2012年1月1日日曜日

新年のご挨拶:「無心」ということ(勇気の先に見えるもの)

皆様

新年あけましておめでとうございます。

昨日までセミナーハウスでの合宿、そして明日からは「正月特訓」。医進塾のお正月は元旦だけ、ということになります。

その元旦が、快晴とはゆきませんでしたが概して穏やかな天候で、ホッとしております。

2011年を乗り越え、いよいよ2012年、医進の生徒たちにとっては、乾坤一擲、

切り返し

の年になるよう、祈り、かつそのために全力を尽くしたいと思います。

切り返し」は昔私が習った空手の用語です。流派によっては「交差法」ということもあるようです。

相手の突きや蹴りを自分の身体に「意識的」にかすらせることでかわし、一歩踏み込んで相手の態勢を崩し、そこにこちらの突きや蹴りを打ち込みます。

意識的にかすらせる、と書きましたが、こちらにかわされるために相手が自分から打ち込んできたり蹴り込んできたりすることはありませんので、実際には相手の突きや蹴りを瞬間的にぎりぎりの線(こちらの身体から数センチ、数ミリ)のところではずして同時に一歩踏み込むことになります。

⇒ http://karate-douga.seesaa.net/category/5025101-1.html

⇒ http://www.youtube.com/watch?v=HOAuRf3489I


相手の体にできるところまで踏み込んで突きや蹴りを打ち込みますから、入ればほぼ確実に相手を倒すことができます。

ですが、いわば相手の突きや蹴りに自分の身体を一瞬とはいえ、

「無防備の状態で晒す」

ことになりますから、これはとても怖いのです。

その怖さをどう乗り越えるか。

「無心」

の状態になるしかありません。自分の突きが、蹴りが「外れたらどうなるか」、「相手の攻撃をよけられなかったらどうなるか」「態勢交換がうまくいかなかったらどうするか」などと、いろいろなことを一切自分の心から排除して、その時、その場に没入すること、恐怖を乗り越えるためにはこれしか方法がないのです。

今まで私は方法論としての「勇気」を、医進塾の生徒たちには常に伝えてきました。方法論には「目的・目標」があるべきです。

それが

「無心」

というものだということを、改めてこの時期に、またこの時期だからこそ、教えたいと思います。

ここから先の勉強は、

「ただひたすら、問題の解答に没頭し、自分の存在がなくなるほどまで、集中すること」

を要求されてきます。

「合格できなかったらどうしよう」など、考える暇があったら問題を解きなさい、ということでもあります。

明日からの正月特訓、それに続く「センター対策講座」、それと並行して行われる個別指導等、医進塾でのすべての勉強・学習が、この

「無心」

の状態でできるよう、自分をコントロールしてゆきましょう。

「合格したら何をするか」「不合格だったらどうしようか」というような疑問が心に入り込む隙間をなくすほど、その時の勉強、その時の授業に集中するよう、自分を持ってゆきましょう。

塾生たちが一日20時間以上もの勉強漬けの「合宿」で、学んでくれたことはまさにそのことだったと思います。

その意味で、今までになんども書いたように、

「合宿の成果は、終わってから現れる」

ものなのです。

明日からの正月特訓に、期待したいと思います。