2012年5月28日月曜日

無題・・・




人はどのような環境にいようと、どんな生活をしようと、必ずいつか死んでゆきます。これは人間と生まれた以上避けることのできない現実です。

若い人と常に一緒にいる生活を35年も続けてきて今私がほんの少しだけ自分のしたことで「良かった」と思うことは、「死」というものを避けず常に彼らに言い続けて来たことでした。

若いうちは自分の人生の終わりなど意識することもないに違いありません。ですがそんな彼ら・彼女らであっても、いつか必ず自分の人生の終わりに直面するのです。

そのことが人間にとっての厳然たる事実である以上、それを避けて人生と人間は語れず、人生と人間とを語れずして価値ある「教育」を行うことはできません。

人間・動物を問わず、「生命」というものに直面する仕事につこうという若者を指導する今の立場で教職の経験を終わらせようとしている今の私にとって、もしかしたら今までの人生のすべてはここで教えるための準備期間であったのかもしれない、と思えてならないことがあります・・・。