今『左手一本のシュート』という、最近非常に評判の高い本を回覧しています。
中学時代に「バスケの天才」と言われた少年が、高校入学を前に脳内出血で倒れ、右半身麻痺、もう一生バスケットボールはできない、と診断されます。
彼は自分の身に降りかかった運命にへこたれることなく、必死のリハビリを通して3年後には左手一本でシュートできるまでになります。
彼の努力を見ていたクラブの顧問、仲間が、3年次のインターハイ出場をかけた大事な試合に彼を出場させ、ラスト3分半のところで彼はパスを受け止めシュート。ゴールを決めます。
それに勢いを得たチームは、事前の評価(今年はインターハイは無理だろう)を覆し、見事優勝し高校総体出場を果たして行くのです。
私の下手なまとめよりも、本そのものを読んでもらったほうがずっとよいと思いますので、回ってきたらぜひ一度目を通してください。ドキュメンタリーですので、大変に読みやすく、1時間もかからずに読み終えられると思います。
私が心から感動したのは、彼(田中正幸君)の努力もさることながら、それを回りから支えている「仲間」、そして彼の将来を絶対に悲観しないお母様(一女さん)の態度でした。
仲間のつながり、両親の深い愛情に支えられ、決して自分の「夢」をあきらめることのなかった主人公の生き方、私たちが学ばなければならない大事な事柄が書かれている本です。