2011年1月27日木曜日

元気の出る言葉

あるサイトで見つけた言葉です。
単に元気を奮い起こさせる言葉ならばいくつもありますが、この言葉は人生そのものについての洞察という点で非常に心を打ちます。そのまま引用するのは気が引けるのですが、私が手を加えると陳腐なものになりそうなので、敢えてそのままにします。引用元はここです⇒http://1meigen.seesaa.net/

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『勤勉は最良の名薬』

ちょうど今から50年前に父が語って聞かせたこの言葉は、

それ以来ずっと私の座右の銘となっている。

父は医者だった。

当時、ブダペスト大学で法律学を学び始めたばかりの私は、

運悪く試験の一つに落ち、

恥ずかしさのあまり、

ついこんなときの一番の慰めになる「酒」に手をつけた。

正確に言えば、アプリコット・ブランディーである。

そこへ思いがけず父が訪れた。

さすが名医である。

一瞬のうちに私の悩みと、棚に隠した酒の瓶をみつけてしまった。

私は現実逃避に追い込まれた理由を告白した。

愛すべき老人はたちどころに一服の名薬を調合した。

酒、睡眠薬、その他どんな薬品にしろ、

そんなもので本当に現実から逃避できるものではない。

悲しみを癒す薬は、この世にたった一つしかない。

しかもそれは一番よく効いて一番安全な薬だ。

それは「勤勉」という薬だ!

父の言った通りだった。

最初のうちはちょっとこの薬には慣れにくいかもしれないが、

遅かれ早かれ人間は勤勉になる。

勤勉は一種の麻薬である。

習慣になる。

いったん習慣化したら、もはや抜け出せなくなる。

私は勤勉を愛する習慣から、50年間抜け出すことができなかった。



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