2011年1月7日金曜日

一番の冷え込み・・・

今日はこの冬一番の冷え込みだったそうです。日比谷公園では初つららが下がったとか。

でも今日のニュースで一番の「冷え込み」は、奈良県のY病院で行われた140人の患者さんに対する「不必要手術」の記事でした。

報道によると「奈良県Y病院で、不必要な心臓の手術がY院長により総計140名の患者に対してなされていた」ということでした。

手術はステント挿入手術と呼ばれるもので、心臓の冠動脈内に金網状の筒(ステント)を挿入し、血流を確保することにより心筋梗塞を防ぐためのものだそうです。

一般的にこの手術は動脈の75%以上が詰まっている患者に対してなされるものであるのに、Y院長は、手術そのものがまったく必要ない人に対してまで施術していたといいます。

これは単なる事故ではなく、傷害罪が成立する可能性が否定できません。

数週間前、G眼科で行われた、杜撰なレーシック手術による事件の記憶もまだ新しい時にこのような事件がおきたことは、まさに医療への根本的な信頼を揺るがすものだと思います。

医進で真剣に学び、無事医学部に入った先輩たちがこのことを知ったらどれほど嘆くことでしょう。
また今ここで入試を控えた塾生たちにとっても、この事件は大きな意味を持つかもしれません。

「人にはいろいろあるように、医者にもいろいろな人がいるから」では到底収まらない問題です。

命に直接かかわりを持つ仕事につく自覚を、医学部に入る前から教えて行きたいものだと思います。