早稲田ゼミナールといえば、あの当時は「私立文系の雄:早稲田に行きたければ早ゼミに行け!」が合言葉のようなものでした。実際に私の周りにも早大生は沢山おりました。半分以上・・・実感としては8割以上が早稲田ゼミナールの出身でした。
総合コースの受講生もいれば単科コースをとっただけの友人もおりましたが、中でも「志賀単科ゼミ」の 評判はものすごいものでした。
志賀先生という方を一言で言う語彙を私は持っておりません(笑)。ただ「自信のかたまり」のようだったということはいえると思います。確か学歴的には中学校しか出ていなかったと聞いております。独力で英語の勉強を続け、高等文官試験(今でいう国家公務員上級試験)に優秀な成績で合格されたということでした。
戦後GHQの関係で仕事をされたこともあると聞いています。
彼の英語はただただ「難しい!」に尽きました。たった5行程度の文章を和訳するのに5時間もかけたことを覚えています。速読だのスキャニングだの、シャドーイングだのとは無縁の英語でした。