2008年3月18日火曜日

医学部合格者インタビュー

昨年度東京女子医大に合格したAさんが久しぶりに来校してくれました。

Q:大学医学部の様子はいかがですか?  

A:最初の年はあまり忙しさを感じてません。先輩や先生の話だと2年になって実習が始まると地獄だと脅かされています(笑)

Q:勉強とアルバイトの兼ね合いなどは?

A:アルバイトは長期ではなかなかできませんので、短期的な家庭教師とか大学近くの予備校のチューターとかを時間の空いている限りさせてもらっています。でも4月からはできないでしょうね・・・。クラブ活動もやりたいのですが、いろいろ忙しくて・・・。でも場所がよいので(新宿の真ん中ですから)地の利を生かした生活(バイトや友達付き合い)を楽しんでいます。

Q:医学部に入って受験時代と一番違った点は何かありますか?

A:1年間で英語をすっかり忘れました(笑)。でも笑い事ではなくて英語をちゃんとやらないと「ヤバイ」(笑)ってみんな言っています。大学側もカリキュラムにそれを重視した授業を置いたりしていて、強化しているようです。

Q:英語の試験があるのですか?

A:「医学英語検定試験」というのが出来て、それを受験させられることになりそうです。まだ全員強制ではありませんけれど・・・、どうも二三年のうちにそうなりそうな気配です・・・。卒業単位の一部になる、とかならない、とかうわさが飛び交ってます(笑)。そうなったらもう一度医進の英語の授業をうけさせてください・・・(笑)

Q:もう忘れてしまったかもしれませんが(笑)、受験勉強をしている後輩に何かアドバイスがあれば・・・。

A:本当に忘れてしまいましたね(笑)。遠い昔のことです(笑)。でも今思うのは、最後まで徹底的に授業を利用した人が、結局最後に合格したということです。塾長が良く言っていたように「受験生は、決して受験評論家になるな」は正しいと思います。

Q:もうちょっと詳しく、その点を・・・。

A:友達にもやたらと受験業界のことに詳しい人がいました(別の予備校でした)。その人は昨年も今年もダメだったみたいです。悪くて聞けないのですが・・・(悲)。講師の「追っかけ」やって予備校を何校もかけもちしてたりしたのを覚えています。最初は「すごいなぁ~」っていうか、良くやるなぁ~っていうか(笑)、圧倒されてました。

でもその人の成績が順調に伸びていってないっていうことが、回りに分かると、段々その人も付き合い辛くなったみたいで関係が遠のきました。

最後まで合宿一緒にやったりなにかした友人が、心の支えになりましたね。受験そのものの知識が増えたって点数が上がらなければ何にもなりませんから、必要最低限の知識を頭にいれて、それ以外に頭にいれるのは勉強面だけでいいと思いますって言うか、それしかないんじゃないでしょうか。

Q:受験時代一番やった科目はなんでした?

A:もちろん(笑)!「数学」です。医進の授業は全部で90分×9コマありました。全部とったら死ぬでしょうね(笑)。私はウィークエンドをカットして6コマでなんとかやってました。英語も、やらなければいけないことは重々承知していて、結局最後まであんまりできなかったです(笑)。自分でやったのは単語の暗記くらいでしょうか。

Q:勉強のコツなどがあれば・・・?

A:医進では講義のあとに必ず「演習」をしてくれます。そこでやった問題をカードにとっておいていつでも持って歩いてました。時間がないときなどはそのカードをぱらぱら見るだけでも自信になりました。

Q:全教科ですか(驚)!?

A:まさか!(笑) とりあえず私がやったのは数ⅡBと数ⅢCだけです。それでもカードは150枚くらいになりましたけど。女の子は数学が苦手の人が多いのでこのやりかたは、私にはよかったと思います。「いつでも数学をやっているぞ~」っていうような感じになれたので(笑)。

Q:理科はいかがでした?

A:生物も化学も、教わったこと以外はやりませんでした。テキストが膨大なものだったのでそれ以上やる余裕がなかったというのが正直なところです。過去問をちゃんと見ておけば出るところは大体見当がつきますので、そこはもちろん重視してよく繰り返しました。

Q:過去問の研究が大事ということでしょうか?

A:過去問は研究するもので、とらわれてはいけないって、これは塾長に言われたことですけど(笑)。大体の傾向を知るだけなら赤本の最初に書いてある出題傾向分析を見るだけで十分です。私の場合は、何度かやっているうちに、「あれ、赤本に書いてあることと違うぞ・・・」っていうのが分かるようになりました。問題分析は人によって違うから、赤本が間違っているということではないと思います。でもそれだけ主観的なものが入る可能性があるのなら、やっぱり最終的には自分が納得できるような傾向分析をちゃんとやらないと、安心できません。

Q:そこまで徹底するのに、過去問は何回くらいやったのですか?

A:真剣にやれば3回で十分だと思います。1度目は実力試し、2度目は「出題意図探し」、3度目は「要求水準の確認」って、これも塾長から言われたことですが(笑)。

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Aさんの「合格体験記」(笑)は、非常に示唆に富む、面白いものでした。継続して何度かに分けて載せたいと思います。