2012年6月4日月曜日

上から目線の若者

先日「上から目線の若者が増えている」という記事を読みました(誰かがメールで送ってくれたものです)。その記事によると、筆者の会社には特に最近、こんな新入社員が増えているのだそうです。

「注意しても聞かない」

「こちらの注意を『結局それってこういうことなんでしょ』と言い返してくる」

「顧客からの電話がまともに取れない。言い方が失礼なのを注意すると、『だって僕の仕事じゃないですから』と言ってはばからない」

「職能が低いのは自分のせいではなく、『会社がそのチャンスを与えないからだ』と考えており、実際にそう言う」

「あまりつまらない質問をするので『そんなことは自分で調べなさい』と言うと、辞書や参考書を持ってきて『調べても分かりませんでした。指示の仕方が悪いのではありませんか』などという」

まあ、世の中にはいろいろの人がいて、採用したのはその会社なのだから仕方ない面もあるだろうなぁ・・・などといろいろと考えましたが、思わず思いついたこと、

「医進塾には『上から目線』のヤツっていないなぁ」(笑)。

確かに塾生、講師の先生を含めて、いわゆる「上から目線」にあたるような人は、少なくともここ数年、医進塾には無縁だと、改めて思ったのでした。

塾生は習う側ですから当然と言えば当然ですが、講師の先生方もみな社会人としてどこに出しても恥ずかしくない方々ばかりです。

他の予備校で教えている先生方に聞くと、皆さん口を揃えて

「医進の子は良いです!真面目で熱心で、他では考えられない。教えていて楽しいです!」

と褒めてくださいます。

生徒たちに聞くと、

「医進の先生は、こちらがどんなに基本的な質問をしてもバカにしないで教えてくれます。それどころか、『いまこの基本的なことが分かると、将来こういう複雑な問題が分かるようになるよ。だからがんばろうね』という言い方をしてくれます。こう言われたら勉強しないわけには行かなくなります」

・・・なのだそうです。

これはなぜなのだろうと改め考えました。

おそらく・・・ですが、常に自分が謙虚にならなければならない環境が揃っているからではないか、そしてその「謙虚」さが決して「卑屈」に結びつかないような指導を先生方がしてくれているからではないか、ということだろうと私は考えています。

これは生徒の側ですが、講師の先生の側も同様です。

先生がたは皆この道の「プロ」です。プロであるからにはそれなりの修練を積んできています。年上の先生方にはみなそれなりの『実績』があり、積み上げられた経験値からくる『迫力』には、若い先生方では、どうしても

『太刀打ちできない』

面があるのです。若い先生方は年上の先生方から謙虚に学ぼうとします。年上の先生方は決して「出し惜しみ」せず、「こういうところはこうする、こうやって教える」ということを実によく指導してくれます。

若い先生にはまた若い先生にしかできない塾生への面倒見のスタイルというものがあり、そこはやはり「若さ」の為せる技で、年上の先生にはなかなか真似できません。

少しでも気を抜くと「授業評価」に点数として跳ね返ってきます。考え抜かれた授業にはそれなりの点数が生徒からつけられます。これは塾長である私の授業も例外ではありません。つまり、今はやりの「360度評価」が、自然な形で実施されているのが今の医進塾のシステムなのです。

「常になにか学ぶものがある」

「常に自分を高める目的と目標がある」

「互いに切磋琢磨する仲間がいる」

「大事なことを惜しみなく教えてくれる先生がたがいる」

こういう状況が、自然と医進塾の仲間(先生方、塾生全員)を

「謙虚」

にして行くのだと、改めて感じています。

これがあるからこそ、医進塾は

「上から目線のヤツ」

には無縁の場所となっているのでしょう。

そう思うと、逆にこの「上から目線」の若者は「自分を高める努力ができない、かわいそうな若者」ということにもなりそうです。