聖マリアンナ医科大に合格した私の教え子が、たまたま早稲田大学の講演会に来たついでだとのことで、寄ってくれました。
塾で勉強している学生に何かアドバイスを、と頼むと、「ひたすら基礎をやってくださいね」とのことでしたのでお伝えします(笑)。
彼女は成績は悪くはありませんでしたが、決して秀才というタイプではありませんでした。高校時代はクラブに熱中。音楽部(オーケストラ)でバイオリンを弾くのに夢中でした。
彼女が医学部を狙っているということを知ったのはずっと後になってのことです。誰も本気にしませんでしたが(笑)。
合格したときには、もっと誰も信じませんでした(考えてみれば失礼な話ですが・笑)。
彼女の曰く、
「私は器用なタイプじゃないんです。難しい問題はダメでした。だからみんなが取れるところは絶対に落とさない!ことを目標に、数学ⅠAの計算問題から始めて、一年中計算ばかりやっていました。計算は練習さえすれば誰でも絶対にできるようになります。微分や積分の難しそうな問題も、計算力で部分点をもらえるところまで、力ずくで(笑)もってっちゃいました。私に自慢できるのはそれだけです」
「それだけ」どころか、これが私達の目指す指導の本質なのです。
難しい問題を解くには、直感力やセンスが必要です。計算力はそうではありません。彼女の言うとおり「練習さえすれば、必ずできるようになる」ものなのです。
改めて『練習量が全てを決定する!!』指導の正しさを思った次第です。