2011年10月27日木曜日

深呼吸・・・

今日は一日素晴らしい秋晴れの天候でした。
こういう日には外に出て思い切り深呼吸してみるのがよいのです。

やってみるとわかりますが、普段深呼吸をし慣れていないと、胸の奥深く、もうこれ以上は空気が入らないというところまで深く呼吸をするのは、案外と難しいのです。また慣れない人が急にすると、一瞬頭がクラッとすることがあるようです。

浅い呼吸から段々と深い呼吸につなげてゆくことが大事・・・なんだか全てのことに共通することのようですね(笑)。

かつて空手をかなり熱心にやっていたころのことです。10人組手という「荒行」をやらされました。一人3分を限度に、10人の相手と連続して打ち合い、蹴りあいをします。私の流派は「松涛館流」という、いわゆる伝統空手の一派です(正式には「日本空手協会」といいます)。

伝統空手は、

「寸止めで、相手に実際に当てないから実戦的でない」

という人がいます。

「本物の空手を知らない人のたわ言」

です(笑)。なぜかというと、

「当ててはいけないタテマエですが、当たってしまうのは仕方ない」(笑)

からです。

また伝統空手では「上段」、つまり首から上も攻撃の対象になりますから、2,3人とやったあとは鼻血は出るし、くちびるは切れるし、目は腫れるし・・・極端に言うと上半身が、

「血だらけ」

になるほどです。

私も6人目あたりでふらふらになり、正直言って「もうやめようか」と思いました。

それが不思議なことに、相手が変わる間際の、大きな深呼吸一回で、始めたときと同じようなエネルギーが身体に「満ちてくる」のを感じたのです。本当に「一番奥の、深い所から自然と湧いてくる」としか言いようのないものでした。

同時に相手が全く怖くなくなりました(10人組手は後になるほど強い相手になります)。

それに加えて、驚いたことに左目の上、眉の辺りからかなり出血していたはずなのですが、それが自然に止まったのです。これには手当てをしてくれたドクターも信じられなかったようです。

「これ以上出血が止まらないなら、ドクターストップにしようと思っていた」

と、終わってから言われました。

10人組手を無事に(?笑)終わらせたとき、私は改めて「深呼吸」の力の大きさ・凄さを思いました。

これほど安上がりで、安全で、何の問題もない「健康法」はありません。

巷ではそろそろインフルエンザが流行り始めています。健康管理がこれからの勉強には欠かせないものとなります。

皆さん、朝、塾に来たら、勉強の前に広場で一度深呼吸をしてみましょう。
効果は保証しますよ(笑)。