2008年6月24日火曜日

夏至

先日が夏至でした。今が一番昼間の時間帯が長い時期で、あとは短くなるばかりです。

日の長さなど、勉強に関係ないだろうという人もいますが、実際にはとても深く関係してくるのです。
外気が暖かく、日の光が強いときは意識も上向きになります。「暑い、暑い」と言いながらも「がんばるぞ!」という気持ちが、太陽の光で引き出されてくるような印象です(笑)。

これが秋になり、冬になり、外気温が下がり曇りの日が多くなるに連れて、全く逆になってきます。試験で予想もつかない悪い点をとった場合なども、夏であれば「ま、いっか」となるのですが(笑)、冬ですと(試験が近いことも理由のひとつではありますが)「もうだめだ~」となりがちです。

私のような歳になると、照ろうが降ろうが関係ない、やることをやるだけさ、というフテブテシさも身につけますが、まだまだ若い受験生はそう簡単に気持ちをコントロールできないのです。

平常心を養う・・・というと聞こえはよいのですが、要するにそれは、夏には夏の、冬には冬の特徴があり利点があることを知り、それを意識的に自分のために使う癖をつけるということなのだと思うのです。

夏は暖かい分開放的であり、気持ちがちり勝ちにもなるでしょう。冬は寒くて家に閉じこもりがちになってしまうものですが、その分何かに集中するにはよい季節でもあると思います。

自分が置かれた立場、ポジション、場所の全てを自分にとって有利になるように利用することができれば、それはただ単に「勉強」のみならず「人生の達人」とも言えそうです。受験勉強はそのための絶好の訓練の場だ、などと言うと、「勝手なことを言うな」(笑)と怒られますでしょうか(^_^;)。

そういえば私の宗教哲学の恩師であるY先生は、授業中、「蚊に絶対さされない方法を知っているか?」と私たちに問いかけ、誰も分からないでいると「それは、蚊に『ささせる』ことさ」と言って笑っておられました。

同じ状況であっても、それに対する自分の気持ちの持ちようで結果は180度変わってくるということをY先生はおっしゃりたかったのだと思います。今にして思えば良くわかることですが、あの頃は何もわからずお互いに顔を見合わせては、不満そうな表情を浮かべていた青二才でありました。もう今から30年以上前のことです。