Who dares, wins!「勇気あるものが勝利する」が私の座右の銘であるということは、今までに何度も書きました。
では本当の勇気とはなにか?
大事な問題です。
ある辞書によると、勇気とは
「恐れないで向かって行く強い気力、勇ましい意気」
なのだそうです。
別の辞書だと、
「いさましい意気。困難や危険を恐れない心」
と説明されています。
どちらの定義、解説も「なるほど」と思う反面、「どこか違う」とも思います。
強大な敵に対して「恐れず、いさましく」向かって行くことは、確かに「勇気」を一番わかりやすく説明するイメージでしょう。
でもそれは勇気の一面しか捉えていません。
敵に対して恐れず、勇ましく向かって行くことを「可能に」するもの、「目的意識」と「冷静さ」が欠けているからです。
勇気とは、感情ではないのです。
むしろ、理性の働きなのです。
たとえどのように巨大で無敵を誇る敵であっても、倒すに値するものであるならば、それをどうすれば打倒できるか、冷静に考えて、考えて、考え抜くのです。
打つ手をすべて打ち、一見効果がありそうであっても確信できないものには敢えて手をださず、確実に一歩一歩前に進むのです。
これが本当の「勇気」です。
逆に言えば、相手が戦うに値しない敵であるなら、周りからどう思われようと、余計な戦いをせず、その場から逃げてしまうことも、立派な勇気の表れです。
今、センターテストが終わり、結果を前にしている塾生全員にとって一番大事なものがこの「勇気」です。
自分が取れた点数を冷静に見て、これ以後の本試験にどうすれば一番合理的に備えることができるかを考えましょう。
思い通りの点数が取れた人は、そこからより冷静に先をみましょう。
思い通りの点数が取れなかった人は、なぜ取れなかったかを「理性」で考えてみてください。決して「感情」の問題にしてはいけません。
そしてその間違いを、本試験では二度としないことを誓い、そのための努力を、いまこの瞬間から開始しましょう!
勇気とは感情ではない、理性であるからこそ、人間が人間であるために一番必要なものなのだと私は確信しています。
さあ、新しい一歩を、勇気をもって踏み出しましょう!!