12月に入ってからのC/Pは、「個別練習」と「グループ面接対策」に分けて、二部構成で実施しています。
個別面談は早朝8時過ぎから一人15分、グループ面接対策は定期的に特定の議題でのディスカッション形式をとりながら進めています。こちらは一回50分程度です。
1学期から「プレゼンテーション」指導の一環として進めてきたC/Pですので、みなある程度のことはきちんと発表も表現もできるようにはなっています。
それはそれで非常に頼もしい一方、志望大学についての基本的情報の欠如からくる、「言いよどみ」「不適切な間のとりかた」、あるいは非論理的な話し方(最初と最後で言っていることが違う)などがよく指摘され、この面では「まだまだ」感が残ります。
それでも、いきなり今の段階から面接練習に入る場合とは違い、一言いえば大体こちらの意図は把握してくれる生徒も多く、その分、指導しがいがあるとも言えます。
このC/Pや面接練習を好まない生徒もいます。
彼らに言わせると、
「面接の訓練・練習などより、まずは一次試験に合格することが大事。面接の練習などに時間をとっていられない。一次に受かってから考えればよい」
ということなのだそうです。
お説は「ごもっとも」(笑)なのですが、実際にはそうはうまくは行きません。
医学部入試の場合、一般的に「一次試験発表」から「二次面接」までは、ほんの数日、長くて一週間程度しかありません。その期間で自分の言いたいことをきちんといえるような練習をし、一定の効果をあげることは、
「不可能」
だからです。
勢いこの時期でやることと言えば、
「過去問を調べて、模範解答を作り、それを暗記する」
という、きわめて愚劣な練習に終始することになります。
試験官は毎年々々何百人という受験生を面接している人たちです。付け焼刃の「模範解答の暗記」など、たちどころに見抜かれて意地悪な突込みをされ、しどろもどろになるのが落ちなのです。
1次試験、2次試験を、量の多寡はあれ、平等にバランスよく勉強・練習を続けることがベストであることは言う必要もないほどです。
一回15分程度の個別練習ですが、終わったときは汗をかいているほど集中する練習です。
面接練習を通じて、自分が入りたいと思っている大学に
「なぜ」
入りたいと思ったのかを、冷静に振り返ることができます。
その結果として、改めてやる気を奮い起こし、教科の勉強にもよい影響を与えることが多々あるようです。
大変かもしれませんが、全員が最後まで面接練習にもついてきてもらいたいと強く願います。