2011年8月9日火曜日

変化を恐れない心

ひとつのことに打ち込んでいる人の姿は、美しく尊いものです
その意味で、医進塾の塾生の勉学に励む姿、そしてそれを誠心誠意サポートし続けようとする講師の先生方の姿には、毎日私の方が教えられます。

それだけならよいのですが、先日ある先生から、とても気になることを聞きました。

「医進の生徒はみな真面目。努力も惜しまない。でもどうして同じ間違いばかりするのか、理解に苦しむ」

時間との競争で勉強している彼ら・彼女らにとって「同じ間違いを繰り返す」ことほど時間の無駄になることはありません。時間の無駄は受験勉強にとっては「致命傷」になり得ます。「それはどうしてなのか、それを防ぐにはどうすればよいのか」という私の問いに、その先生の答えはきわめて明快でした。

「変化を恐れないことです」

数学でも英語でも、自分の今までにやったことのない解き方、解答の出し方にチャレンジすることは大変に大きな勇気を必要とします。

未知の分野に手探りで入って行くようなものですから「万一途中でできなくなったらその問題全体を捨てなければならない」、そう思うと、つい今までのやり方に傾きたくなる気持ちも、わからないではありません。

ですが、ここを超えなければなりません。

「問題を見てすぐに解き始めるのではなく、しばらく遠くからそれを『ふ~ん』という気持ちで眺めて見ること、そして少しでも今までの解き方と異なるやり方が見通せたら、それに果敢にチャレンジしてみること。試験の時は手堅くやってよいが、自分の勉強の時はこのあたりまでやらないと本当の力にはならないですよ」

先生方に教わったとおりのやり方をなぞるのも、勉強の一形態ではあります。特に基礎的な段階ではそれが非常に大事な練習になります。

でも夏期講座終盤戦になってまでそれでは、少し情けないといわれても仕方ありません。

「守・破・離」の三段階が技術の向上には欠かせないといわれています。

医進塾の塾生も、今はもう「破」の段階にまできているということなのでしょう。
授業中にもいろいろな形で指導講師から指導があるはずです。それにしたがって今まで以上に「問題意識を持った勉強」をしていってもらいたいものです。