2008年3月24日月曜日

心理学入門(笑)

心理学では「人が一般的にどのような行動を取るか」ということを「性格」と言います。またその人にやる気がある場合(専門的には「動機付けが十全であった場合」と言います)、自分に与えられた各種の能力を柔軟な様式で使用できる能力のことを「知能」と言います。非常に広い意味での「問題解決能力」と言ってもいいでしょう。

人間の知性と知能の多様性については言う必要もないと思います。それを記述する理論や立場は、研究者の数だけあると言ってもいいくらい多種多様です。心理学だけに限っても「スピアマンの2因子説」「パートの階層因子説」「サーストンの多因子説」「ギルフォードの知能構造理論」など、枚挙に暇がありません。

それらの全てに共通する点を単純に説明することはできないのですが、あえて単純化すると(笑)、「知能とは既知のものと未知なものとを関連付けることのできる能力である」というところに落ち着きそうなのです。

どのような方法で関連付けているかを説明しようとするときに生ずる多様性が、理論の数となっているのでしょう。

なぜこんなことを言い始めたかというと、「勉強しても勉強しても成績があがらない」と嘆いている人が多いからです。それは本人の能力というよりはむしろ、勉強のしかた、関連付けのしかたに問題がある場合がほとんどだからです。

既知のことが10%しかない状態に未知のことを90%教わっても「出来るはずはない」のです。関連付けが働かないからです。むしろ既知70%に未知30%くらいが、受験生としては妥当なところでしょう。未知のことが50%を超えると、とたんに「授業が難しくてついて行けない」という状態になります。

では既知の部分を広げてゆくにはどうするか。ずばり、「授業を受けるしかない」のです。「既知の部分、つまり基礎の部分」を自分で仕上げることの出来る人はめったにいません。むしろこの部分こそ丁寧かつ徹底的に授業で仕上げてゆく必要のある部分なのです。

医進塾が「ウィークリー講座」を夕刻(1650-2005)まで開き、そこにも「講義+演習」のスクランブルシステムを導入している理由がここにあります。