毎朝、塾生全員の登校時間を、タイムカードで確認するたびに驚くことは、7時過ぎに来て(もちろん私より早く)自習室で静かに勉強をしている人がいることです。
おそらく彼女(K下さん)には、
「朝の時間帯はこれをやる」
と決めた計画があるのでしょう。
朝の「自習室見回り」の時にも、声をかけるのがはばかられるほどの集中力で、問題に向き合っています。
7時過ぎからイントロテストの始まる9時まで、ほぼ2時間の時間帯を、4月から毎日欠かさず勉強に充てているK下さんには、頭が下がります。
彼女の成績が、最近完全に「高め安定期」に入っているのも納得できるところです。
私の出校は7時半から7時45分あたりです。事務室でその日の予定を組んだり、教室の見回りをしているうちに8時過ぎになり、朝の「一斉学習」時間になります。
8時過ぎから登校する人の数が増え、それぞれの場所で自分の勉強に入ります。食堂で朝ごはんを食べながらノートを広げたり、単語の暗記をしている人、数学のイントロテストの準備をしている人など、様々です(8時半までは食堂が使用できます。それ以後は自習室での勉強になります)。
騒いだり、大声で話をしたりする人は誰もいません。緊張感に満ちた、静かな一日の始まりです。
「一斉学習」は、8時半から9時前に自分の教室に移動するまでの30分程度の時間ですが、この時間を全員が静かに勉強に打ち込むところから医進塾の一日が始まるのです。
毎日のことではありますが、若い彼らが、毎日欠かさずに「静かな勉強時間」で一日を始めてくれることは、
「良いものだな」
と思うのです。