、直前期)の関係を密接に捉えており、ゼロ学期もひとつの学期として4月以降の1学期(前期)と関連した内容なのです。

ゼロ学期の授業には次のような特徴があります。

①入試での「要求水準」と、今の学力との差を明確に教えます。

※どの程度の勉強をどこまですればよいのか、またどの程度まで理解しておかねばならないのかを明確に知ることが、合理的な勉強の第一歩となります。

②その「差」を、どうすれば埋められるのかを具体的に教えます。

※勉強には「掛け声」も大事ですが、何より大事なのは「具体性」です。どのような問題をどれだけ、いつまでにやればよいのか、を授業中に個別に具体的に教えます。

③「解き方」+「得点力」のヒントが分かる授業です。

※試験では完全解答で満点を取ることも大事ですが、やったところまでは必ず点数になるような解答のしかたを身につけることはもっと大事です。その解答の仕方を具体的に指導します。

ゼロ学期を上手に利用できた人は、4月からの前期授業がとてもスムーズに理解できるようになります。

勉強はまず「到達地点(合格)までの地図を描く」ことから始めましょう。そのお手伝いをするのがこの「医進塾ゼロ学期」です。

積極的に利用していただけることを期待します。

2008年3月12日水曜日

帰ってきたら暖かかったです(笑)

昨日夕刻成田に無事つきました。今日から学校です。

短い時間でしたが、非常に得るところの大きい旅でもありました。団体旅行を今までに一度もしたことのない私にとって、何十人もの集団で他国を駆け回るというのは、とても「おぞましい」(笑)ものに見えてしまいます。

団体旅行にはそれなりに利点も意味もあるとは思うものの、外国での時間を100%自分の思い通りに使える自由さには敵わないように思えます。もちろん自分で決める以上はその結果は、たとえ悪いものであっても、自分で取らねばならないわけで、今回もそれに近いことが何度かありました。

団体旅行ならば旅行代理店やガイドさんを責めればよいのでしょうが、個人旅行はそう行きません。良くても悪くても、その結果責任は自分で・・・、これは人生そのものなのではないでしょうか(笑)。

人生そのものが「旅」にたとえられることが多いことからも分かるとおり、時間軸に沿って何かに向かって進んでいる状態は、具体的な移動行動である旅行に良く似ています。

目標に向かって進んでいる状態が旅であるならば「合格」に向かって進んでいるみなさんの状態もまた「旅」であるに違いありません。

いやなこともあるし、意のままにならないこともあるのが「旅」です。旅を楽しむ一番の方法は「加点方式」で物事を見ることです。「減点方式」はいけません。

どんなことが起こっても「これは日本では体験できないことだ」と思えば、貴重な経験となることでしょう。異国で病気になることほどつらくて心細いことはありませんが、加点方式で考えるなら「外国で病気になれるなんて、お金を払ってもできることではない」ということになるでしょう。

人生に対する積極的で建設的な見方を、体験的・経験的に身につけてゆける最高のチャンスが「受験」という経験なのだと言ったら、うがち過ぎでしょうか(笑)。

いずれにせよ、いろんなことを考え、いろんな人にであった旅でした。具体的な思い出は思いつくままに書きたいと思います。

それにしても東京は暖かかったですね(笑)。向こう(フランス、イタリア)は日中5度、朝晩は氷点下でした。また成田に降りた瞬間の印象が「日本って何て明るいんだろう」というものでした。

早速今朝は人身事故で中央線が遅れてひどい目にあいましたけれど、やはり自分のすんでいるところはよいものだなと改めて思った次第です。

2008年2月28日木曜日

お詫びagain!m(__)m

明日からしばらくの間、所用で更新ができなくなります。申し訳ありませんがご容赦ください。

3月第2週の後半から再開いたします。

恐れるな!勇気をもって前に進め!

もう10年くらい前のことです。

1月中旬のある日の放課後、私が英語科準備室で休んでいると、ドアをトントンとノックする音が聞こえました。なんだか心細げな音だったので(大体準備室にまで来る生徒はドアが壊れるのではないかというような音を立ててノックし、こちらの都合も聞かないで一方的に『失礼します~!!』と言って入ってくることが多いものですから・笑)、ちょっと気になって自分でドアを開けにゆきました。

そのドアの向こうにぽつんと立っていたのはAさんでした。彼女は学年でも上位三位から下に下がったことのない、大変に優秀なお嬢さんでした。センターテストもほぼ第一志望(国立大医学部)OKというような成績でした。

その彼女が二次試験を一ヵ月後にひかえてこんなにさびしそうな表情をしているということは「何かある!」と思い、面接室に連れて行ってゆっくり話しを聞いたのです。彼女は次のように言いました。

「センターテストが終わって、二次試験の準備をしようと思い、過去問題をやり始めたのです。ところがぜんぜんできません。数学も理科も社会も、壊滅的な点数です。このままでは現役合格は無理だと思い、絶望してしまいました。死にたくなりました・・・」

彼女はそういって涙を流しました。

「過去問は昨年の夏から、早めにやっておきなさいって言って来たよね。君くらいの学力ならば十分に時間がとれたのではないかな?どうしたんだろうね」

と私が聞くと、彼女は答えました。

「何度もやろうと思ったのです。でも、もし過去問ができなかったら、自信がなくなってしまうのではないかと思い、恐ろしくてできませんでした。ついつい先延ばしになって今になってしまったのです・・・」

『怖くて過去問に手が付けられない』というのは、学校秀才型の生徒には非常に多いパタンです。いわゆる「現役病」のひとつです。でも今の時点で「それは現役病です」と「診断」したところで、何にもなりません。彼女に必要なのは、その状況を何とかするための「処方箋」だからです。

模擬試験では全教科の偏差値が常に70の後半で、一番悪いときでも「B判定」以下を取ったことのない彼女に、「基礎学力」のないはずはありません。数学の先生に手伝ってもらって過去問をもう一度目の前でやらせ、結果を詳細に分析しました。その結果分かったことがありました。

①問題への取り組みが、あまりに「センターテスト」的になっており、テクニックに走りすぎている。問題の見極め(何が聞かれているか、を的確に理解する)が不十分。

②二次試験に求められているレベル(解答作成の要求水準:要するにいろいろな答え方があった場合、どれをどこまで答えればよいのか、ということ)がわかっておらず、簡単な問題に難しく答え、逆に難しい問題には不十分な答えしか出していない。

③時間に追われているという意識が強すぎて、とにかく早く終わらせたいという気持ちが先行し、じっくりと問題に取り組めていない。

この三つが大きな問題であることが分かりました。

それから1ヶ月間、彼女はこちらで用意した数学と英語の問題を中心に、1日10時間以上学校で勉強して行きました。全て演習中心の授業でした。もちろん英語、数学、理科の先生方が交代で指導にあたり、彼女の弱点を徹底的に矯正してゆきました。私たちも大変でしたが、彼女のほうがもっとつらかったことでしょう。

試験の前日、私は彼女に電話してこういいました。

「君はできるだけのことをやった。恐れることはない。やるべきこと全てをやったものに、恐れるものは何一つない。勇気をもって前にすすみなさい」

「分かりました。平常心で向かいます」

という彼女の声は、全く落ち着いた、普段の彼女の声そのままでした。

その結果、彼女は見事に第一志望だった東京医科歯科大医学部に合格。私立でも上位数校(慶応医、慈恵、東京医科、昭和医)の全てに合格という快挙を成し遂げました。

彼女は今東京近郊の総合病院で若きドクターとして将来を嘱望されながら、医師としての第一歩を踏み出しています。

私はこの時期になると彼女のことを思い出します。彼女ほどの力がある子であっても、適切でタイムリーなアドバイスがないと、つい問題演習から逃げてしまうのです。またそれと同時に、的確なアドバイスと指導さえあれば、どんなことがあってもダメージを最小限に抑えて将来につなげてゆけるのだということも、彼女は自分の身をもって私たちに教えてくれたのでした。

医進塾に『1コマ3時間単位の演習中心の授業』を導入した理由はこれでした。また『練習量が全てを決定する!!』を医進塾の授業の基本運営方針にしたのもこれが理由でした。

先日彼女から葉書がきました。今年の秋に結婚するということでした。『小児科医と産婦人科医、絶滅危惧種どうしが結婚することになりました』という、ほのぼのとした葉書でした(^^♪。

2008年2月27日水曜日

医進塾の学校説明

昨夜は強風で家の窓が揺れました。風音で思わず真夜中に目をさましてドアのたてつけなどを調べてしまいました(^_^;)。自然の力は恐ろしいものですね。

このブログをご覧になっている方は、おそらく医進塾のウェブページから入られた方だと思います。今までも何人もの方がウェブとこのブログを見て連絡をくださいました。ここ数日、学校説明を希望されて来校する方の数が増えてきています。

医進塾では学校説明のときに、次の点に特に配慮しながらお話しいたします。

1.ご本人の学業継続と大学合格に向けての「意志・意思」と「こころざし」を聞きます。

※入学するのはご本人ですので、まずその意志を確認させていただきます。

2.最低でも1時間の時間をいただいております。

※今までの勉強の方向、姿勢、学校での生活、成績その他、生徒さんや保護者の方と、とじっくり向き合ってお話させていただきたいと思います。

※どうすれば学力がつくかについては、抽象論を言っても始まりません。今、そしてこれから何をすべきかを、今までの経験に則って具体的にお話しいたしますので、どうしても時間がかかります。

3.希望者にはすぐに医進塾の教材の導入部分をしていただくことがあります。

※強制ではありません(笑)。医進塾の内容を知っていただくには、実際に医進塾で使っている教材をそのまま使っていただくのが一番よいだろうと思いますので、お勧めすることがあります。

※実際にやっていただければ、医進塾の「練習量が全てを決定する!演習中心の教材」がどんなに効果的かを理解していただけると思います。

4.こちらから一方的に説明をまくし立てるようなことはいたしません。

※来校される方にはみな、それなりのご事情があります。それに応じた話の展開をすることで、学校のことをより良く、深く理解していただけるものと思います。

5.来校されたあとの、しつこい営業活動などはいたしません。

※私たちは、来校していただくのも入学していただくのも、全て「ご縁」だと思っております。「ご縁」ははぐくむものであって一方的に押し付けるものではないと思います。

以上の理由で、医進塾ではご来校・学校説明後の、電話などでの営業活動、入学勧誘などは一切行っておりません。どうぞ他校と十分に比較していただき、納得の行くまでご検討ください。(ご希望の資料送付後の到着確認電話はさせていただいております。またご質問電話等をいただいた場合には、できるだけの時間を取り、丁寧にご説明をさせていただきます)。

ご来校をお待ちしております。

医進塾事務局:03-3205-4308

2008年2月26日火曜日

直りました(^_^;)

ウェブページのプロに依頼して、トップページのずれを直してもらいました(^_^;)。

ほんのちょっとのことでずれてしまうのですね。勉強になりました・・・。

ついでですが・・・、大学のランキングを改訂してアップしてあります。このランキングはあくまで「入試問題の難易度の数値化」であって、大学の格付けをするものではありません。

自分の志望校がどの程度の難易度の入試なのかを知っておくことが、まず受験生としてはしなくてはならないことですよね。

ご活用ください。

お詫び・・・^_^;

ウェブページトップをいじっていたら、意識せずにどこかのタグをいじってしまったらしく、ページがずれてしまいました^_^;。せっかく見に来てくだっさった方に申し訳なく思います。

今一生懸命なおしてますので、もうちょっとお待ちください・・・。申し訳ありません(・_・;)

やっぱりプロの作ったものに素人が手を入れるのは危険ですねぇ。

2008年2月24日日曜日

医進塾 ゼロ学期

みなさん、お元気ですか?今日も風の強い一日でした。

昨日はJR国分寺駅近くで「クレーン車」が強風にあおられて倒れたそうです。そばのマンションにぶつかったといいますから、これは怖いです。怪我をした方などがいないように祈ります。

今日24日、五反田TOCでは埼玉医科大2期試験が実施されました。受験されたかたも多かったと思います。27日は松本歯科、3月9日は昭和大医学部の2期ですね。受験する方はどうぞ全力を尽くせるように頑張ってください。

泣いても笑ってこれで今年の医歯薬獣医学部入試はほぼ終了です。3月中旬に2期が残っている獣医学部もありますので、そちらを考えている方は最後まで気を抜かずに毎日を過ごしてください。

医進塾は、2月29日(金)で、07年度の授業が全て終了します。その後少し新学期準備期間があり、3月17日から「医進塾ゼロ学期」が始まります。

詳しいことはゼロ学期ページを見ていただければと思いますが、医進塾のゼロ学期は単なる「春期講習」とはだいぶ違っています。

もちろん授業見学やトライアルのための受講も大歓迎です。でも医進塾のゼロ学期の一番大事な目的は「勉強を一日も早く始める」ということなのです。

自分が1年間過ごす場所を決めるためには、その学校の見学も大事です。納得の行くまで調べて比較検討してきめなければなりません。

ですがそれが、自分が勉強を始めるのを「先延ばし」する言い訳になっていることも珍しくありません。今年の受験で納得の行く成績が出せなかったのならば、何をおいても大事なことは、まず来年度に向けて「勉強を始める」ことなのです。

医進塾ゼロ学期は、

①「英語、数学ⅠA、ⅡB、ⅢC、生物、化学、物理」全般にわたって、現在の実力の総点検と、勉強のアウトラインを敷くことから始めます。

②各分野の代表的な問題の解答演習を通じて、今の自分には「合格のために何が必要なのか」をわからせます。

③同時に、その必要項目を「どのくらい時間をかければ身につけられるのか」を徹底的に説明します。

④各講座の最後に「定着度確認テスト」を実施。どのくらいの力がついたかを確認できます。

⑤受講者には希望に応じて「進学カウンセリング」を無料で実施します。

などを盛り込んだ、内容の大変に豊富な講座です。

既卒生だけでなく、これから受験勉強を本気で考えている現役高校生にとっても、非常にためになる講座です。

詳しくは医進塾事務局(03-3205-4308)まで、お問い合わせください。

今日は宣伝をさせていただきました(笑)。

2008年2月23日土曜日

Be afraid Not! Ever on-ward! Who dares, wins.

今日23日、『春一番』が吹いたそうです。でも春一番が吹いたあとって、必ず極端に寒い日が一日や二日はあるのですよね(笑)。今日は日中16度だったそうですが、明日は8度の予想です。やっぱりね・・・、と思ってしまいます。

良い事の後には必ず悪いことが来る、悪いことの後にかならずよいことがくる、というのが「人間万事塞翁が馬」の意味でしょう(もともとの意味がどうだったのかは知りませんが、今はいまはそう解釈しているようです)。

内容的には同じことでも、私は、たとえば「Winter has come... Can Spring be so behind!?」(冬が来た・・・春が近い!!)のほうがすきです。「人間万事・・・」は、諦念とも言うべき消極的なイメージが付きまといますが、Winter has...のほうは、それとは逆にむしろ積極的なイメージが伴うからです。

「苦難を突き抜けて歓喜に至れ!」はベートーベン第9でおなじみのシラーの詩ですね。

ちょっと古いのですが新約聖書ロマ書5章2,3節「苦難は忍耐を生み、忍耐は練達を生み、練達が希望を生む」も、基本的には同じでしょう。

そこにあるものは「苦難」や「困難」「苦痛」を、ただ黙ってひたすら死んだフリをしてやり過ごすのではなく、「苦難にこそ、意味がある、困難にこそ自分を高めるチャンスがある」と、積極的に向かう態度なのではないでしょうか。

私は「Be afraid Not! Ever on-ward! Who dares, wins」という言葉が大好きです。「恐れるな、常に前進せよ、勇敢なものが勝つのだ」という意味です。

最後のWho dares, wins は、今まで多くののテロリストたちを検挙し彼らの数々のテロ攻撃を未然に防いできた英国SAS(Special Air Service:陸軍特殊空挺部隊)のモットーです。常に死と隣り合わせの生活をしているものにとっては、この言葉は、単なる理想を超えて「現実」のもののはずです。

前に進むことは、他人が言うほど楽ではありません。回りの攻撃を全面で受け止めねばならないからです。でもそれが必要ならば、われわれはやらねばなりません。

それはどこで身につけるのか?

私たちの日々の生活を通して、だと思います。勉強にも勇敢さが必要なのです。

2008年2月21日木曜日

私はできる

「私はできる」

負けそうだなと思うと あなたは負ける
失敗しそうだなと思うと あなたは失敗する

もうダメかなと思うと そこからダメになる

やれると思う心のどこかに 無理かもしれないと思う心があると
次から次に無理がでてくる

全ては人のこころがきめるのだ

もしあなたがそう願うなら
あなたはその通りの人になる

成功している人を見てみなさい

最後まで成功を願い続けた人だけが
成功しているではないか

さあ 出発だ

強い人が勝つとはかぎらない
すばしっこい人が勝つとはかぎらない

「わたしはできる」

そう思える人が
結局勝つのだ

########

医進塾の各教室に貼ってある言葉です。私の余計な解説はいらないと思います。医進塾では、この言葉を毎日かみ締めて、自分に正直に、心は熱く、頭はクールに勉強に励んだ人が、大勢医歯薬獣医学部へと巣立っていってくれているのです

医学部受験・合格の勘どころ

日中の温度が10度を超えると、なんだか春めいて感じるようになりましたね。高田馬場駅から医進塾までは早足であるけば1分なので、ゆっくり空気を味わっているヒマもありませんが、それでも地下鉄東西線の5番出口から地上に上がったときの雰囲気は、春近し!を感じさせます。

私は今まで国立・公立・私立含めて、かなりの数の生徒を医学部・歯学部・薬学部に送ってきました。もちろんそれは私だけの力であるはずはなく、多くの先生方の協力があって初めてできることでした。

今にして思うのですが、特に最近10年の医学部難化傾向の中にあって、それでもきちんと合格してゆく人には、不思議な共通点があるようです。

1.冷静・沈着、決してパニックにならない人

一回の試験結果に一喜一憂しない人が多いのが目立ちます。もともと冷静・沈着は医師を志す人にとっては必須の性格特性ですから、当たり前かもしれません。でも最近は「情熱」と「熱情」とを区別できない(しない)人が多くて、やたらと「人生を熱く語る」タイプの熱血先生だけがもてはやされる傾向がありますよね。そのなかにあって常に自分を客観的に見ることができる(ゴルゴ13みたいですね・(笑))人が、結局は合格の切符を手にすることが多いように思えます。

2.医師・歯科医師・薬剤師・獣医師になりたい!という希望がはっきりしている人

新約聖書に「苦難は忍耐を生み、忍耐は練達を生み、練達は希望を生む」(ロマ書5.2-3)とあります。
ただ「~になれたらいいなぁ~」と思っているだけではただの「夢想day-dream」に過ぎませんそれを本当の「希望hope」にするためには、苦難と困難が必要です。その困難に負けないという決意は、困難に打ち勝つことから改めて生じてきます。希望と志をきちんと持っている人が結局一番強いのです。

3.人の指導をすなおに聞き、思い込みや感覚で勉強しない人

二年前のことです。ほとんど成績が変わらないA君とB君がいました。結果として医学部に合格できたのはB君のほうでした。総合成績ではA君がB君を、若干でしたが上回っていました。その成績差をはねかえして合格できたB君は、どの先生も認める「素直でまじめ」な性格の子でした。反対にA君は「自分の勉強は自分で決めます」というタイプの子でした。
実際の社会生活ではどちらも大事にされるタイプだと思います。ですがこと入試となると、差は歴然です。A君の「自分の勉強は自分で」の態度には、もしかしたら「独善的なところ」「思い込みで勉強したところ」があったのかもしれません。それが合否を分けるほんの数点の差を生んだのだ言えるでしょう。

入試は人生の縮図だといわれます。どう闘って結果を出すか、それが生徒一人ひとりの人生に直接関わってくることだけに、私たちも真剣に受け止めたいと思います。

2008年2月20日水曜日

医進塾の特徴

新学期を目の前にして、最近たくさんの方が学校見学・入塾説明にいらっしゃいます。その方々が一番知りたがるのが医進塾の「ウリ」は何かということです。

東京都内だけでも大小併せて80近くあるといわれているのが、「医歯薬獣医理工系進学特化予備校」ですから、他と同じではつぶれてしまうわけで、何か特徴がなければなりません。これは特に企業秘密でもなんでもないことなので(笑)、書いてしまいますね。

1.医進塾は本当の意味での「少人数制」です。

※少人数の意味は「めんどう見の良さ」に尽きます。単に人が少ないというだけであれば、つぶれかかった学校はみな「少人数制」だということになりますね(笑)。人数が少ないからその分念入りに、丁寧に、わかりやすく、かつその後の勉強の仕方まで責任持って教えてもらうことができます。医進塾は一クラス最大人数で8~9人ですので、その意味では理想的と言えますし、また担当の先生方が徹底して付き添いますので(前回書いたとおりです)、本当の意味での「少人数制」だといえるものと自負しています。

2.伸び率の高さが何よりの「ウリ」です。

※偏差値40台前半から4月に勉強を始めて、偏差値60台の医学部に合格した方が今年も出ました。これは医進塾では決してまれなことではありません。毎回毎回全員が・・・というわけには行かないにせよ、毎年必ずそのタイプの方が出ております。これは医進塾の指導方針が間違っていない証拠だと思います。本当に嬉しいことです。

3.医進塾は授業の多さも「ウリ」の一つです。

※レギュラークラスとウィークリークラスの両方を併せて1週34コマ(1コマ90分)の授業が用意されています。通常授業以外に夏期講習、冬期講習、直前講習、それに加えて年三回の「医進塾合格!合宿」が組み込まれます。授業時間が多ければよいというものではないにせよ、それだけの授業選択肢が用意されていると考えれば、必然的に勉強せざるをえなくなりますから、結果としては良いことになるのではないでしょうか。

4.授業料には全てが含まれます。

医進塾の授業料には、通常の授業料、夏期、冬期、直前期特別講習受講料、教材費の全てが含まれます。含まれないものは「個別指導費」、「特別講座費」、「医進塾合格!合宿参加費」等の、オプション講座です。

大体こんなところでしょうか。思いついたら追加で書き加えるようにいたしますね(笑)。

医学部受験のプロが揃う。医進塾の講師。

つい先ほど学校説明のin-take面接に来校された方が医進塾の講師について質問をして行かれました。その人は今まで大手の予備校の医系コースにいて勉強していたのですが、残念ながら今年受験校全部に失敗し、来年は必ず!!という気持ちをもっていろいろなところを見て歩いているとのことでした。

その方の話しで驚いたことなのですが、その学校の講師の中には、授業時間に様々なパフォーマンス(漫才をやったり歌を歌ったり、紙吹雪を散らしたり・・・等々)をするのはよいとして、授業そのものを全くやらない人もいるということなのです。

「授業やらないで、何しているの?」

と私が聞くと、

「雑談ばっかりやっているのです」

とのこと。

「雑談ばかりじゃ時間がもたないでしょ?」

と続けて聞くと、

「しゃべりは確かに上手なので、なんとなくぼや~っと聞いてしまうのです(笑)」

というお返事でした。

思わず「う~ん」とうなってしまいました(ーー;)。

医進塾の講師に、そういうタイプは一人もおりません。以前は若干それに近い方もいたのですが、結局お引きいただき、現在残っている先生方は最終的に20倍近い競争率を乗り切ってきた方たちだけです。

医進塾の講師選定基準は、学力・指導力はもちろんのこと、受講生に対する対応のしかた、教材作成のノウハウ、その他、教職にあるものならば当然期待される力を、その最高水準に近い状態でお持ちかどうかということです。学力・実力も含めた総合的なお人柄と言ってもよいでしょう。

ですから授業中にパフォーマンスをして時間を取るなどとはもっての外ということに、当然なってきます。

坦々とした授業を延々とやられたら受講生が眠くなってしまう面は否定できませんね。その場合であっても、今教えている内容を、もっと砕けた別の面からみさせるような内容の雑談を、と規定されておりますので、脱線は必要最小限に抑えられるのです(当たり前といえばこれほど当たり前のことはありませんね(笑))。

同じ理由でチャイムが鳴ってから教室に行くという先生は、医進塾には一人もいません。チャイムが鳴る前に教室から出てきてしまう先生もおりません。みな時間一杯、90分、あるいは180分をぎりぎりまで使います。

先生方は、ご自分の授業の前から教室で皆さんの来るのをまっておりますし、授業のあとも質問は自由です。

こんな先生方になれているものですので、最初に聞いた話しには強烈な違和感を持つと同時に、それじゃ受講生も、その講師にとってもかわいそうなことだ、とつくづく思った次第です。

受講生にとっては学力が向上しないという点でかわいそうですし、その講師にとっては受講生から飛んでくる厳しい質問の連発で鍛えられるチャンスを逃している、自分の職業能力向上のチャンスを逸しているという点でかわいそうです。

そう思うと、医進の生徒と講師は幸せなのかもしれませんね(笑)。

最近の医進塾

1月25日でレギュラークラスの授業が終わり、現在は夕刻のウィークリークラス(月、火、水、金)が開講されているだけです。ウィークリークラスも2月29日で終了です。これから3月17日の「ゼロ学期」開講までが医進塾にとって一番静かな時期となります。

実は静かに見えるのは外側だけで、内部では最も忙しい時期でもあります。

今回残念ながら受験がうまくいかず、捲土重来を目指してがんばると決めた人の指導があります。新しく医進に入学したいと思ってくる見学者がいます。そのための面接があり、入塾試験(プレースメントテスト)があり、手続きがあり・・・と言った作業が、新学期まで続くことになります。

それでも、朝医進塾の事務室にきて、教室を開けたとき、今まで一年間この席で勉強をしていたみなさんの姿が見えないことに一抹の寂しさを感じます。

無事医学部に決まったA君、合格はしたけれど第一志望ではなかったため再度の挑戦を考えているBさん、今回苦杯をなめ来年度の再チャレンジに燃えているC君、Ⅱ期試験に全てをかけているDさん・・・。本当に入試は「人生の縮図」なのだと思わざるをえません。

合格された方、勉強の方向を変えた方、人それぞれです。でも君たちがここ、医進塾の教室で一年間必死に、そして真剣に学んだという事実は変わりません。

最終的に自分の進路が確定したら、ぜひ医進塾に遊びにきてください。

お待ちしております。

(続)志賀先生の英語

堂々たる体躯の志賀先生は、発音こそめちゃくちゃでしたが(笑)-openは「オーペン」、particularは「パッチキュラー」、doorは「ド~ル」と言った具合でした-文章読解については非常に厳しく、正確な日本語にできないと、それは叱られたものでした。

志賀先生には一種のカリスマ的な「志賀哲学の伝道者」の趣がありました。授業の合間に「志賀自然(じねん)哲学」の一端を披露されたことが忘れられません。

それは体系的哲学というよりはむしろ、志賀先生が独学で英語を学ばれてきた過程で身につけた、一種の「直感的世界観」とでもいうべきものだったと思います。

「あ~、ちみたち、早稲田ゼミナール入学おめでとう! ここに来たおかげで志賀先生の授業が受けられることになって、本当~によかったね。ちみたちは、バカなんだから、ここにいるんだね。でも志賀先生の授業を一年間聞けば、きっと頭が良くなって来年は第一志望合格間違いなしだからね!」

今だったら「差別用語ですよ!」といわれかねない言葉を連発しながら、あの独特のアクセントの日本語で受講生に語りかけます。書き言葉では再現できないのがとても残念です。

政治の季節といわれ、逆にしらけ世代などといわれた1970年代の若者全てに対して、一歩も退くことなく、真剣に対峙し、本気で自分の哲学をつたえようとしたところに、私たちは他では知ることのできない「熱い情熱」を感じていました。

それが当時の「早稲田ゼミナール」の雰囲気だったのです。

その本質は今でも全く変わっていないと私は改めて思います。

2008年2月19日火曜日

志賀先生の英語

早稲田ゼミナールといえば、あの当時は「私立文系の雄:早稲田に行きたければ早ゼミに行け!」が合言葉のようなものでした。実際に私の周りにも早大生は沢山おりました。半分以上・・・実感としては8割以上が早稲田ゼミナールの出身でした。

総合コースの受講生もいれば単科コースをとっただけの友人もおりましたが、中でも「志賀単科ゼミ」の 評判はものすごいものでした。

志賀先生という方を一言で言う語彙を私は持っておりません(笑)。ただ「自信のかたまり」のようだったということはいえると思います。確か学歴的には中学校しか出ていなかったと聞いております。独力で英語の勉強を続け、高等文官試験(今でいう国家公務員上級試験)に優秀な成績で合格されたということでした。

戦後GHQの関係で仕事をされたこともあると聞いています。

彼の英語はただただ「難しい!」に尽きました。たった5行程度の文章を和訳するのに5時間もかけたことを覚えています。速読だのスキャニングだの、シャドーイングだのとは無縁の英語でした。

37年前のこと・・・

はるか遠い昔のことになりますが(笑)、私が最初に「早稲田ゼミナール」のことを知ったのは、高校2年生のときでした。誰から聞いたのかは忘れましたが、当時教えておられた志賀武男先生、小野嘉寿男先生、奥幸男先生の授業がものすごいものだ(笑)といううわさが、なんとなく流れてきたのでした。

当時(1970年代)はようやく学園紛争の勢いも衰え、大学が静かになりつつあるところでしたが、都内の私立大学の一部ではまだまだ学生政治団体が幅をきかせ、早稲田大学や法政大学などでは「入ったのはよいが、入学からまる半年間、何の授業もされない」というようなことがあったそうです。

都立高も例外ではなく、都立青山高校で高校生が学校を占拠し、授業をボイコットして何週間も学校内に立てこもるというようなことまであった時代でした。

大学、高校を問わずなんとなく世間が騒然としていて、大學生も高校生も何か政治的な意見を持たないと「ノンポリ」(笑)と言われて肩身の狭い思いをするような時代でもありました。高校どころか都内のある中学校で、社会科のある教師が「君の支持政党はどこか」というようなアンケートをとったとか取ろうとしたとかが、新聞紙上を賑わせているような時代でもありました。

そんな、誰もかもが政治的でなければ人間ではないと思われた「政治の季節」にあって、そんなこととは一切関係なく、堂々と自信に満ちた授業を展開していたのが、上記の先生方だったのです。

07年度終了間近・・・

早稲田ゼミナールが「医系コース」を立ち上げて5年、「医進塾」と改名して独立してから2年が立ちました。5年間でこの小さな塾から旅立っていった先輩の数は50名を超えます。

私が医進塾とかかわりを持ってからは2年と少しにすぎませんが、私と早稲田ゼミナールそのものとのかかわりは今から33年前に遡ります。私がまだ高校生だったころからのお付き合いです。

本当に30年ぶりくらいにここに来てから丸2年。この2年間を振り返っていろいろなことを思います。

思い出と、この医進塾への私なりのこだわり、それに少しの現状報告も交えて、日記風に自由に書いてみたいという気持ちです。

お付き合いいただければ幸いです。

Raphael