2012年4月5日木曜日

春の嵐

一昨日の「春の嵐」は大変でした。いまさらながらに東京周辺の交通機関がいかに自然災害にもろいかが如実にわかりました。

JR、私鉄問わず駅員さんたちはみな真面目な人ばかりで、一生懸命に仕事に取り組んでいることは傍目にも十分にわかります。でも問題は東京の路線の複雑さです。1本がどこかでやられると、それがたちまち他に波及します。コントロールセンターで集中管理しているので混乱は最小限に抑えられてはいるのでしょうが、JR・地下鉄相互乗り入れ駅で、本来入るのとは別の路線に地下鉄が入ってきたり、アナウンスと電光掲示板の指示が違っていたり、ホームの駅員さんにも次の入線が何番ホームか知らされていなかったり、混乱の極致でした。

早めに帰した塾生たちからは特に怪我などの報告はなかったものの、都内では風に飛ばされた屋根の一部に当たって亡くなったり怪我をしたりした方がいたという痛ましいニュースもありました。

災難や事故は、決して他人事ではなく、いつでも自分の周りにあるものなのだということを心して暮らさなければならないと改めて思った一日でした。

『春の嵐』は自然災害だけではなく、医進塾でも吹き荒れたようです(笑)。今までとは違う、全く新しい勉強環境に入ってきた彼らにとっては、全てのことが「新鮮」で、かつ「刺激的」なはずです。ひとつひとつの「新しい風」に順番になれていってもらいたいものです。

先月31日の『医進11解散式』に引き続き、昨日は『医進12(継続生)ミーティング』が開催されました。捲土重来を期す彼ら、彼女らに私が言ったことはたった一つ、

『勉強のプロ』になろう!

このことでした。

「プロ」の『プロ』たる所以は、これもたった一つ、

泣き言を言わない、言い訳をしない!

このことに尽きます。

どの世界でも、『プロ』として通用するために絶対に必要な努力というものがあります。必要な訓練と修行の期間はどの仕事にもあるものです。その努力、訓練、修行というものを、

できないからと言って泣き言を言わない、出来ないからと言って言い訳をしない

ことがプロとしての最低の条件ではないかと私は思います。

勉強のプロであるならば、「成績が上がらない言い訳」を言ってはならない、「勉強しない理由を並べ立て」てはならない。必要な努力、要求される訓練に堂々と立ち向かい、最善を尽くしてのち、その結果は真正面から受け入れる、そんな意識を持ってもらいたいものだと切に願います。

そのことを昨日は継続生に対して話しました。

今日の16時から「医進12全体ミーティング」が行われる予定です。そこでも私は同じことを言うつもりです。

医師、獣医師という、現代社会の『プロ中のプロ』を目指す彼らが、医進塾での1年間で勉強だけでなく「プロ」を目指すことの意義とすばらしさ、そしてその大変さを、よく理解してくれることを期待しています。