医進塾では朝の8時半から授業をしています。
週に4回の「早朝英語講座」で、担当は私です。
もともと文法の本当の基礎の基礎を復習したいという塾生有志の声にこたえてはじめた講座でした。
その方針は変わっていないのですが、参加する人の希望や、模擬試験の結果に応じて、その時点で一番必要だと思われる項目を選び1週間単位で解説をします。
年越しになりましたがここ二週間ほどのテーマは「仮定法」です。
「そもそも仮定法とはなにか」から始まって、文法、構文、英作文の順で解説を重ねてきました。
彼らにとって一番ショックだったのは、ひとつには「仮定法はIfとは無関係」だということ、そしてもうひとつが「仮定法という名前は限りなく誤訳に近い」ということでした。
「叙想法」といわなければこの項目の本当の姿は見えないのだ、というところから入り、ついでに「直説法」と「命令法」を教え、それらの関連を解説しました。
文法学習は文法用語の正確な理解から入るべきだ、というのが私の持論です。
難しいから文法用語をなるべく使わないような教え方を・・・という、いわゆる文科省あたりの方針は私の最も忌避するところです。
「今までなんとなくわかるような、わからないような、あいまいな印象のあった英語という教科が、朝の講座で明確にすっきりとするようになりました」と言ってくれた受講生がいます。
一日の始まりである朝の時間帯を、「すっきりさわやか」にはじめるためにも、この英文法講座には大きな意味があるようですね(笑)。