毎年この時期、声を大にして言わなければならないことがあります。
『弱気を止めよう!!』
このことです。
原因は大体わかっています。「センターテスト」の結果です。
試験というものは、本来的に
「点を取らせないように」
作るものです。だから一定の減点、失点は、現実的に考えれば
「止むをえない」
ものなのです。
受験生、ことに医進の生徒はみな純粋で真面目ですから、そう思えない人が多いように思います。
一昨日のことでした。生徒が二人、浮かぬ顔をして事務室の前に立っているので、「どうしたの?」と声をかけると、案の定、
「センターで失敗して、がっくりきました」。
確かに世間であれだけ騒がれているセンターテストです。それでうまくいかないとダメージが大きいことは理解できます。でも、
「そんなことは今言ってもしかたがない!!」
ことなのです。
実害としては、せいぜい「志望校のセンターテスト枠に入れそうもない」ということに尽きます。もともとセンター枠は、言わずと知れた、
「狭き門」。
たとえ出願できたとしてもそれで合格する率が特に高いわけではありません。
間違った部分を確認し、二度と同じ間違いをしなくてすむだけ復習・演習しておけば、
「今まで見落としていた自分の弱点を、本試験前に教えてもらった、ありがたい!」
と言って、それで終わりのはずだし、そうしなければならないことなのです。
『弱気になるな!弱気を止めろ!』
と二人を励ましました。
『すべては人のこころが決める』
からです。ひとつの事実をどう見るか、事実そのものをいまさら変えることはできないとしても、その事実の「持つ意味」を変えることは、今からだって十分にできることです。
自分の心は自分で変えられます。
『過去と他人は変えられない』
という現実の世界にあって、唯一自分の思い通りに変えることのできるのが
『自分の心』
なのです。
塾生諸君、
『弱気を止めよう!!』
自分を信じ、自分を指導してきてくださった先生方のその力を信じ、堂々と胸をはって試験会場に向かいましょう!!