2012年4月28日土曜日

HR講話

今朝のHRの講話です。

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おはようございます。

二日ほどお休みをいただき,外部の研修に出てきました。「リーダーシップ研修」というもので,毎年何回か機会を見つけて参加しているものの,今回は,

「集大成」

に当たるものでした。丸二日,朝から晩までの研修で,いささか疲れています。でも皆さんの勉強に励む姿を思い出しては,頑張ってきました。そのお話しもまた別の機会にしたいと思います。

今日皆さんにお話したいことは,

「視線の大事さ」

ということです。

私は数年前から社交ダンスを習っています。一週間に一度程度のものですが気分転換にもなるし,ワイフと二人で踊れるというのは,また特別なものです。しばらく前からワルツを練習しています。

その練習をしているときに,こんなことが最近あったのです。

当たり前ですが,社交ダンスは二人で踊ります。ワルツは三拍子で特にターンが多く,二人で組んだまま右回り,左回りを多くします。そのターンが,私はどうしてもうまくいかなかったのです。

同じターンであっても,空手の回し蹴りなどは自分の得意技でしたので簡単でした。その記憶があるので,ワルツのターンがうまくできないということには,本当に

「納得いかない!」

ことで,大変に悩みました。

それが私たちを教えてくれる先生の一言で,

「あ,そうだったのか!」

と,はっきりと腑に落ちたのです。

要は,

「視線をLOD(LINE OF DANCE:ダンスで移動する方向のことです)から放さない,常にそちらに顔を向けるようにして視線を固定するよう配慮する」

ことだったのです。

ナチュラルターンもリバースターンも,体が回転しますからどうしても視線が泳ぎます。なんとなくステップが気になってみたり,パートナーの方を気にしてみたり,その都度視線がずれるのです。

視線がずれると,結果として運動の方向が分からなくなり,自分がどちらに回転しているかもあいまいになり,結局どのくらい自分の身体を動かせばよいのかが分からず,ますます回転しにくくなる・・・そういう

「悪循環」

だったのでした。

言われてみれば当たり前のことです。でもそれに気づけなかったのですね。自分の体の方向を決めるのは視線と,それに従って動く「ホールド」(両手の位置)で,視線が決まらないことでホールドもあいまいになり,そのホールドとステップが気になってそちらに気を取られ,ますます視線が定まらなくなる,要するにそういうことだったわけです。

私が今日皆さんにお話ししたいな,と思ったのは,この「視線」のことです。

勉強をしていると様々な問題点にぶつかります。問題を解いて解答用紙にそれを記載し,採点してもらって間違ったところを訂正するという作業は,きわめて具体的なことで,これはこれとして大事なことです。

でもそれだけにとらわれていると,もっと大事な

「勉強の方向」

を見失うこともあるのです。

自分が何のために勉強をしているのか,自分の今やっている勉強は,要学習範囲全体から見た場合どのような位置づけになっているのか,あるいはその勉強の結果,医学部・獣医学部に入れたら,自分はそこでどのような「自分」でいたいのか,医学部・獣医学部を卒業したらその先でどんな医師・獣医師になりたいのか・・・。

そのようなことへの

「視線」

をないがしろにしてはならない,もし自分の勉強がうまくいかないことがあれば,もう一度

「視線の修正」

をして,勉強のLODを立て直す努力をしてゆかねばならないのです。

これから連休の時期に入ります。自分の今までの勉強を振り返って軌道修正をする絶好の機会です。迷ったときは今私がお話しをした

「視線の大事さ」

を思い出してください。

きっと新しい

「気づき:AWARENESS」

があると思います。

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