突然ですが(笑)、中学校の美術の教科書に出ていたキリコの代表作の一つです。
遠近法も色彩も、およそ伝統的な絵画とはかけ離れているこの絵に、何故こんなに惹かれたのかわかりません。不気味でいて、それでいながら強烈な求心力をもつこの絵を、何度見直したことでしょう。
オリジナルがどこにあるのかは寡聞にして知りませんが、建物の向こうに影だけある人物は誰(何?)なのか、輪を回している女の子はどこにゆこうとしているのか、未だに謎のままです。
それにしても、こんなに不可思議な印象をもつ絵を、私はそれ以後見たことがありません。キリコの作品の中でも、本当に
「気になる」
一作ではあります。