確かにそこに書かれていることは(詳しくは知りませんが・笑)、箸にも棒にもかからない「ジャンク情報」が圧倒的多数のようではあります。「2ちゃんねる」に書かれたまったくの誹謗中傷のために、多大な被害を蒙った学校や企業もあると聞いています。
それでも中にはそれなりに読ませるものもあるようで、最近『泣ける2ちゃんねる』という本がでました。
2ちゃんねるに投稿された記事の中から、特に人を感動させるようなものばかりを集めて一冊にした本です。どうも「2ちゃんねる」を利用している若者中心に売れているようではあります。
中の記事には典型的な「お涙頂戴」タイプのものもありますが、本当に読む側にジンとこさせるものもあるようです。
私はもとより、これらの記事がすべて事実である(あるいは事実に基づく)と信じているわけではありません。作り話かもしれませんし、複数の話しを一つにまとめたというようなものもあるでしょう。
もしかしたら事実はまったく反対で、「こうならよいのに・・・」という「希望的観測」を投稿したようなものもあるかもしれません。
でも大事なことは、それらの記事の信憑性云々ではありません。
そうではなく、このような話を「泣ける」と思っている人たちがまだたくさんいるのだ、という「事実」だと思います。
私はその「事実」がある限り、今の若者は捨てたものではない、と思うのです。
とりあえず、一つ二つ拾ってみましょう。
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すっげーうらやましかったな、持ってる奴が。俺が小6のときにクラスの給食費が無くなった時なんて、
「ファミコン持ってない奴が怪しい」なんて、真っ先に疑われたっけ。
貧乏の家になんか生まれてこなきゃよかった!って悪態ついたときの
母の悲しそうな目、今でも忘れないなぁ、、。
どーしても欲しくって、中学の時に新聞配達して金貯めた。
これでようやく遊べると思ったんだけど、ニチイのゲーム売り場の
前まで来て買うのやめた。そのかわりに小3の妹にアシックスの
ジャージを買ってやった。いままで俺のお下がりを折って着ていたから。
母にはハンドクリーム買ってやった。いっつも手が荒れてたから。
去年俺は結婚したんだけど、
結婚式前日に母に大事そうに錆びた ハンドクリームの缶を見せられた。
泣いたね、、。
初めて言ったよ「生んでくれてありがとう」って。
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私の母は昔から体が弱くて、それが理由かは知らないが、
母の作る弁当はお世辞にも華やかとは言えない質素で見映えの悪い物ばかりだった。
友達に見られるのが恥ずかしくて、毎日食堂へ行き、お弁当はゴミ箱へ捨てていた。
ある朝母が嬉しそうに「今日は〇〇の大好きな海老入れといたよ」と私に言ってきた。
私は生返事でそのまま高校へ行き、こっそり中身を確認した。
すると確に海老が入っていたが殻剥きもめちゃくちゃだし
彩りも悪いし、とても食べられなかった。
家に帰ると母は私に「今日の弁当美味しかった?」としつこく尋ねてきた。
私はその時イライラしていたし、いつもの母の弁当に対する鬱憤も溜っていたので
「うるさいな!あんな汚い弁当捨てたよ!もう作らなくていいから」とついきつく言ってしまった。
母は悲しそうに「気付かなくてごめんね…」と言いそれから弁当を作らなくなった。
それから半年後、母は死んだ。私の知らない病気だった。
母の遺品を整理していたら、日記が出てきた。
中を見ると弁当のことばかり書いていた。
「手の震えが止まらず上手く卵が焼けない」
日記はあの日で終わっていた。
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