2012年10月4日木曜日

副島種臣の書


副島種臣というと明治時代の政治家というイメージが強いと思います。

間違いではありませんが、彼が西郷隆盛とともに征韓論を主張し、それが入れられないという理由で下野してからは、もっぱら『書』の世界に生き、そこで前人未到の境地を切り開いていったということは、案外知られていないことです。


「野は烟霞(えんか)の色に富み、
天は花柳の春を縦(ほしいまま)にす」

書の起源は中国にあるとしても、中国の書家ですら到達できなかった地点にまで行き着いた日本人がいるということに、私は誇りを覚えます。

将来、医進の教室に彼の書を掲げたいと言ったら

「時代錯誤」

とお叱りをうけるでしょうか(笑)。