2012年6月17日日曜日

100万回生きた猫

FBの友人から例によって送ってもらった画像です。

画像だけだと分かりにくいのですが,キャプションに「あと99万9999回かぁ・・・」と猫の独り言が書かれています・笑。もちろん『100万回生きた猫』のパロディであることは言うまでもありません。

佐野洋子さんの『100万回生きた猫』は,『いやいやえん』や『ぐりとぐら』,あるいは『ノンちゃん雲に乗る』と並ぶだけの内容を持った,名作だと私は思います。

石井ももこさんや中川りえこさん,大村ゆりこさんは,成熟した大人の鑑賞眼に堪えうる,子供をバカにしない思想性を明確に持った児童文学を確立した方々だと思いますし,佐野洋子さんのこの作品もそれらに並ぶだけの深さを持っています。



以前勤めていたある学校では生徒会の子供たちが『すくーるでいず』という生徒会新聞を発行していました。

そこに頼まれてこの本の紹介を書きました。

「人は本当に人を愛せなければ,死ぬこともできないということを,この本ほど明確に教えてくれる本はありません」

私は確かそんなことを書いた覚えがあります。

その気持ちは今でも変わりません。