「明日はお休みだよ。どう過ごす予定?」
「別にないですね。休みは休みですから・・・」
「あ、それっていけないねぇ。やっぱり・・・」
「『目的意識』・・・ですか、お得意の(笑)?」
「先に言われると、後が言いにくいじゃないのよ」
「だって塾長は、口を開けば『目的意識』ですものね。誰だってわかりますよ・笑」
「まぁ、確かにそうなんだけど、でもね、『目的意識』って持つのが難しいのよね」
「そんなことないですよ。休みの前には、明日はこれをやろう、あれをやろうって、きちんと決めますよ」
「ふ~ん、それでさ、その『目的』って達成できているのかな」
「それを言われると辛いですね(笑)。大体予定の半分もできないことが多くて・・・。やる気はやる気なんですけれども・・・」
「それだよね、僕の言いたいことは」
「??」
「休みの前になると、誰でもその日一日が自分の完全な自由になるって思うでしょ」
「それは、そう思います」
「で、沢山計画を立てるよね」
「はい、立てますね」
「で、結局は半分もできない・・・と」
「まあそうです。そういうことが多いです」
「それがさ、僕の言っている『目的意識』の無い状態だっていうことなのね」
「??」
「休みの日があったら、その日をどう使うのが一番よいのかを自分の今までの生活から割り出すのね」
「はい」
「休みの日の前に立てた計画の実現度は50%以下っていう『実績』(笑)がでるとするよね」
「はい」
「だったら、そのために一日使うような計画は立てないようにすることなんだよ」
「??」
「どうせ立てたって実行できない計画なら、最初からそのために一日使うような愚かな計画は立てないのさ」
「じゃ、それ以外の半分・・・以上ですかね、残りの時間はどうなるんです?」
「ぼ~っとしていればいいじゃない」
「??」
「部屋にずっといるのが嫌なら、散歩してもいいじゃない。映画見たって、買い物行ってもいいじゃない。無駄遣いさえしなければ買い物はすごくよい気分転換だよ」
「はい・・・」
「休みの日には、『積極的に休む』。これだって立派な『目的意識』じゃないかな」
「休んでイイのですか」
「毎日ぼ~っとしているのはダメだし、医進にいたらそれはできないと思う。だからこそ『休みの日には積極的に休む』という目的を持つことが大事なんだよね」
「そんなものですか・・・」
「そうだよ、山のように教材を自宅に持ち帰って、結局一日経ってみたら『あれもできてない、これもできてない、全部中途半端で終わってしまった・・・!』って思うほど、精神的によくないことはないでしょ?『今日は気分転換にすごくよい一日だった。おまけに最低限これだけはできた!』って思えば、翌日の勉強にもハリがでてくるのじゃないだろうか。僕の言っている『目的意識』っていうのはこういうものなんだよ」
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こんな会話が、昨日ありました。果たして彼は今日をどう使ってくれているでしょうか(笑)。