昨日までの「数学漬け」から、C/Pパフォーマンスを挟み、今日明日は「理科漬け」となります。医学部・獣医学部だけに限ったことではありませんが、複数科目を同時にこなさなければならない理系進学者にとって、一番大事なことは「頭と気分の切り替え」ではないでしょうか?
確かに一つの問題をしつこくしつこく何時間も、場合によっては何日も考え続けるという態度が、理系には必要なときがあります。ですがそれはむしろレアケースなのであって、一般的には試験問題に向き合った時、「自分にできる問題、できない問題、できるかもしれないが慎重を要する問題、できないかもしれないがやりようによってはかなりのところまで行ける可能性のある問題」・・・というような分類を瞬時にして、「できる問題」から手堅く点数にしてゆくという考え方がベストなのです。
そう思うと、どうも試験の成績というものは各自の「理解力」に直結するのではなく、「性格」により強く結びついているように思えてなりません。
先程書いた「問題の仕分け」なども、能力というより本人の性格上の特徴により深く関係のあるもののように感じます。
でもだからと言って短絡的に「性格を変えなければ合格しない」と考えてもらう必要はまったくありません。
何より大事なことは「自分の性格を自分で知る」ことに尽きるからです。自分の性格の特性・傾向を知り、それに合わせて軌道修正をするようにするだけで、結果はずいぶんと違ってくるものです。
理系に進む人が、何もみんな冷静沈着な方だけとは限りません。そうでない人もたくさんいて、その特徴を生かしながら社会に十分貢献をしているのです。
受験生のうちから自分を冷静に見つめる訓練をしておくことで自分の弱点をカバーすることができるわけですから、今のうちにそのやり方を身に付けてしまいましょう。「性格」は生まれつきという面が大きいにせよ、それをコントロールするのは「意思・意志」の力であり、その意思・意志の力は訓練によって伸ばせるのですから。
合宿という場がそんな点からも役に立つことを願っています。