2012年6月27日水曜日

数学特別講座

7月15日(日),16日(月)の二日,『数学特別講座』を開講します。

〇時間 (両日とも)9時20分~15時55分(80分×4コマ)。その後に自習・質問時間あり。


〇講座名 

1.『幾何学(図形)総演習講座』

2.『計算力特訓総合講座』

〇内容   

1.受験生一般の苦手とする「図形の証明」から高3レベルの幾何学までを総合演習(講義+演習)の形で徹底的に繰り返し,身に付ける。図形・幾何を「得意分野」にさせる。

2. 数学の全ての分野の基礎中の基礎である「計算力」を,段階的プリント学習形式で徹底的に演習させ,計算ミスによる失点,減点をゼロにするよう指導する。

##########

学内生は無料で受講できます。
数学科の先生方と話し合い,塾生の数学力向上のために

『絶対必要!!』

と考えて置く講座ですので,全員必ず受講するようにしてください。

「数学漬けの二日間」(笑)

から,医進塾の「夏期講習」は始まります。

いかにも「医進塾」らしくて,良いのではないでしょうか(笑)。


2012年6月26日火曜日


私の高校の先輩です。
フェイスブックに載せてもらったものをこちらにシェアさせていただきました。

若干宗教がかっていて忌避する方もいるかもしれません。

でもこれって、本当のことだと思うのですが・・・。





保護者面談,ほぼ終了へ。

昨日は4月中旬の気候だったそうで,肌寒さを感じたほどです。今日は打って変わってすばらしい天気になりました。

私のデジカメではこの程度の画像しか載せられないのが残念です。雲ひとつなく,湿度も低く,大変に過ごしやすい一日の始まりです。

ゼミナール校舎4階から東側(早稲田大学方面)を見たところ。
正面ビル群の裏側が早稲田大学です。

同じく4階から北側(池袋方面)を見たところ。
中央左よりの高いビルはサンシャインビルです。

保護者面談も一段落つきました。ご都合で面談期間外になった数名の方以外は大体終了し,少し間をおいてか7月上旬から第2回目の「(塾生対象)塾長面接」が開始されます。

この面接期間に,たくさんのお話しをさせていただきました。ほぼ一日医進塾でお預かりしているとは言え,それは高々ここ数ヶ月のことで,それ以前の塾生の皆さんの生活や学校生活での出来事など,私にとっては思いもかけないことばかりで,感心するやら大笑いするやら,大変楽しいお話ができたと思います。

またこの時期になって塾生全体の勉学にかける熱意は益々高まってきているようで,

「毎日5時半に起きて塾に向かいます。夜も帰ってくるのが10過ぎで,それから寝るまでの2時間,机に向かって勉強しています。日曜日は昼前から夕刻まで近所の図書館で勉強しています」

という

「頼もしい」(笑)

お話に感心したこともありました。

もちろん深刻な内容もあります。

今の時点で自分の進路そのものに深い疑問を持ってしまった塾生が数名います。

「今まで自分はなんとなく獣医になりたいとだけ思って来たが,それは子供の持つ淡い希望のようなもので,医進で本気になって獣医への道を目指している人を見ると気後れしてしまって,今までの自分の希望が恥ずかしくなってしまった。同時に勉強する気もなくなった」

こんな事をご両親に漏らした塾生がいたそうです。

また自分の学力の低さに絶望してしまった塾生もいます。

「今までの,高校での勉強ではダメだと思い,4月から医進に来た。授業レベルの高さや回りの生徒の勉強のすごさに完全に圧倒されて,毎朝足がすくんで塾に行けない。無理してゆこうと思うと頭痛や腹痛が起こり動けなくなる」

数日来てはまた欠席を繰り返す生徒がこんな事を言っていました。

どちらも今の自分の置かれた状態を「危機的」と捉えていることに違いはないのですが,実際に

「ではどうするか」

となると,

「しなければいけないということは分かっているのだが,身体が動かない」

という状態のようです。

残念ですが,ここは踏みとどまって,もう一度自分の最初の目的を見つめなおし,それ(医師,獣医師になろうという希望)がはたして

「本気」

のものであったのかを確認してもらうより他に,切り抜ける方法はありません。

最初の目的が「本気」でありさえすれば,それを実現する方法はいくらでもあります。でもそれがあいまいだったり「なんとなく・・・」と言ったものであったりした場合は,対応の方法がないのです。

「ピンチはチャンス」

とも言います。

危機的状態をそのままにするのではなく,そこを徹底して掘り下げて考えることで,自分の新しい道が開けてくることもあるのです。

自分の人生への「疑問」,誰でも一度は感じるものです。疑問は疑問としてよいのです。それから逃げないこと,真正面からぶつかり,結論をだし,堂々と胸をはってその道を進むこと,これが上記の塾生たちに今一番求められていることなのだと思うのです。

解決のためのアドバイスはいくらでもします。

でも最後は自分で出さねばならない結論であり,自分で歩いてゆかねばならない人生なのだということを,これを機会に改めて考え直してもらいたいと願います。





2012年6月22日金曜日

メディカルテスト第2回成績上位者発表

「塾生専用ページ」に,6月14日実施「メディカルテスト第2回成績上位者」を掲載いたしました。

前回と同様,右側が切れておりますが,表の上でクリックしていただくと別ページで開きます。再度クリックすると拡大された表がアップされます。


2012年6月21日木曜日

蒸し暑い日々・・・。

台風一過で,東京は昨日真夏日を記録しました。自習室や教室はかなり過ごしやすくしているつもりですが,蒸し暑さはいかんともし難く,空調の「ドライ」はほぼ一日付けっぱなしの状態です。

因果関係が分からないので,何とも言えませんが,ここ数日「体調不良」での欠席が目立ち始めました。

無理をしないことが第一で,朝の連絡(欠席・遅刻等の)が入った場合は「とにかく十分休息を取る事」と指示しています。

しっかり休んで体力を回復させ,休んだ分の遅れはそれから取り返すことがベストだと思います。

今朝も普段は元気一杯のある生徒がなんとなく冴えない表情で教室の前にいたので,声をかけました。

「どうしたの,元気ないじゃない」

「昨日寝てないんです・・・」

「おや,徹夜ですか,それはよくないねぇ。徹夜の疲れはなかなか取れないよ」

「しかたないです。今日は単語の暗記テストもあるし,先生の英作文の追試もあるし,寝てる暇なんかないです」

「そっか,どっちも僕が原因のようだね・・・(苦笑)」

「そうです!!」

「でもね,こういうことって,これからしょっちゅうだよ。いままでみたいな『余裕~』で勉強できることなんかないものね」

「いままでも,余裕なんかありませんでした!」

「それは失礼!でもこれが『受験勉強』っていうものだって,なんとなくわかったんじゃないかな」

「それはもう・・・,言われるまでもなく・・・」

「だったら最後までやろうね!自分で選んだんだからね!みんな応援しているからね!」

「はい・・・」

この生徒は,とにかく元気一杯で勉強に励んで来ました。高校の時とは全く違った授業が新鮮だったのだと思います。それがここに来て,本当の「勉強」の怖さにぶつかり,戸惑っているような印象でした。外気の蒸し暑さもなんとなく倦怠感を倍加しているようです。

でもこの状態,この状況で進むのが「勉強」というものの本質なのだと思います。暑かろうが寒かろうが,いつでも変わらない努力を淡々と(かつ真剣に)進めてゆくこと,しかもそれを一年間倦まず弛まず続けること,そしてそれを「合格!」というものに結び付けること。

この体験を一度でもしたことのある人と,したことのない人では人生の意味が将来大きく異なってくるのだと改めて思います。

今を乗り切り,夏につなげてゆきましょう!

※先ほどの子は、無事追試に合格しました(笑)。


2012年6月20日水曜日

自習室座席画像①-⑦

保護者面談が順調に進んでいます。

面談の最後には必ずご自分の息子さん,娘さんの自習室ブースを見てもらうようにしています。特に地方にお住まいの方は大変に気になるようで,見たあとは,

「安心しました。こんなふうに勉強しているのですね」

と言ってくださいます。

面談に来られないかたもいるので,「塾生専用ページ」に,ブースの画像を掲載しました。お子様がどのような環境で勉強しているのかを,机の周りの環境からでもご理解いただければ幸いです。

今回は5号館1階を中心に撮りました。2号館2階の自習室も近日中に掲載いたします。



2012年6月19日火曜日

夜間授業中止と緊急下校のお知らせ

医進12の皆さん
保護者の皆様


台風接近に伴う「注意報」が東京地方に発令されました。


医進塾の夜間の授業はすべて(既卒生クラス・現役生クラス)中止となります。


全ての塾生は速やかに下校してください。


帰宅時はかなりの混雑が予想されます。ご家庭と連絡を取りながら気をつけて下校してください。


明日以降のことについては、必要に応じて別途メールで連絡いたします。


以上です。


塾長 外山 恩



台風接近!


医進12の皆さん


台風が接近しています。


1.授業の終わった方から帰宅してください。


2.関東地方に「注意報」「警報」が発令された場合、授業を途中で打ち切り、下校・帰宅になることがあります。


その場合、私が出張で医進におりませんので、文系事務室の指示、あるいは担当講師の指示に従って速やかに帰宅してください。


3.明日の朝については状況の変化に応じてメール等で連絡いたします。


※下校時は特に気をつけて、二次災害に合わないよう、注意してください。


以上です。


塾長 外山 恩

2012年6月18日月曜日

二ヶ月経過・・・

4月16日に1学期が開講され、先週で2ヶ月が過ぎました。この間の生活上の変化はかなりのものであったと思います。

現在保護者面談が順次進行中で、現時点で約三分の一の保護者の方とお目にかかってお話しています。話しの中心はもちろん塾生の生活と学習についてで、多くの保護者のお話に共通している点が先ほどの

「変化」

という点です。

180度変わった、信じられない、という方もいれば、思ったほど、期待したほどは変わらないが・・・という方もおられ、人様々な感想であることに変わりはありません。

ですが、

「以前と全く同じ」

という人はいなかったようで(当たり前ですが・笑)、それぞれの塾生の顔を思い浮かべながら聞いています。

メディカルテストも2回目が終了しました。集計にはあと数日かかります。特に気になる点数の場合、本人を呼んで、勉強の方向と計画、実施状況を確認します。

メディカル第3回は7月14日実施予定で、一ヶ月弱しかありません。第3回を受験している1ヶ月先は、ちょうど夏期講習直前の補講期間です。

時間の経つのは速いものですが、学習の進度は着実にこなされています(毎週カリキュラムと実際の進度が突き合わされており、あまり遅れているような場合は講師に説明を求めることになっています)。

授業回数の関係での遅れ以外、現時点で大きな遅れは確認されていません。

この二ヶ月を塾生がどのような気持ちで過ごしたか、7月上旬から始まる「第2回塾長面談」での話しのポイントはそこになります。

梅雨のためか、何人かの生徒が同じような症状で欠席しています。この二ヶ月をなんとか無事に乗り切った人には、暑い夏を無事にくぐり抜けるだけの工夫をお願いしたいところです。

運悪く体調を崩した人は、十分な休息を取り、決して慌てず、捲土重来を期しましょう。

この二ヶ月を、速いと思うか、遅いと思うか、それは人それぞれでしょう。ですが学んだことだけは同じはずです。それを頭に定着させるためにいろいろな工夫をして行ってもらいたいと思います。

その工夫のなかには当然「時間を有効に使う」工夫がなければなりません。遅かろうと早かろうとそれが

「有効」

に使えていさえすれば問題ではありません。

その境地を目指して着実に進みましょう。


2012年6月17日日曜日

100万回生きた猫

FBの友人から例によって送ってもらった画像です。

画像だけだと分かりにくいのですが,キャプションに「あと99万9999回かぁ・・・」と猫の独り言が書かれています・笑。もちろん『100万回生きた猫』のパロディであることは言うまでもありません。

佐野洋子さんの『100万回生きた猫』は,『いやいやえん』や『ぐりとぐら』,あるいは『ノンちゃん雲に乗る』と並ぶだけの内容を持った,名作だと私は思います。

石井ももこさんや中川りえこさん,大村ゆりこさんは,成熟した大人の鑑賞眼に堪えうる,子供をバカにしない思想性を明確に持った児童文学を確立した方々だと思いますし,佐野洋子さんのこの作品もそれらに並ぶだけの深さを持っています。



以前勤めていたある学校では生徒会の子供たちが『すくーるでいず』という生徒会新聞を発行していました。

そこに頼まれてこの本の紹介を書きました。

「人は本当に人を愛せなければ,死ぬこともできないということを,この本ほど明確に教えてくれる本はありません」

私は確かそんなことを書いた覚えがあります。

その気持ちは今でも変わりません。


2012年6月15日金曜日

数の不思議

Facebookの友人からもらった画像です。

何度見ても「不思議!」の感に堪えません。
数学を専門にやっている人からみれば,

「あたりまえ」

なのでしょうが・・・。


2012年6月14日木曜日

PV80000のお礼

先ほど確認したら、今日の夕刻、総アクセス数(PV)が80000を超えていました。

毎回書く事ではありますが、このようにマイナーなブログに、こんなにたくさんのアクセス数をいただいてしまって、「申し訳ない」気がいたします。

私の文章がどうかということではなく、書く対象、つまり医進塾の塾生への多くの方の応援の気持ちが、結果としてこのアクセス数となって現れているのだろうと思います。

その意味でこのPV80000は、塾生全体への「応援」の数だとも言えるでしょう。

どんなに勉強しても「保証」のないのが受験勉強というものの「宿命」です。

その「宿命」から逃げることなく、真正面から勝負を挑んでいる医進塾の塾生たちに、これからも応援と声援とをお願いいたします。

医進塾塾長
外山 恩

メディカルテスト第2回

朝から一日かけて「メディカルテスト第2回」の実施です。

先ほど最後の「小論文」が終了しました。「数学」と「生物」は既に採点に入っています。
明日「英語」と「化学」「物理」が採点に回り,明後日に「小論文」が採点されます。最終的に答案用紙がこちらに回ってくるのは来週前半の予定です。

前回の「メディカルテスト第1回」での反省を十分に生かしてくれるように期待しています。



「塾生専用ページ」にも画像を載せてあります。そちらもご覧ください。

2012年6月13日水曜日

保護者面談始まる

今週から「保護者面談」が始まっています。

資料はメディカルテスト第1回の成績のみですから、あまり詳しい勉強と学習の内容まではお話しすることができません。むしろこの時期の「面談」は、3月までと全く異なった環境の中で、お子さまがどのような「姿勢」で勉強に励んでいるのか、またそれをご家庭でどのように側面から援助していったらよいのか、などについての相談が中心です。

形式は特に決めておらず、塾生を交えた三者面談になることもありますし、ご両親と私の三者、あるいはそれに生徒を加えて四者面談になることもあります。ご希望と必要に応じて決めています。

今日の時点で5名の保護者とお話をいたしました。メディカルテスト第1回の成績、特に「数学」が全体的に振るわなかったためか、その点についてのご質問や相談のご希望が目立ちました。

それぞれに事情が違っておりますので、まずその生徒の普段の勉強振りを基にした「成績の意味」をお話しさせていただくところから始めます。たとえば

「これだけやっているのに、この点数にしかならない原因は・・・」

という点から入り、

「では、この点数をいつまでに、どれだけ上げなければならないか」

という分析が続くということになります。

ここまでは経験に基づきかなり客観的にお話しができます。

問題は次の点です。

「その勉強を性格的にこなせるか」

こんなところに『性格』というような言葉が出てくると、戸惑う方もいらっしゃいますが、これが事実なのです。

学力はその子の基本的な能力よりも、性格に負うところが大きい、ということです。

では成績を上げるためには

「性格を変えなければならないか」

ということですが、これはある程度は

「その通りです」

とお答えしなければならない点なのです。

もちろんその人間の性格を100%変えることなど不可能ですし、出来たとしたらそれは教育ではなく洗脳だと思いますので、してはならないことでもあります。

でも苦しいことを踏ん張ってやり遂げようとする努力を通じて、できなかったことが出来るようになったとしたら、それは広い意味での性格の変化・広がりと言ってもよいものなのではないでしょうか。

「性格を変えないと成績が上がらない」

というよりも、もしかしたら

「成績を上げようと努力しているうちに、自然に自分の性格に変化が現れてくる」

という言い方のほうがよいのかもしれません。

もしそういうとしたら、これは万人に共通するごくごく当たり前のことなのだと思います。

勉強という高度に知的な作業を通じて自分自身を見つめることができ、自分の至らない部分を補うことができたとしたら、最も望ましいことであるに違いありません。

そしてその変化を一番身近で感じられるのがご家庭のご両親であるように思います。

「4月からの子供の生活を見ていると、これが3月までのあの子と同一人物だとは信じられないのです」

とおっしゃったお母様がおられました。

その生徒がそこまで勉強に打ち込み始めたのは、医進塾がエライわけではなく、その子自身が偉いのです。でもその子がそう変わって行けるための一助になれたということが、私たちにはとてもうれしいことなのです。

そんなお話しもできるのが、この時期の保護者面談期間の良いところだと思います。

ご希望の方はいつでも医進塾事務室(03-3205-4308)にお電話でご連絡ください。すぐにアポイントをおとりいたします。




2012年6月12日火曜日

Dream Big, and Start NOW!

機会があるたびに医進塾の生徒たちに言っていることです。

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「君たちに授業をしてくれている先生方の力というものは,今の君たちから見れば『雲の上』のものに見えることがあるかもしれない。だがその先生方にも,人生のある時期には今の君たちと全く同じか,あるいはそれ以下の力しかない時期があったはずなのだ。

先生方と君たちとの違いは何か?

訓練と練習の『量の差』に過ぎない。そのことを忘れてはいけない。先生方に出来るということは,君たちも時間をかけ,練習を積み重ねれば,必ずできるようになるものなのだ。

『時間がない』?

当たり前だ。有り余る時間などありはしない。無ければどうする。作るしかない。その通り,『つくり出すしかない。』このことなのだ。




「時間がない」と嘆いている暇があったら単語を覚えよ!計算問題をせよ!「成績が伸びない」と泣き言を言う暇があったら生物をやれ,化学をやれ!

もう一度言う。

有り余る時間など存在しない。それを作る意思を強く持つものにだけ時間とは与えられるものなのだ。

将来の君たちの仕事を思え!

苦しんでいる患者さん,うめき声を上げている動物を前にして,それでもなお「時間をくれ!」と君は言うか?

その時,その場で何かをせねばならない,そういう職業に君たちはつくのだ。

『時間がない』?甘えるな,泣き言を言うな。

だから今改めて言う,

Dream Big, and Start NOW!!」



メディカルテスト第2回迫る!

14日(木)は「医進塾メディカルテスト第2回」が朝から行われます。時間割その他は「第1回」と全く同じです。問題の難度も,原則としては同じです。

「原則として」と断ったのは,授業での既習範囲に難しいものが含まれている可能性があるからです。いくら「既習範囲」とは言っても,指導内容そのものが難しい場合,当然出題される問題も難しくなります。

昨年も「既習範囲での出題のほうが,その他の問題よりも難しかった」という声が聞かれた回が何度かありました。

ただそれにしても「既習」は「既習」です。

「全く理解できない,わからない」

ということがあってはならないはずです。前回のメディカルテスト反省で私が全員に言ったこと,

「分かったつもり,分かったふり」

は絶対にいけないということです。

今回の目標として私が全員に掲げてほしいこと,それはまず,

「前回と同じ間違いをしない!」

このことです。

前回「計算ミス」が多かった人は,今回は絶対にミスをしないようにしましょう。「初歩的知識」に問題があった人は,試験前にもう一度教科書に記載されている基礎知識の暗記と定着を確認しましょう。

前回「時間が足りなかった!」人は,問題ごとの時間配分を上手にしましょう。そして,それを具体的な点数として獲得するように努力してほしいと思います。ですので当然のことながら,

「前回以上の得点を!」

これが具体的な目標になります。


メディカル第1回を本気で復習した人ならば,自分がどこで点数を落としているかよく理解できているはずです。

この二つの目標は実際にはコインの裏表,同じことを視点と言い方を変えただけに過ぎません。

来週後半には得点集計を行います。その時に皆さんがどれだけ成長したかを確認させてもらいたいと思います。

頑張りましょう!!

最近の登校状況

「塾生専用ページ」には,毎日の出席・登校状況が掲載されています。私が休みのときには翌日にまとめて,となりますが,原則として必ず毎日の出席の状況をリアルタイムに近い状態で載せるように考えています。

今日(12日)は,「遅刻」が7名(うち1名が欠席に変更,1名は連絡なし)です。これには大変に驚きました。

今までの統計をとって見ますと「火曜日」と「金曜日」の「遅刻・欠席」が,他に比較して多いような印象も受けます。

火曜と金曜日は「英語」の日です。まさかイントロテストを受けるのがイヤで「遅刻・欠席」ということではないだろうと思いますし,遅刻や欠席をしている人の中には間違いなく「やむをえない事情」としてこちらが把握している方もいますので,一概に「けじめがない」とは言い切れないものがあるとは思います。本当に具合が悪いのならば休まなければなりません。

それでも,ここ最近の塾生の生活全般にはこちらが「???」と,首を傾げざるをえない面が散見されるのも事実です。

昨日は,夕方の学習時間になっても勉強の態勢に入らず,近くのコンビにで夕食を買って来て,別の場所で食べようとしている塾生を二名注意しました。

朝の学習時間帯に自習室に行かず,友人と二人で空き教室で「べちゃべちゃ」とおしゃべりをしている人を三人注意したのは,ほんの一週間ほど前のことです。

「時間のけじめ」をつけることは本当に難しく,一度つけた「けじめ」であっても,それを壊すのはきわめて易しいことだということなのでしょう。

先ほど書いたように本当の「体調不良」を無理する必要はないと思います。

ですが,そうならないような日ごろの配慮,健康面まで十二分に気をつけての学習という気持ちがなければ,これからますます天候不順になる季節を乗り越えることができるはずもありません。

その点で最近の塾生の生活態度には危うさを感じています。HRでの講話や,あまり出欠状況不順の人には個々への対応という形で積極的jに対応策を考えてゆこうと思います。

※先ほど英語科主任のH先生を呼び,「火曜,金曜に塾生の遅刻欠席が多いのは,英語の授業に問題があるのではないか。もしそうであるなら大変なことなので,先生方としても気をつけて具体的な対応策を考えてもらいたい」と依頼しました。塾生たちに「這ってでも受講しに来たい・来なければならない」と思わせるような授業をやってゆきましょう,ということで意見が一致。これから具体的な対応策を考えます。

※普段の登校・出欠状況があまりにも目に余る状況の場合,『夏期合宿』への参加をお断りすることがあります。今まではこんなことは特に考えもしなかったのですが,最近の塾生の出席状況を見ているとちょっと心配になりました。もちろんそんなことにならないよう,事前の注意・指導は十分にするつもりでおります。




2012年6月11日月曜日

合宿施設とアクセス


少し気が早いのですが,質問がありましたので,夏期合宿の施設とアクセスを再録します。


昨年8月19日付け記事の再録です。

昨年(2011年)の8月と12月に、それぞれ「夏期合宿」「冬期合宿」の様子が画像入りで掲載されています。そちらもよろしければご覧ください。「合宿」の大体の雰囲気がご理解いただけると思います。


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つくばセミナーハウスとその周辺


リゾートホテルではありませんので、豪華絢爛な施設・・・というわけには行きませんが、勉強の環境としては十分だと思います。


つくばエクスプレス「守谷駅改札」ここを出て左に行きます。
高田馬場からちょうど1時間。秋葉原から35分です。
守谷駅改札を出て左に行くと、目の前に常総線の「守谷駅」。
入って左側下のホームです。
常総線「新守屋」駅を出たところ。
ここを合宿に使うようになった5年前に比べるとずいぶん立派になりました(笑)。
駅を背にしたところ。この歩道橋を越えてまっすぐに進みます。
途中の街路樹。5年前にはあったかどうか・・・笑。
周りは住宅地です。大変に静かな区域です。
高速道路を越えます。もう少しです。
高速道路を超えた最初の道を右に入ります。
右に入る道の反対側にコンビニがあります。
渡るときは少し先の横断歩道を利用してもらいます。
突き当たりを右です。左に行っても行けますが、大回りになります。
右側の電信柱に標識があります。
隠れていて見にくいのですが、ここを左に曲がるとすぐです。
裏口から近道をします(笑)。正面からも行けますが、ぐるっと回り込むので遠回りになります。

「つくばセミナーハウス」の正面です。
ここまで私の足で普通に歩いて新守谷駅から10分でした。
正面左の「別館」。本館入り口から徒歩50歩(笑)。
ここの一階にも個室がありますので、必要に応じて使ってもらいます。
順不同に館内をご紹介します。
アスレA教室です。
大部屋。左にエクストラベッドがあります。
入り口を入るとホール。ホール突き当たりが大セミナールーム。
その右隣(写真では正面のドア)がレストランです。
レストラン内部。レストランというより「食堂」のイメージですかね(笑)。
アスレB教室です。
アスレAとBは大きな教室を二つにしたものです。
5人部屋内部。
大SR(セミナールーム)。全体授業や夜間の自習などはここを利用します。
開講式やC/Pなどもここを使います。合宿時は一つの机を二人で利用してもらいます。
ホールを反対側(大セミナールーム側)から見たところ。
写真正面がセミナーハウス事務室です。
荷物などはここに届きます。


2012年6月9日土曜日

保護者面談期間のお知らせ,他

保護者の皆様

1学期後半の予定一覧

「保護者面談期間のお知らせ

夏期合宿スケジュール(予定)

夏期合宿参加申込書

の四種類のプリントを,来週月曜日に各ご家庭に郵送させていただきます。

またそれと同じものを,「塾生専用ページ」にJpegで掲載いたしました。

「夏期講習時間割」は来週末までに掲載いたします(微調整があり,若干遅れていることをお詫びいたします)。

上記4種類のプリントは塾生全員にも渡してあります。

何かありましたら医進塾事務室(03-3205-4308)までご連絡ください。


※「塾生専用ページ」に掲載したプリント類は片側が欠けていますが,その上でクリックしていただくと別ページで開くようになっています。




受験風景(画像)

午後の試験が始まっています。
「英語」からです。順次「数学」「理科」と続きます。

全国模擬試験ですので,医進塾だけではなく文系の生徒も一緒に受験しています。










第1回全国模試

曇り空で雨模様です。肌寒いくらいですね。
昨日の晴天と比較すると,全く日本の天気はどうなってしまったのと思います。

今日は朝から「ベネッセ全国模試(マーク式)」が行われています。午前中は「国語」と「社会」,午後が「英語(記述)」「英語(リスニング)」「数学」「理科(生物,化学,物理)」と続きます。理科2科目受験者は19時までかかります。

国公立受験者は既に9時20分から試験が始まっています。他の生徒も準備に余念がないところです。

今朝のHRで,全員に「模擬試験をただの『模擬』試験と思うか,それとも『実際の試験』だと思って取り組むかで,結果には大きな差が出てくる」ということを話しました。

試験が好き!という人はあまりいないと思います。出来るものなら避けたいというのが人情でしょう。それは私も同じです。

でもどうせ受けなければならない試験であるならば,そこから逃げるのではなく正面から正々堂々と向き合いたいものです。

今受けている試験の問題と同じ問題が来春の入試に出たとしたら,自分はどうするか,これを常に考え続ける必要があります。

緊張もするし,焦るかもしれません。

でもそれを乗り越えなければ来年の

「合格!」

はないのです。

ただの「模試」ではない,ただの「練習」ではない,『実戦』をどう戦うのか,それが塾生全員に課せられた課題なのだろうと思います。

逃げずに真正面から挑戦し,その結果を虚心に受け止めるようにしたいものです。


2012年6月7日木曜日

暑かったり,寒かったり・・・の季節

これから梅雨の季節ですね。

蒸し暑さと肌寒さが交代に来る,勉強にはあまり向かない季節です。でもやるだけのことはやらねばなりません。

教室の温度は27~8度を基準にして冷房・除湿を入れるようにします。自習室内はそれよりも若干低めに設定しています。

暑さ寒さは体感に個人差がありますので,全員が納得できるような温度設定は不可能です。各自が自分の服装で調整できるところは調整するようにしてください。

この夏「計画停電」は避けられそうな気配が濃厚ではあります。ですが貴重なエネルギー源を無駄に使ってよいという理由はどこにもありません。

学校法人として様々な優遇措置があるからこそ,このような場合は率先して「節電・節約」に協力したいと考えています。

ただし,そうは言っても学校ですので,生徒の学習空間の保全には気を使います。無理や無駄をせず,かつ必要な場合には思い切って必要なものを使って行けるよう,室長さんたちと相談しながら対応してゆく予定でおります。


保護者面談期間と夏期講習・合宿までの予定

医進塾
保護者の皆様

「塾生専用ページ」に1学期後半から夏にかけての予定を掲載いたしました。ご覧ください。

同じものは「保護者面談のお知らせ」「夏期合宿のお知らせ」等とともに,近日中に塾生全員に渡し,同時に各ご家庭に郵送いたします。

ご確認ください。

医進塾事務局

面接を終えて

昨日で塾生への「塾長面接」が全て終了しました。
皆それぞれの自分の勉強への感想や,授業への取り組みなど,思いの丈を語ってくれました。

面接をしながらその途中経過をHRでフィードバックしたりブログに書いたりしていましたので,大体塾生の反応も最後には統一されてきたようです。

彼らにとって大きなショックになったのは,何と言っても「メディカルテスト第1回」での成績の悪さ,それも「数学」での自分たちの力のなさでした。

「こんなに悪いとは思わなかった」

「もうちょっと取れると思った」

「自分の計算力のなさに(試験中に)呆れて先に進めなくなった」

こんな感想が相次ぎました。

どれもこれも「受験生」としては

失格!

です。

自分の力を正確に知り,何が足りないかを具体的につかみ,それをどうしてゆくかを明確な学習計画の中に落とし込んでゆくことが勉強には一番大事だからです。

自分ひとりで勉強しているのではなく,先生方の指導に従って進んでいるわけですから,まずは,

習ったことを確実に出来るようにする

これが真っ先に来なければなりません。

今回の試験で明らかになったことは,塾生が全体として

「習ったことが出来ていない」

このことだと思います。

理由は前に書いたように,各自の学習(特に大事な「復習」が)「分かったふり,出来たつもり」の勉強になっているからに他なりません。

今回の試験と面接の結果を虚心に受け止め,9日の全国模試,14日の「メディカルテスト第2回」で同じようなミスをすることがないよう,努力を重ねてもらいたいと思います。

幸いなことに面接後の自習室の雰囲気など見ていますと,以前とは確かに変わったなと思う面も多々あります。

蒸し暑い時期が近づいています。勉強に打ち込みにくい時期に入りつつあるのは事実です。ですがそれに負けてはいけません。

プロのの受験生

としての矜持をもちつつ妥協せずに先に進んでもらいたいと願います。



2012年6月6日水曜日

上から目線の若者(続)

先日お話しした「上から目線の若者」の記事です。

http://news.livedoor.com/article/detail/6607485/

改めてこの記事を見ていて、しばらく前にあった出来事を思い出しました。

数年前の話です。

ある講師候補の方と面接をすることになりました。彼は名前を出せば誰でも知っている国立大学の理科系学部を卒業し、塾や予備校の講師を学部時代からいろいろとやっているという経歴の方でした。

医系専門塾である医進塾では、どんな大学の卒業生であっても、学部卒業生というだけでは滅多に採用しません。彼と会ってみようと思ったのは、学部卒業であるにも関わらず、「職歴」の欄にやたらにたくさんの塾や予備校の名前が書き連ねてあったからです。

In-take面接(最初の面接)ですので、基本的な事項の確認から入ります。私が職歴欄に書いてあった塾やら予備校やらでの業務実績を確認したところ、塾は小学生・中学生対象の補習塾がほとんど、予備校では「チューター」という立場で夜間の自習時間監督をしていただけだということがわかりました。

そういう情報が一切記載されていなかったので、通常の授業をそこでやっていたものと私は勘違いしたのでした。

「こういう書き方は、誤解を招くから、きちんと書いたほうがいいですよ」

と私が言うと、

履歴書はプライベートなものなので、書き方にまでいろいろ言われる筋合いはない

こう言うのです(笑)。

「個人の属性の中でもっともプライベートなものは、自分の名前ですよね。でもその名前はパブリックな場で他人が使ってくれないとそもそも意味がないでしょ?名刺も同じ、履歴書だって同じものなんですよ。それは知っておいたほうがいいですね」

今にして思うと、私もずいぶん穏やかな言い方をしたものだと、自分で自分を褒めてやりたくなります(笑)。

でもその後の彼の返答はまさに「常軌を逸した」(笑)ものでした。

自分は22歳で経験がない。そのことは医進塾さんも分かっているはずだ。分かっていて面談を設定したということはそちらの責任だ。私の経験のなさをきちんと指導してくれるような研修を、医進塾さんではどのように用意してくれているのか、それが知りたい

・・・私は思わず彼の顔をまじまじと見てしまいました。とても

『正気』

とは思えなかったからです。

それに続けて彼は次のようなことも付け加えました。

医学系専門予備校に応募した以上、自分を採用した場合はしっかりした研修の場が用意されるはずだから、それがどのような内容なのかを教えてもらいたい。その内容によって自分がこちらで働くかどうかを考えさせてもらう

私はすぐに面接の中止を伝え、目の前で彼の履歴書を封筒につめなおして本人に返却し、次のように言って部屋からたたき出しました(笑)。

「私たちはあなたの現在の指導力に応じてその対価として金銭をお支払いすることは考えます。ですが右も左も分からないあなたの将来に投資しようとするほど物好きでも暇人でもありません。お引取りください」

そして彼を部屋から出すとき、次のようにも言いました。

「医進塾には様々な研修の場が用意されています。ですがそれは生徒のためになることを何とかして身につけたいと『謙虚』に願う人のためのものです。自分の力や経験のなさを他人のせいにするような方のためのものではありません。」

今にして思うと彼はよくその時まであれでやれてきたと思います。おそらくは出身大学の名前がなせることだったのでしょう。

でも彼があの調子で世の中を渡ってゆけると思ったらこれほど大きな間違いはありません。そんなに世の中は甘くない。彼はいつかどこかでそれを思い知ることになるのでしょう。

若いからまだまだ自分を変えることは出来るし成長の機会もあるはずです。彼がどこかの学校で立派に講師として働いてくれていることを、今は祈りたいと思います。

2012年6月5日火曜日

HR講話

先週の土曜日は私がお休みをいただいた関係でHRを開催できませんでした。そのため昨日の16時から臨時HRを開催し,各種連絡を行いました。そこでお話しした内容です。

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皆さんこんにちは。

先週で5月が終わり,もう6月に入っています。4月16日に開講した1学期も,ちょうど半分が終わったということです。

1学期が半分終わった・・・そう聞くと愕然とする人も多いのではないでしょうか。塾長面接でもそのことを言うとみな一様に「え!」という表情になります。でもこれが事実なのです。

この一ヵ月半の勉強はいかがでしたか?おそらく現時点で「納得の行く勉強ができた,納得の行く点数が取れている」という人は,一人もいないと思います。理由はいままでにも何度か言ったとおり,「復習の不徹底」にあることは明らかです。

一学期の半分が終わった今,皆さんに考えてもらいたいことは「今までと同じ密度の勉強をしても学力の向上には結びつかない,得点の向上にはつながらない」ということです。「徹底した復習と定着」がこれからの非常に大事なポイントとなるのです。

「徹底した復習と定着」と言いますが,実際にはなかなか難しいものです。何よりも「目標として掲げる言葉が希薄」過ぎるのがその原因です。

そこで私は皆さんに

Sustainable Concentration 
『持続可能な集中力』


という言葉を覚えておいてもらいたいと思います。

人間の集中力というのは誠に希薄なものであって,たとえば私たちの目の前にあるものを置き,それを集中して見つめてください,と指示を出したとします。何分くらい見つめていられると思いますか?

心理学でよくやる「視点保持実験」というものです。その結果は,なんと!視点保持の持続可能時間は(何分ではなく)「30秒程度」だといわれているのです。

※これは人間にとって決して悪いことではありません。視点を常に変化させ,両眼から入ってくる情報を比較することにより,ものの「奥行き」であったり「距離感」というものを知覚できるのが人間の脳の優れた点であるからです。

今は「視点」のことをお話しました。皆さんに必要なのは単純な「視点」の固定の問題ではなく,脳全体を一つの問題の解法に向けて集中することです。その問題が求めている解をその問題の条件に合った形で提示できるように,少なくとも20分や30分は「集中」できなければなりません。

それが今お話した,sustainable concentration,「持続可能な集中力」ということなのです。

これは

「訓練」

で,だれでもできるようになりますし,

「訓練」

しなければ誰にもできません。

いきなり30分の集中が無理ならば,5分,10分から始めてもよいのです。自分の前にタイマーを置いて決まった時間内に問題を解くという「タイマースタディ」を私が強くお勧めする所以です。

「集中度の高い学習」があって始めて

「徹底した復習と定着」

が可能になります。

今までの皆さんの勉強に一番欠けていたのがこの「sustainable concentration」であったとすれば,逆にこの訓練を自分に段階を踏んで課すことで,これからの勉強の「質」を高めてゆくことが出来るはずです。

一学期の前半分と同じだけの時間が夏休み前にあります。今までと同じ質の勉強を繰り返しても,それは時間の無駄でしょう。これからの時間を有効に使い,1+1を2ではなく3にも4にも,あるいは5にも6にもしてゆけるのは,一つにかかってこの


Sustainable Concentration 
『持続可能な集中力』


にあるのだということ,このことを忘れないでいてもらいたいと思います。

これからの皆さんの努力に期待しています。

















2012年6月4日月曜日

上から目線の若者

先日「上から目線の若者が増えている」という記事を読みました(誰かがメールで送ってくれたものです)。その記事によると、筆者の会社には特に最近、こんな新入社員が増えているのだそうです。

「注意しても聞かない」

「こちらの注意を『結局それってこういうことなんでしょ』と言い返してくる」

「顧客からの電話がまともに取れない。言い方が失礼なのを注意すると、『だって僕の仕事じゃないですから』と言ってはばからない」

「職能が低いのは自分のせいではなく、『会社がそのチャンスを与えないからだ』と考えており、実際にそう言う」

「あまりつまらない質問をするので『そんなことは自分で調べなさい』と言うと、辞書や参考書を持ってきて『調べても分かりませんでした。指示の仕方が悪いのではありませんか』などという」

まあ、世の中にはいろいろの人がいて、採用したのはその会社なのだから仕方ない面もあるだろうなぁ・・・などといろいろと考えましたが、思わず思いついたこと、

「医進塾には『上から目線』のヤツっていないなぁ」(笑)。

確かに塾生、講師の先生を含めて、いわゆる「上から目線」にあたるような人は、少なくともここ数年、医進塾には無縁だと、改めて思ったのでした。

塾生は習う側ですから当然と言えば当然ですが、講師の先生方もみな社会人としてどこに出しても恥ずかしくない方々ばかりです。

他の予備校で教えている先生方に聞くと、皆さん口を揃えて

「医進の子は良いです!真面目で熱心で、他では考えられない。教えていて楽しいです!」

と褒めてくださいます。

生徒たちに聞くと、

「医進の先生は、こちらがどんなに基本的な質問をしてもバカにしないで教えてくれます。それどころか、『いまこの基本的なことが分かると、将来こういう複雑な問題が分かるようになるよ。だからがんばろうね』という言い方をしてくれます。こう言われたら勉強しないわけには行かなくなります」

・・・なのだそうです。

これはなぜなのだろうと改め考えました。

おそらく・・・ですが、常に自分が謙虚にならなければならない環境が揃っているからではないか、そしてその「謙虚」さが決して「卑屈」に結びつかないような指導を先生方がしてくれているからではないか、ということだろうと私は考えています。

これは生徒の側ですが、講師の先生の側も同様です。

先生がたは皆この道の「プロ」です。プロであるからにはそれなりの修練を積んできています。年上の先生方にはみなそれなりの『実績』があり、積み上げられた経験値からくる『迫力』には、若い先生方では、どうしても

『太刀打ちできない』

面があるのです。若い先生方は年上の先生方から謙虚に学ぼうとします。年上の先生方は決して「出し惜しみ」せず、「こういうところはこうする、こうやって教える」ということを実によく指導してくれます。

若い先生にはまた若い先生にしかできない塾生への面倒見のスタイルというものがあり、そこはやはり「若さ」の為せる技で、年上の先生にはなかなか真似できません。

少しでも気を抜くと「授業評価」に点数として跳ね返ってきます。考え抜かれた授業にはそれなりの点数が生徒からつけられます。これは塾長である私の授業も例外ではありません。つまり、今はやりの「360度評価」が、自然な形で実施されているのが今の医進塾のシステムなのです。

「常になにか学ぶものがある」

「常に自分を高める目的と目標がある」

「互いに切磋琢磨する仲間がいる」

「大事なことを惜しみなく教えてくれる先生がたがいる」

こういう状況が、自然と医進塾の仲間(先生方、塾生全員)を

「謙虚」

にして行くのだと、改めて感じています。

これがあるからこそ、医進塾は

「上から目線のヤツ」

には無縁の場所となっているのでしょう。

そう思うと、逆にこの「上から目線」の若者は「自分を高める努力ができない、かわいそうな若者」ということにもなりそうです。



2012年6月1日金曜日

あのころのこと④

ずっと以前のことですが、今までの自分の勉強の軌跡について書いたことがありました。その総まとめの部分を、理由はわかりませんがアップするのを忘れて「下書き」のファイルにしまいっ放しになっていたようです(汗)。


いまさらとは思いますが、せっかく書いたものでもあるし、最後まで書かないと記録の意味もなさないので、一応載せてみます。

興味のない方もおられると思いますので、そのような方はどうぞ読み飛ばしてください。

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青山学院、国際基督教大学で、それぞれ英語学、言語学、心理学、キリスト教思想史を学んだ私は、一つの「壁」に突き当たりました。

英語学も、言語学も、そして心理学も、人間を、いわば「外から」見る学問です。外から見るだけで何が分かるのだろうか、という疑問がその「壁」でした。

もっと人間存在の基本構造、根源的ない意味づけを理解することは出来ないのだろうか

こう思った私は、改めて自分の「存在」そのものを問う「哲学」と、そしてそれをもう一段階高いところから鳥瞰・俯瞰できるような「神学」を勉強してみたくなって行ったのだと思います。

(ICUのY先生の「キリスト教思想史」を受講したのはそのためでした。Y先生の授業は思想史というよりも「存在論」の特徴を時代の進展にあわせてご自分の見方で解説してゆくというものでした。そこで学んだ「フロント構造」という考え方は、後々まで私のものの考え方に影響を与えるものとなりました。)

別にそれから学位をとったり論文を書いたりというつもりはなく、それまで真正面から勉強したことのあまりない分野にコミットすることで、それまでの自分の勉強を集大成できるような「場」が欲しかったということなのではないか、と、今にして思います。



最近はかなり状況が違っていると思いますが、私が三つ目の大学として選んだ上智大学には当時はまだまだたくさんの外国人司祭(神父)がおり、私が足掛け3年間で取った科目の指導教官も、その殆どが、ざっと思い出してみても、スペイン人、ドイツ人、アメリカ人、フランス人と、多彩な国籍の方々ばかりでした。

中世思想研究所のある四谷キャンパス
石神井のイエズス会修道院。この奥に典礼研究所がありました。
反対側から見たところ。今はこの左側にロヨラ・ハウスがあります。

多彩な教授陣に、これも多彩な教科、分野を教えていただきました。いまはもうほとんどの方が亡くなってしまわれています。先日たまたま昔の先生とお目にかかってお話しをする機会がありました。

私が在学した当時とはずいぶんキャンパスの雰囲気も大学生の質も変わってしまったといわれました。同じことはICUの後輩にも言われました。全て人間の組織が潜ってこなければならない時代との軋轢ということなのでしょう。

典礼研究所で何度か親しく教えを受けたT神父や、哲学の奥深さを教わったR神父、D神父のことを本当に懐かしく思い出します。

私が上智大学で学んだことの中で一番重要な事柄は、

自分にとって本当に大事な問題は、他人から教わるのではなく自分で答えを見つけるべきものだ

ということでした。

確かに哲学も神学も、もう他人から教わってどうこうするというような段階はいろいろな意味で過ぎていたのだと思います。

先生方との授業も、そのほとんどが集団授業に参加するということよりは、先生方の空いている時間に研究室にお邪魔して1時間程度の話し合いをするというようなものになりました。

そこでそれらの先生方から強くアドバイスされたことが上記のことだったのです。

それまで私は職業を持ちながら半分学生のような生活を続けてきていました。仕事では決して手を抜かないこと!を信条にしていたのため、職場と学校(大学)との二足のわらじは決して楽ではありませんでした。試験の前など、数日間も徹夜が続いたり、職場での仕事が長引きふらふらになって大学に駆け込んだこともありました。不思議と授業で寝たりということはありませんでしたが、同じ教室で学んでいる他の「一般の学生諸君」との「意識の差」は、否応なく感じざるを得ませんでした。

私が最終的に「教壇勉強」に別れを告げ、自分が自分の目的意識と自分だけの問題意識で自分なりに勉強を続けようとしたのが丁度35歳のときでした。思えば長い「学生時代」ではありました(笑)。

でも私にとって先ほど書いた先生からの言葉は、今にして思うとまさに「天啓」だったと感じるのです。

私が最後の大学のICUで知り合ったA君という人がいます。彼は私よりも年上でした。本当はICUの学生ではなかったのですが、なんとなく面白い授業があるからというのでもぐりこんできていた人でした(昔はこういう「もぐり学生」が結構いたのです。大学も案外寛容で、知ってか知らずか特に問題になったことはありませんでした)。

本職は都立高校(定時制)の先生で、昼間暇だから大学生をやっているというのでした。そのときは確か国立大学に籍があったと聞いた覚えがあります。

彼は「学生生活」が好きで、

「できれば一生こんな生活をしていたい」

と言っていました。実際に出た大学も学部だけで4つとか言っていたのを覚えています。特に決まった専攻があるわけではなく、そのときそのときで

「受かったところに入る」

と決めていたようでした。それ以外にももちろん前述したようにあちこちの大学にもぐりで行っていたわけですから、まさに「プロの学生」(笑)だったのかも知れませんね。

でも私はA君と知り合いになり、少しだけ話をし、

「こうはなりたくない、いや絶対にならないぞ!」

と心に誓ったのです。何故かというと、A君と話していると彼の話の中に全くと言ってよいほど、

「人間そのものへの問題意識」

を感じなかったからです。

彼にとっての「大学」とは、一種の「遊技場」でした。そこで知り合った人たちと楽しく過ごし、学問の入り口程度の話しをいろいろと出来ればそれでよし、それ以上は望まない、というのが彼の基本的な態度でした。

私は彼の生き方、考え方を知ったとき「高等遊民」(旧い言い方です・笑)という言葉を思い出しました。漱石の時代の言葉です。

このような生活には、少なくとも私が求めていたような意味はない、このまま私が今と同じような生活を続けていたら、A君と同類になる危険性がある、それは避けなければならない、というようなことを漠然と感じていた私に、決定的な方向付けをしてくれたのが、前述した先生方からの強いアドバイスだったというわけです。

私はそれから自分の仕事の中で様々な試行錯誤を繰り返し、教育の場にあり続けながら今まで大学で学んだことをいろいろな意味で発展させる試みを続けてきました。

純粋に英語そのものを教える授業を、英語を使ってプラスアルファのことをする授業へとどうレベルアップさせるか、授業そのものを生徒が「考える」機会にするにはどうするかを考え続けました。

ディベートやディスカッションを取り入れ、プレゼンテーションという概念・訓練を導入し、AO機器を駆使、インターネットを取り入れ、最終的には今までの『授業』の概念そのものを発展的に解消・改革するような「ハークネスメソッド」(これについてはいつかお話することもあるかもしれません)に行き着きました。

そのときは気づきませんでしたが、それら全てに私がかつていろいろな大学で学んだことのすべてが生かされているように、今になって思います。

医進塾での私の仕事は管理と運営なので、そのような授業が必ずしもできるわけではありませんが、将来また何かの機会があれば、そんな形で生徒と接してみるのも楽しいだろうな、と思う最近です。