保護者面談が順調に進んでいます。
面談の前にはその塾生を呼び、短い時間ですが、勉強の様子などを個別に確認することにしております。
それ以外、特に毎日のイントロテストの点数は重要です。単語の暗記チェック進度なども大事な資料です。
そのようにして塾生の具体的な学習の姿をお知らせすることが面談の第一の目的です。
また、この時期ですから来年の受験に向けて生々しい話も出るようになります。医学部にせよ獣医学部にせよ、第一志望にはほとんど変更はありません。
医学部の場合、第一志望として目指せる大学をどこまで上げるかはかなり難しい問題ではありますが、出題傾向と自分の学力の傾向を合わせて考えることで、かなり機械的に決められます。
私立獣医学部は5校しかありませんので、東京周辺にとどまるか、青森、北海道にまで行くかの選択です。
医も獣も、問題は「安全校」の選定です。
「どうせ受かったって行かないのだから、どこでもよい」
とうそぶくのはよいのですが、実際に武運つたなく安全校しか受からなかった場合、
「安全校に入学し、それ以後の勉強にかけるか、それとももう一年予備校で勉強して次を狙うか」
は、大変に難しい問題となるからです。
今から考えておいても、その場でどうなるかは未定です。ですが一応の路線を決めておき、
「あの時はこういう理由でこう考えたが、今はここが違うから別の考え方をとろう」
というような冷静な見方ができるほうが、一番大事な2月3月をドタバタせずにすごせるのです。
もちろんここに書いたことは無用になる(第一志望に合格する)ほうがよいことではあります。
でも人生というものは、何が起こるかわからない場です。それまでにいろいろなことをできるだけきちんと考えておいて損はありません。
「魔の11月」
の前に、そのあたりをきちんとしておくことが今後の落ち着いた勉強につながって行くのだと思います。
※「魔の11月」の意味は次回解説いたします。