明日からの合宿準備を終えて、さっき『坂の上の雲』最終回を見てきました(我が家にはもう30年以上テレビなるものが存在しないので、上の部屋にいる義母のところで見せてもらってきました。大画面で迫力は満点でした・笑)。
勉強に忙しい塾生たちには申し訳ないのですが、まぁこれだけは許してもらおうと思っています(笑)。
最終回は「日本海海戦」で、特に戦闘・戦争シーンの迫力はかなりのものです。CGをあそこまで駆使して本物のイメージを作り上げているのは、さすがNHKというところでしょうか。
『Apollo13』という映画がありました。
あの中のロケットの発射シーンが、実際には長さ50センチほどの模型を使った特撮だったのですが、実に真に迫っており、「本物よりも本物的」だと評され、NASAの見学者に発射シーンのイメージ画像として公開されていると聞いたことがあります。
今回の対馬沖海戦シーンも、おそらくはそれに類するものとなるでしょう。
単純な戦争美化はいけないことです。でも必ずしも綺麗事だけではすまない国際関係においては、特に帝国主義が覇権を競っていたあの時代、止むを得ず「しなければならない戦争」というものもあったのだろうと思います。
番組の中では最後の10分で簡単に触れられていただけのポーツマス講和会議の経過と結果も、『坂の上の雲』に興味を持った人であるならば、きちんと理解しておくのが、あの時代を生きた人たちへの、
「義務と礼儀」
ではないかとも思います。
楽しんで読めるとは言えない本ですが、やはり吉村昭の『ポーツマスの旗』は並行して読んでおくべき作品なのではないか、と思った最後の10分でした。