一週間ほど前から,夏期合宿での「英単語暗記チェックテスト」を見据えて,朝の時間帯と夕刻の時間帯に「事前単語暗記チェック」がおこなわれています。
特に難しいことをするわけではありません。希望者・指名者をそれぞれの時間帯に私のところに呼び,そこで指定された範囲の単語の暗記状態を確認するという,ただそれだけのことです。
それでも私のところに呼ばれて一対一で暗記状態のチェックをすることは,かなりの「ストレス」を生徒にかけているようで,
「部屋の外までは覚えているのですが,部屋に入って塾長に単語を言われると(意味が)出てこないのです」
とか,
「一つ一つゆっくり言われると分かるのですが,畳み掛けるように次から次に言われると頭が混乱して意味がわからなくなります」
というような感想をよく聞きます。
『単語への反応速度を速くする』
のがこの単語チェックの目的で,単に時間をかけて頭の中から意味を搾り出せばそれでよいというものではないのです。
『おそい!何をやっている!』
『もっと速く!そんなんじゃハエが止まるぞ!』
『練習が足りない!楽をするな!』
『それじゃダメ!同じ範囲のやりなおし!』
などと,私から怒鳴られて泣きながら自分の席に戻った生徒も何人もおります。
「せっかく努力しているのに,かわいそうに・・・」
と思いつつも,
「ここで甘い顔はできない!してはならない!」
という気持ちのほうが私には強いのです。
『古来,へらへら笑いながらまともな教育のできたためしはない』
先日読んだ哲学者I先生の本の中に書かれていた言葉です。まさに,
『その通り!!』
です。
生徒を大事にすることと,甘やかすことは全く違います。おそらくそれは単語チェックを受けている子供たちも,内心でしっかり理解してくれていることなのでしょう。だからこそ悔し涙にくれながらでも,次の回にチャレンジし続けてくれているのだと思います。
その気持ちをこちらも真正面から受け止めて,徹底的に厳しく,かつやりがいのある「単語暗記チェック」にしてあげたいと思っているところです。
始まってまだ一週間,まだまだ先は長く続きます。