2011年1月14日金曜日

出陣式・・・いざ決戦へ!!

いよいよ明日からセンターテストです。

緊張のあまり勉強が手につかない(笑)塾生もいたりして、医進塾は朝からなかなかに大変です(笑)。

午前中の「英語」の後に、13時半より医進塾恒例の『出陣式』を行いました。出陣などと古めかしい言葉を使っていますが、要するに受験激励会のことです。

早稲田ゼミナールでははるか昔からこの伝統が受け継がれてきており、私もここに通っているころに参加した覚えがあります。あのことは『出発式』とも言っていましたね。

『出発』は「シュッパツ」ではなく「デッパツ」と呼んでいました。

はるか以前に書いたことのある、英語の志賀武男先生のご発案で、「人生に終わりはなく、あるのは常に新しい出発だけだ」という意味なのだそうです。

その当時は「そんなものかな」と思っていた若かりしころの私ですが(笑)、今、当時の志賀先生よりも年齢が上になってしまった自分を振り返ってみて、それがまったく『真実』であったことをつくづくと思います。

「人間は生まれたときから死に向かって進んで行く生き物なのだ、死ぬために生きるのが人間なのだ、だからつじつまの合わない生き物なのさ」と、池波正太郎大先生ならば言うところでしょうが、志賀先生に言わせればその「死」すらも終わりではない。

むしろそれが新しい出発なのであり、肉体的な存在がなくなっても、「自分の教えたことは君たちの中に生きている。だとしたら私はずっと生きているということでもあり、それを思うと死ぬことはまったく怖くない」ということになるのでした。

20歳前後の若者に対して、よくそこまでのことを言い切ってくれたと、今になって感謝することばかりです。

医進塾の『出陣式』は、その流れを汲みながら、もうちょっと威勢の良い(笑)言葉をということで名づけられたものです。

最初に小山校長の激励の言葉、そしてそのあと、塾生一人ひとりが、今の自分の決意をきちんとした言葉にしてみなの前で発表しました。

全員が聞いているのですから、それなりに緊張もするでしょうし、普段を知っている人たちのまえであまりカッコウつけても馬鹿にされるのが落ちです。

試験とは違った緊張感の中、みな実に立派に自分の決意を表してくれました。

※冬期合宿の時のことです。最後の「合宿打ち上げパーティ」の時、みながあまりにきちんと自分の意見や考え、感想を言うものですから、ある講師の先生が「いやぁ、たいしたものですね、医進の生徒さんは!私などは学生の時分こんなことを言わされようものなら『がんばります!!』しかいえなかったものですよ(笑)」と言っていたのを思い出します。医進塾ではいろいろな機会に必ず自分の意見を表明する機会が作られますので、そんなところから自然に身についたことなのかもしれません。

その中でもN津S子さんが言っていたことが私の心に一番残りました。

「私にとって最初で最後のセンターテストになると思う。緊張もするし大変だと思う。でも同じ時間に医進の仲間が別の場所で同じ問題に向き合っているのだ、と思えば乗り切れるような気がする」

受験は孤独な作業です。重圧に負けてしまいそうになることもある。

でもいまここで受けているのは自分だけであっても、自分を支えてくれるたくさんの人たちがいて、みなが一緒に、今この瞬間に、合格目指して苦しい状態を乗り切ろうとしている、そう思って初めて、

「自分は孤独ではない、一人であっても一人ぼっちではない!」

と思えるのです。

医進10のチームワークの真価が、今問われようとしています。