2011年11月24日木曜日

人生の贈り物・・・時の流れに思うこと

私は一応「英語」と「プレゼンテーション」の「専門家」ということになっているようです(笑)。「一応」としたのは、本人にその自覚が全くないからです。

専門家・・・というと、何かそのことについて完全・完璧な「学説」を持っている人という意味に私は捉えています。

だから自分が「専門家」といわれると、非常に面映いし、正直に言うと、

「穴があったら入りたい」

くらいに感じるのです。

私のこの感覚は、以前書いたことがあるM先生(最初の大学である青山学院で私が教わった、「英語学の泰斗」と呼ばれていた先生)の側にいて、知らず知らずのうちに身についたものだと思います。

そんな私ですが、(これもまた「一応」笑)「プロ」の端くれとして英語やプレゼンを教えています。中でもプレゼンテーションの指導方法は、案外多くの方に興味をもってもらっているようです(これは私の教え方がよいのではなく、他にやっている人があまり、というか、他にはまったくいないので、比べるものがない、というだけのことだと思います)。

プレゼンテーション(医進塾ではC/Pと呼んでいます)は、全てのコミュニケーションセオリーを統合・総合したようなもので、基礎的発音指導から500人くらいの前で話すことまでを含みます(英語・日本語両方です)。

なぜ500人かといわれると困るのですが(笑)、私自身が今までプレゼンの講義・解説で、その前で話した人数の最多数が500だからというだけのことです。

※人数的には台湾で2000人の前で話したのが最高記録です。でもその時は教会内でのお話でしたし、大きな教会で一般会衆席は真っ暗で、上から見ても顔が全然見えない状態でした(笑)。あれでは自分ひとりで鏡の前で独り言を言っているのとまったく変わらない状態でした(笑)。

プレゼンテーションはもちろん「面接指導」も含みます。

現在、主として獣医学部コースの推薦入試、AO入試、学士入試などのためにその指導をほぼ毎日行なっています。

英語の集団クラス指導などと違い、プレゼンテーションの練習は生徒一人々々で全部違いますから、当然その生徒の内面と外に出てくる表現との「差」にも気がつきます(付かねばなりません)。

実はここまでが「前書き」の部分なのです。長くて申し訳ありませんでした・笑

C/Pのプライベート練習、つまり個人指導は本当に疲れます。受講生の「プラスのエネルギー」をいそのまま真正面から受け止めるからです。また受講生がそのエネルギーを持たない場合、それを何としても引き出すようにしなければなりません。エネルギー水準を上げるためにはこちらがそれ以上のエネルギーを相手にぶつけねばならないということなのです。

相手と練習しているときは、エネルギーのぶつけ合いですので、それほど実感しないのですが、終わった後はまさにこちらのエネルギーが、彼らのもつ若さのエネルギーに根こそぎ持ってゆかれるような気がして、部屋に戻って一旦座ると、その後椅子から立ち上がれないこともあります。

でもそんなとき、私は本当に自分が、

「幸せだ」

と思います。

もうすぐ60歳になる自分が、自分の持つ力を、そしてその全てを、若い方のために使える・・・こんなに嬉しいことはないし、楽しいことも、やりがいのあることもありません。

これはおそらく「教職」にのみ、許された、「やりがい」であり「歓び・悦び・喜び」なのでしょう。

そのような私の気持ちを、そのまま歌にしたような曲があります。「人生の贈り物」という、「作詞:楊姫銀  訳詞・作曲:さだまさし」のコンビによる曲です。

さだまさしさんの歌・曲は一般的に好きなものが多いのですが、この曲はその中でも奥の深さという点ではぴか一ではないでしょうか。


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人生の贈り物~他に望むものはない~


作詞:楊姫銀  訳詞・作曲:さだまさし

季節の花が これほど美しいことに
歳を取るまで 少しも気づかなかった  
美しく老いてゆくことが どれほどに
難しいかということさえ 気づかなかった

もしももう一度だけ若さを くれると言われても
おそらく私は そっと断るだろう

若き日のときめきや 迷いをもう一度
繰り返すなんて それはもう望むものではない

それが 人生の秘密
それが 人生の贈り物

季節の花や人の 生命の短さに
歳を取るまで 少しも気づかなかった

人は憎み諍(いさか)い そして傷つけて
いつか許し 愛し合う日が来るだろう

そして言葉も要らない友に なってゆくのだろう
迷った分だけ 深く慈しみ

並んで座って 沈む夕日を一緒に眺めてくれる
友がいれば 他に望むものはない

それが 人生の秘密
それが 人生の贈り物

季節の花が これほど美しいことに
歳を取るまで 少しも気づかなかった

私の人生の花が 散ってしまう頃
やっと花は 私の心に咲いた

並んで座って 沈む夕日を一緒に眺めてくれる
友がいれば 他になにも望むものはない

他になにも 望むものはない
他になにも 望むものはない

それが 人生の秘密
それが 人生の贈り物