「あ、定期を更新せねば・・・」
そう思ったのが昨日のことです。
同時に毎年のようにこの時期になると思うことを、改めて強く感じました。
「次の定期の更新をするころには、今のこの医進11の生徒は誰もいなくなる・・・」
このことです。
私の仕事はそういうものだと思います。そういうものだからこそこの1年間にすべてを投入することができるのだとも言えます。
中学や高校のように「ま、来年があるから」とは絶対にいえない仕事です。また「1年間で果たして合格までもって行けるか」というような成績の生徒にも「1年間では無理です」とは言ってはならない仕事でもあります。
「1年間だけしか預からないのだから、今、ここでできることを全部する」
それが「予備校」というところの宿命です。宿命であれば逃げることはできません。堂々と受け入れて全力を尽くす、それが人間にできる唯一の生き方なのだと私は思います。
そう思っているのは私だけではないはずです。塾生40名弱が全員(既卒生も現役生も含めて)思っているはずのことなのです。
「来年はない、だから今完全燃焼する」
それは過酷な条件に見えて、案外「人間が一番人間らしく生きることのできる」条件にもなっているのかもしれません。
来年3月末の「解散式」を終え、4月再び定期の更新をするとき、医進11の顔を思い浮かべながら、「そういえば昨年の9月にこんなことを思ったなぁ」と、医進12の新入生を前に、また改めて思うのかもしれませんね・笑。