今回はもう一曲、私の好きな曲をあげます。
「主人公」という曲です。かなり前の曲だと思います。
私の最初の職場は千代田区の神田錦町にありました。
通勤はJR御茶ノ水駅を使いました。御茶ノ水駅から明治大学の前を通って三省堂のほうに下って行く道が、私の通勤路でした。
あの町の雰囲気に、ぴったりな曲です。
主人公 曲・詞 さだまさし
時には 思い出ゆきの 旅行案内(ガイドブック)にまかせ
「あの頃」という名の駅で降りて「昔通り」を歩く
いつもの茶店(テラス)には まだ時の名残が少し
地下鉄(メトロ)の駅の前には「62番」のバス
鈴懸(プラタナス)並木の古い広場と 学生だらけの街
そういえば あなたの服の模様さえ覚えてる
あなたの眩しい笑顔と 友達の笑い声に
抱かれて私はいつでも 必ずきらめいていた
「或いは」「もしも」だなんて あなたは嫌ったけど
時を遡る切符(チケット)があれば 欲しくなる時がある
あそこの別れ道で 選びなおせるならって……
勿論 今の私を 悲しむつもりはない
確かに自分で選んだ以上 精一杯生きる
そうでなきゃ あなたにとても とてもはずかしいから
あなたは 教えてくれた 小さな物語でも
自分の人生の中では 誰もがみな主人公
時折思い出の中で あなたは支えてください
私の人生の中では 私が主人公だと
塾生の一人ひとりに言いたいこと。
それが
「自分の人生の中では誰もが『主人公』」
ということ。
そう思えば、そしてそう思うことによってのみ、人は本当の意味で充実した生活を送れるのでしょう。
彼らにそのことを伝えられたら、医進塾での1年間は、来年の合否に関わらず、決して無駄にはならないと思うのです。