2012年6月26日火曜日

保護者面談,ほぼ終了へ。

昨日は4月中旬の気候だったそうで,肌寒さを感じたほどです。今日は打って変わってすばらしい天気になりました。

私のデジカメではこの程度の画像しか載せられないのが残念です。雲ひとつなく,湿度も低く,大変に過ごしやすい一日の始まりです。

ゼミナール校舎4階から東側(早稲田大学方面)を見たところ。
正面ビル群の裏側が早稲田大学です。

同じく4階から北側(池袋方面)を見たところ。
中央左よりの高いビルはサンシャインビルです。

保護者面談も一段落つきました。ご都合で面談期間外になった数名の方以外は大体終了し,少し間をおいてか7月上旬から第2回目の「(塾生対象)塾長面接」が開始されます。

この面接期間に,たくさんのお話しをさせていただきました。ほぼ一日医進塾でお預かりしているとは言え,それは高々ここ数ヶ月のことで,それ以前の塾生の皆さんの生活や学校生活での出来事など,私にとっては思いもかけないことばかりで,感心するやら大笑いするやら,大変楽しいお話ができたと思います。

またこの時期になって塾生全体の勉学にかける熱意は益々高まってきているようで,

「毎日5時半に起きて塾に向かいます。夜も帰ってくるのが10過ぎで,それから寝るまでの2時間,机に向かって勉強しています。日曜日は昼前から夕刻まで近所の図書館で勉強しています」

という

「頼もしい」(笑)

お話に感心したこともありました。

もちろん深刻な内容もあります。

今の時点で自分の進路そのものに深い疑問を持ってしまった塾生が数名います。

「今まで自分はなんとなく獣医になりたいとだけ思って来たが,それは子供の持つ淡い希望のようなもので,医進で本気になって獣医への道を目指している人を見ると気後れしてしまって,今までの自分の希望が恥ずかしくなってしまった。同時に勉強する気もなくなった」

こんな事をご両親に漏らした塾生がいたそうです。

また自分の学力の低さに絶望してしまった塾生もいます。

「今までの,高校での勉強ではダメだと思い,4月から医進に来た。授業レベルの高さや回りの生徒の勉強のすごさに完全に圧倒されて,毎朝足がすくんで塾に行けない。無理してゆこうと思うと頭痛や腹痛が起こり動けなくなる」

数日来てはまた欠席を繰り返す生徒がこんな事を言っていました。

どちらも今の自分の置かれた状態を「危機的」と捉えていることに違いはないのですが,実際に

「ではどうするか」

となると,

「しなければいけないということは分かっているのだが,身体が動かない」

という状態のようです。

残念ですが,ここは踏みとどまって,もう一度自分の最初の目的を見つめなおし,それ(医師,獣医師になろうという希望)がはたして

「本気」

のものであったのかを確認してもらうより他に,切り抜ける方法はありません。

最初の目的が「本気」でありさえすれば,それを実現する方法はいくらでもあります。でもそれがあいまいだったり「なんとなく・・・」と言ったものであったりした場合は,対応の方法がないのです。

「ピンチはチャンス」

とも言います。

危機的状態をそのままにするのではなく,そこを徹底して掘り下げて考えることで,自分の新しい道が開けてくることもあるのです。

自分の人生への「疑問」,誰でも一度は感じるものです。疑問は疑問としてよいのです。それから逃げないこと,真正面からぶつかり,結論をだし,堂々と胸をはってその道を進むこと,これが上記の塾生たちに今一番求められていることなのだと思うのです。

解決のためのアドバイスはいくらでもします。

でも最後は自分で出さねばならない結論であり,自分で歩いてゆかねばならない人生なのだということを,これを機会に改めて考え直してもらいたいと願います。