2011年9月13日火曜日

受験の季節

文系の場合、いわゆる「受験の季節」は年の暮れからが普通です。現役生の場合は推薦入試、AO入試等で11月くらいからなんとなく学校全体がざわつくということもありますが、それでもほとんどの生徒にとっては、やはり年が押し詰まらないとその気分になりにくいものです。

それに対して、既卒生、それも理系(医系)の場合は、「受験の季節」はもう既に始まっているといってもよいでしょう。

以前書いたことがありますが、既に防衛医大の願書受付が始まっています。獣医学部の推薦・AO入試も書類選考の結果が発表されました。これから二次面接に向けての特訓が開始されます。

安全校として医系以外のさまざまな学部を検討中の塾生もかなりいます。大体そのような学部・学科は募集時期が早く、9月末願書締め切りというところもあるほどです。

周りがいっぺんに「受験の季節」になってしまうと、塾生の心にも「あせり」が生ずることもあるでしょう。ですがここからが本当の「勉強」なのだと思います。

不安に耐える力、不安を抱えながらこの先どこまで進めるかを確認できるだけの心のゆとり、それが塾生に「成長の機会」を与えてくれるのだと思います。

このようなことに対しての最大の治療薬は、個々の生徒の話をじっくりと聞き、問題点を共有することです。問題点を共有したからといって直ちに解決策が生まれるものではありません。それでも話をする中で「不安なのは自分だけではない」ということが理解できるだけでも、大きな励みとなります。

これから個人面談が順次予定されてきますが、ご家庭でもさまざまな機会に彼ら、彼女らの話をゆっくりと聞く機会を持っていただけれたらと思います。