昨日から今日にかけては選択科目の講座が置かれています。自分の選択科目がない場合、自分で今までの学習内容をじっくりと復習する自習時間になります。
当初は合宿中の自習時間はなるべく少なくする方針で授業を組んでいました。ですが受講生の側からすると、習ったことに納得がゆかないまま先に進むことほどストレスを感じることはないそうで、確かにそれには一理以上のものがあります。
非常に短期間(一泊二日、二泊三日)の合宿であれば、終わってからの復習を前提として、詰め込めるだけ詰め込むこともあります。(医進塾でもかつて二泊三日の「春合宿」をしたことがあります。)
ですが今回の医進夏期合宿のように、ある程度時間に余裕があり、かつ内容的にも「試験講座」で知識の確認と整理が目的となる場合、既習事項をきちんとまとめて頭を整理しておくことが何よりも大事であることは言うまでもないことです。
午前中は全体の三分の一程度の生徒が今までの試験をすべて見直して問題の整理をしていました。午後は6名ほどの生徒が時間を上手に使ってノートの整理や問題の確認などをしています。
「できなかった問題をもう一度確認しています。たくさんあるので『なんでこんなにできないのだろう』と落ち込みそうになります。でも友達と教えあったり、先生に聞いたりしてそれが『できるようになった!』時は本当にうれしいです。その分間違いなく『力がついた!』と思えるからです」
どんなふうに復習しているの、と聞いたときのある生徒の答えです。
こういうやりかたで、時間はかかっても、1題ずつ確実に頭に叩き込んでゆくしか、学力をつける方法はないのだと思います。
「それで良いんだよ、そのやり方しか本当の方法はないのさ。時間はかかるけれど、とにかく先に進めるだけ着実にすすもうね」
「このやり方で大丈夫ですか?」と聞かれたとき、このように私は答えました。