2012年5月11日金曜日

英語特講

金曜日の3限目は、私とH田主任が担当する『英語特講』です。

この時間は、主として中学校からの英文法の基礎を『英作文』の形で総復習しようというのが目的です。

基礎力の定着が大事だということは誰でも理解していると思います。ですがいまさら基礎の英文法問題集を買ってきてやりだしても、大体続かないことがほとんどです。問題が易しすぎて、

「やる気がでない」

からです。

ところが同じレベルの問題であってもそれが「英作文」になると、途端に全然違ったものになります。一見非常に簡単明瞭に見えるものでも、いざ最初から英語で書くとなると、

「手も足もでない」

人が多いのです。

頭でわかっていることと、それを実際に自分の手で書くこと(しゃべること)は全く違うことだということに、塾生はこのクラスで、嫌でも気づかされることになります。

今日は『補語』を中心に授業が行われました。そもそも「補語」とは何であるのかについて簡単な概念の説明(中3~高2)を行い、その応用として第5文型の説明とNexusの説明まで進みました。

ついでに第5文型のCの部分に現在分詞と原型不定詞が来る場合の違いの本質まで解説しておきました。ここまでわかると「受験レベル」になります。

「補語」という、簡単に思える切り口で中学2年生から受験レベルまでを、

『縦割り』

で一挙に説明し切ったことになります。

おそらく彼らはこのような説明を高校で一度もされたことがないだろうと思います。ここまでやらなくても問題が解けるからです。

でも実際に英語を自分で黒板に書き、添削を受け、正しい英文を次回までに完全に頭に入れておくという作業をするためには、その段階まで理解できていなければなりません。簡単に見える英作文の問題が、

「決して簡単ではない」

ことを、彼らは身をもって知ることになるのです。

今日の確認小テストでも(最高点の20点満点はいましたが)10点以下が三分の一、最低点は2点でした。

医学部・獣医学部の英語の入試問題のレベルは、大学入試問題全体から見れば(低くはないものの)決して特別高いものではありません。

私立大学の英語学科、国際学科などの問題のほうがはるかに難しいものが出題されます。しかしそうであっても、今の彼らの成績では到底

「太刀打ちできない」

ことは明らかです。

「絶対に甘い顔はできない、徹底的に鍛えねばならない」

と改めて実感しているところです。