2008年2月19日火曜日

37年前のこと・・・

はるか遠い昔のことになりますが(笑)、私が最初に「早稲田ゼミナール」のことを知ったのは、高校2年生のときでした。誰から聞いたのかは忘れましたが、当時教えておられた志賀武男先生、小野嘉寿男先生、奥幸男先生の授業がものすごいものだ(笑)といううわさが、なんとなく流れてきたのでした。

当時(1970年代)はようやく学園紛争の勢いも衰え、大学が静かになりつつあるところでしたが、都内の私立大学の一部ではまだまだ学生政治団体が幅をきかせ、早稲田大学や法政大学などでは「入ったのはよいが、入学からまる半年間、何の授業もされない」というようなことがあったそうです。

都立高も例外ではなく、都立青山高校で高校生が学校を占拠し、授業をボイコットして何週間も学校内に立てこもるというようなことまであった時代でした。

大学、高校を問わずなんとなく世間が騒然としていて、大學生も高校生も何か政治的な意見を持たないと「ノンポリ」(笑)と言われて肩身の狭い思いをするような時代でもありました。高校どころか都内のある中学校で、社会科のある教師が「君の支持政党はどこか」というようなアンケートをとったとか取ろうとしたとかが、新聞紙上を賑わせているような時代でもありました。

そんな、誰もかもが政治的でなければ人間ではないと思われた「政治の季節」にあって、そんなこととは一切関係なく、堂々と自信に満ちた授業を展開していたのが、上記の先生方だったのです。