1.時間がたくさんあると、覚えられない(笑)。
不思議なもので、「明日まで覚えてきなさい!」というと、「え~っ、明日までですか~」などと不平たらたらなくせに、実際はきちんと覚えてきます。
「じゃこの連休を使って、来週の半ばまでにこれだけね~」といういい方をすると、みな非常にうれしそうな顔をするのですが、実際には覚えてこられず「リピート」(同じ範囲が再暗記課題となること)ということが非常に多いのです。
これは不思議なようですが、結局のところ、
「(無理やりにでも)やらせなければ、やらない」
ということに尽きるということなのでしょう(笑)。
それは逆に言うと、
「(無理やりにでも)やらせれば、きちんとやる」
ということでもありますから、あとはこちらの指導の仕方一つということにもなります。これからが正念場ですので、今まで以上に徹底して「やらせる」指導を重ねてゆこうと思います。
2.負荷をかけられることを嫌うが、甘やかされると怒る(笑)。
単語の暗記範囲は、初回が5ページ(1回)、同じ本を一回終わらせて二度目になると倍の10ページ(1回)になります(1ページに平均15語の単語が載っています)。
これは「原則」で、
「あ、この子はできそうだな」
と、チェックしているこちらが思えば、その次の回から順に範囲を増やして行きます。やっとの思いで5ページがこなせるようになった、これですこし楽になる・・・と思った瞬間に、
「じゃ、次は8ページね!」
と言われてしまうわけですから、彼らも
「たまんね~よな~」(笑)
になるのでしょう。
でもこれを案外心の底では待ち望んでいる生徒が多いのも事実です。その証拠に自分に余裕ができたなと思うと、こちらの指定した範囲よりも先までやってくる子がほとんどだからです。
「この程度でいいかい?」
と、多少甘い顔を見せると、
「いえ、先まで出してください。必ずやってきます!!」
というような頼もしい塾生も何人もいるのです。
「遅い!!ハエが止まる!」
「何やってる!中途半端な覚え方ならしないほうがましだ!はい、リピート!!」
「5500語レベルが完全に頭に入ってないくせに『速読』なんて10年早い!!」
「今回リピートになったら『必殺リピート男』って呼ぶぞ!がんばれ!」
などと私から言われながらも、毎回なんとかこなし続け、つい先日5500語レベルを終わらせた生徒が2人出ました。
レベル4(最高ランク)の中ごろまで入っている生徒が全体の三分の二です。何としても十一月末までには大部分の生徒に5500語レベルを仕上げさせたいと考えています。