2011年10月5日水曜日

個別指導の様子

9月末までで、個別指導を受けている生徒は規定の回数のほぼ半分が終わりました。例外的にまだだいぶ残っている人もいますが、焦って消化しなければならないものではありませんので、成績と必要に応じて使っていってもらえればと思います。

毎年のことですが、やはり直前期になると個別指導の需要が増えてきます。自分の受験する大学の過去問や予想問題をピンポイントで調べたいと思うと、どうしても個別指導へ頼りたくなるのでしょう。

しごくもっともなことで、それ自体は非難されるべきではないと思います。

ですが、ここでも「個別指導依存症」の問題が出てきます。指導にあたる先生と一緒に問題を解くとできるのに、実際に一人だけでやらされると、

「不思議に、出来ない・解けない・・・」

というのがそれです。

指導の先生が傍にいても、別にヒントを与えたり、やっているそばから直したりするわけではありません。でも傍に先生がいないと不安になって解答できない精神状態になるのです。これが「個別指導依存症」と呼ばれるもので、過去に何人もの人がかかって、その結果入試に失敗するということが起こっています。

そうならないためにはどうするか。

「個別指導への問題意識をもつ」

これしかありません。

1.自分は何をその先生から学んでいるのか。


2.自分はこの時間で何を学ぼうとしているのか。


3.(指導が終わったら)自分は目的を確実に達成しているか。

この3点を明確にしておくことが「問題意識をもつ」ということなのです。

どんなに良い先生、面倒見のいい先生であっても、試験会場についてゆくことはできません。最終的に試験会場で問題を解くのは自分ひとりです。

その覚悟を持たないと、この「依存症」にかかりやすいのです。

個別指導は、

「非常に効果的である反面、危険でもある」

という点で、まさに「劇薬」でもあります。

その点を十分理解した上で、個別指導を120%利用してもらいたいと思います。