震災から二日が経過しました。
まだまだ被災地に取り残され、救助の手が行き渡っていない方々が万単位でおられるとのこと、一日もはやい救出と援助が届きますよう、心からお祈りいたします。
自衛隊、警察、消防、各種緊急救援団体の皆さんの、夜を徹しての命がけの救援活動に心から感謝します。二次災害で被害に遭われ命を落とされた警察のかたもいると聞いています。自分の命を顧みない必死の援助・救助活動には、ただただ頭が下がるのみです。
医進塾関係の職員の中にも、仙台の実家を失ったものがおります。福島第一原発の安全対策に奔走する担当者を家族に持つものもおります。だから言うわけではありませんが、まさに今回のこの出来事は他人事とは到底いえない、日本全体にとっての大きな試練と言えるでしょう。
私達はこの試練を真正面から受け止め、全力で乗り切り、何としても未来へと向って進まねばなりません。日本人の資質と向上心、団結力、そして技術と知恵とが、世界中の人々の注目する中で試されているのです。
このようなときに私達には何ができるかを考えます。
有形無形の直接的な援助を被災地の皆さんに届けること、これがまずは一番大事なことです。
ですがそれだけではありません。このような災害の真っ只中にあって私達に最も求められることは、「今、この瞬間に自分がしなければならないことを、真剣に真摯にやりとげようとする態度」なのです。
確かに日本は今大きな危機に見舞われています。でもそれにたじろいだり怯えたり、萎縮して右往左往したりする必要はありません。災害を真正面から見つめ、受け取り、何よりも大事なこと、普段の生活を、そのまま誠実に続けること、このことなのです。
今この瞬間、被災地で苦しんでいる方々を思いながらも、勉強がしたくてもできない状況にいる沢山の方々がいることを思いながらも、今私達はここで誠実に学び続けましょう。