2012年11月29日木曜日

元気の出る言葉

ちょっと下が切れてしまっていますが、今日全員に配った「元気のでる言葉」です。

『問題はあなたを苦しめるためではなく、成長させるためにある』

今の塾生に絶対に忘れてほしくない言葉です。




最近の医進塾

しばらくブログの更新ができませんでした。
まとめてここ1週間の医進塾の様子を報告いたします。

1.11月24日(土)2学期終了

塾生もあまり実感がわかないという感想でした(笑)。実際には殆どのクラスが補講期間も継続で授業を行っているからです。

課題もかなりの量に上り,復習が間に合わない!という声があちこちから聞かれています。でもこえrを乗り越えなければなりません。先生方もただ単に問題をこなしているのではなく,それぞれにきちんとした目標があっての問題演習です。

「泣き言を言わずに,120%の時間活用を考えなさい!」

と激励しました。

2.補講期間(11月26日~12月1日)

先ほども書いたように,大部分の授業が継続して実施されています。それでも規定の範囲と演習まで終えた講座がいくつかあり,その時間帯は塾生にとって大変に貴重な「復習時間」となっているようです。自習室に行くと,それらの生徒の緊張した勉強の姿勢が伺われ,襟を正すことがしばしばです。

3.答案の返却

全国模試の返却が第4回,第5回と続けて行われました。第4回は「記述」,第5回は「マーク式}です。国公立の二次試験以外,最近の入試はいわゆる「マークシート」形式が大変に多くなってきており,医学部,獣医学部も例外ではありません。

マークシート形式の問題は,それほど複雑なことが聞けない反面,問題数を多く出すことが可能(というよりも,そういなければ本当の力が分かりにくい)なので,特別の練習と訓練が必要となってきます。

こちらもよく復習し,分からない問題がないように,分かる問題はもっと早く解けるように,早く解ける問題はその分たくさん解けるように,練習を積み重ねていってもらいたいものです。

4.遅刻・欠席者増加

この時期になって「遅刻」「欠席」が目立つようになっています。特別な理由のある人は仕方がありませんが,そうでない人が「寝坊」などで遅刻してくるのを見ると,若干の

「情けなさ」

を感じてしまいます。

この時期,日本国中の受験生が来年の試験を目指して必死に頑張っているのです。それを考えたら「寝坊しました。遅刻します」という言い訳など,恥ずかしくてできないと思うのですが・・・。

やむをえない理由での遅刻もあると思います。その時にはきちんと連絡をして落ち着いてくればよいことなので,連絡もしないで時間ぎりぎりに息せき切って医進に飛び込んでくるのは感心できません。

いまさら,という感もありますが,改めて自分の生活の乱れを立て直す必要もあるのではないでしょうか。

また,この一週間は風邪や発熱,下痢,嘔吐などでの欠席者が数名おり,

「まさか,伝染性のものでは・・・」

と,こちらのキモを冷やさせました(笑)。

幸いどのケースも「一過性」のものであることが判明しております。来週の冬期講習からはみな元気に受講してくれるでしょう。

ただ,全体に

「疲れ」

が見えていることも事実ですので,昨日から今週土曜日までは,夜9時までの居残り学習を

「各自の判断に任せる」

形にしています。少しでも「危ない!」と思う人がいたら,直ぐに帰って自宅でゆっくり休息をとるように指導しているところです。

5.保護者面談がほぼ終了

直接医進にお出でになれない保護者の方には電話で大体のお話をさせていただいております。生徒の側もほぼ志望校の選定が終わった段階です。まだこれからというご家庭が二つほど残っておりますが,大体のところは終わりました。

もしご心配のことがあれば,遠慮なさらずに医進事務室(03-3205-4308)までご連絡ください。

5.冬期講習,冬期合宿,正月特訓,直前講座

12月3日から「冬期講習」が開始されます。12月25日~31日が「冬期合宿」,来年1月2日~3日が「正月特訓」となっています。

冬期合宿と正月特訓は両方でワンセットです。合宿で出された課題や遣り残した問題演習などの「最終チェック」を行うのが「正月特訓」になります。

その後はセンターテストまでが「直前講座Ⅰ期」,センターテスト後,センターリサーチが終った日から「直前講座Ⅱ期」が1月末まで行われます。

2月以降は「二次試験対策講座」ならびに「医学部,獣医学部2次試験対策」がおかれます。

これから3月まで,一瞬たりとも気が抜けない医進塾です。


2012年11月19日月曜日

「いのち」への視線②


以下は川崎協同病院の和田先生のブログ記事から。
(ご本人の許可を得ての転載です。)

#################

10月9日にも投稿したN君が、星になった。
5年以上闘病を重ね、数回の大手術を乗り越えてきたN君にとって、僕はたった18日間だけの最後の主治医だった。
あまりにも急激な病状悪化のさなかに、僕らは出会った。N君の妻は、僕の勤務する病棟の看護師だった。自分よりも若く、まだ小さなお子さんがいるN君の冷静さに、僕は動揺した。奇跡でも何でもいい、息子さんの誕生日を一緒に迎えてほしかった。川崎大師のお守りや来年のカレンダーを渡したのも、丸山ワクチンに登録したのも、全て本気だった。「最初から緩和ケアだけに取り組む主治医」にはどうしてもなりたくなかった。僕は胸水を抜いたりステロイドを使ったり、できることは全てやってみたものの、予想を遥かに上回る病気の猛勢の前では、何度かの外泊を可能にするのが精一杯だった。

■先が見えない

入院後ほどなくして、妻がN君の気持ちを伝言してくれた。
「〇んセンターでは、治療について自分の意見や意志を差しはさむことは一切なかった。良くなるからやれと言われたことを、ただ頑張ってきた。だから、今後どうしたいかという思考に慣れてない。どうしたいか聞かれても、何がどこまでできるのか、残された時間がどれくらいあるのかもわからない。だから、体がおちついていても考えられないんだ。普通は、明日は何食べようとか、月末に雑誌買いに行こうとか、とりとめもないことを考えながら眠りにつくけど、自分には今後がない。だから考え事ができない。何がしたいという考えにならないんだ。」

■Dignity Therapy

彼の心境を知った僕は、その日の夕方、ノーマ・コーネット・マレックの「最後だとわかっていたなら」を渡しながら、N君とのんびり話をした。
予後は週単位~日単位であること。呼吸困難や痛みで辛い状態になったら、伝えたいことを家族に話す余裕はないこと。いつ急変してもおかしくない状況で、今晩ですら「絶対急変しない」という保証はできないこと。
「…だから、大切な人に伝えたいことは、今、伝えてください。ただし、死を前提に話すことは、家族を死と向き合わせることにもなります。だから、N君が家族を傷つけそうな気がして話すのをためらうのなら無理はしないで下さい。もしも僕でよければ、家族へのメッセージを僕に託してください。責任を持ってN君の言葉を預かって、しかるべき時にご家族に伝えます。」
N君はdignity  therapyに強い興味を示した。
「そんなことができるのなら是非お願いします。でも、何を話せばいいのかな…ICレコーダーも持って来てるんですけど、いざとなると何を話したらいいかわからなくて。」
僕は彼にいくつかの質問をした。
「N君が今まで生きてきて、一番うれしかったことは何?」
「それは…やっぱり子供が生まれたことですね。ずっとできなかったから。本当にうれしかったです。」
「奥さんに一番伝えたいことを教えて下さい。」
「うーん……。結婚してくれてありがとう…だな、やっぱり。」
「息子さんには?」
「息子には…二つあります。一つは、お母さんを支えて下さい。もう一つは……強い男になれ!!」
僕もN君も泣いていた。
「もしN君が言えなかったとしても、僕が必ず伝えますから。」
N君の表情がみるみる和らぎ、そしてこう言った。
「先生と話してたら頭が整理されてきたから、今から妻と息子に話したい。」
その日の夕方、彼は家族水入らずで話をした。それまでほとんど夜も眠れなかったN君が、その晩からぐっすり眠れるようになった。
次の日僕は、妻にこう言われた。
「昨日はありがとうございました。“お父さんは天国に行くんだよ”って息子に話してました。あのあと家に帰ったら、テレビで“天国に一番近い島・ニューカレドニア!”っていう番組をやってて…息子がそれを見て“お母さん、僕あそこに行きたい。お父さんに会えるかもしれないから!”なんて言って…子供なりにいろいろ考えてるんだと思います。」


■N君の覚悟

僕はN君のブログが、亡くなる3日前の朝に更新されたことに気づいた。
「これまでお世話になった方にお礼を言う時期かと思い、掲示しました。心残りも多いですが、幸せな人生でした。これまで応援、支えてくれた皆さん、本当にありがとうございました。」
僕はN君の覚悟を知った。N君はDNARについて〇んセンターですでに説明をうけていたが、僕はその日のうちにDNARの相談をしなきゃいけないと思った。
「患者さんが院内で急変した時、スタットコールによって蘇生が開始されるのは病院全体の決まりごとです。でも僕達は、意味のない蘇生という苦痛からN君を守りたいと強く思っています。もしこの紙にサインすることでN君自身が安心できるなら、どうかサインしてください。でも、もし少しでも不安な気持ちがあるならサインは不要です。たとえサインがなくても、僕らはその時点でのベストの決断をしますからね。」
N君は「喜んでサインします」と言ってご夫婦でサインしてくれた。そして翌日から外泊に出かけた。これが、N君の最後の外泊になった。

■最後の外泊

外泊した日の夜に呼吸困難感が強くなったとの連絡を受け、僕は業者にかけあって真夜中に在宅酸素を設置してもらった。
翌朝、僕はN君に会いに自宅に行った。だいぶ調子は悪かったが「このまま家にいたい」とN君ははっきりと言った。僕は迷わず彼のリストバンドをはずした。もう病院に戻る必要なんかない、このまま最期まで家族と一緒に過ごしてもらいたい、と心から思った。夕方オペが終わってすぐ、僕はまたN君の家に行った。緩和ケアチームで作った「旅立ちの準備」というパンフレットを持参して、付き添っているご両親にもこれから予測されることを詳しくお話した。
そしてその日の夜。
「たった今、主人が亡くなりました」と妻から連絡を受けた。僕はN君の家に飛んで行き、お別れをした。ただただ悲しかった。3週間にも満たなかったが、僕はN君と本当にたくさんの話をしたし、N君のことを心から尊敬していた。僕が死亡の確認をしている間、息子は神妙な顔でそばについていてくれた。あの日の夕方、N君は家族を呼んで3人でいろいろな話をしたが、話した内容を改めてきいてみると、N君が僕に託してくれたことは一切伝えられていなかったのだった。あの時に聴いといてよかった、と僕は心から思った。死亡確認を終えてから、僕はN君から預かったメッセージを家族に伝えた。今、自分はN君なのだと言い聞かせて、家族と向き合った。
僕は家族と一緒にエンゼルケアを始めた。髭そりとメイクは、いつも必ず自分がやらせてもらっている。僕がN君の髭を剃っていると、息子がいきなりビデオカメラで僕の撮影を始めた。びっくりしたが、N君に時々話しかけながらそのまま髭そりを続けた。「はい、おしまい。きれいになったよ!」僕がN君に声をかけると、息子は小さな声で「ありがとう」と言ってくれた。
「お父さんに着せる服を見てこよう。お父さんに一番似合うの、探してね。」妻は息子と一緒に、最後に着る服を探しに行った。息子が選んだ服を見て、僕は本当にびっくりした。彼が持ってきたのは奇しくも、N君が最期のブログ更新で掲載した、息子と手をつないで写っているN君の服だったからだ。

■喪失感

たった18日間という短い関わりだったのに、なぜか喪失感が強くて、僕は夜もあまり眠れなくなってしまった。いつもならお通夜に顔を出してご家族と話をするうちに癒されるのだが、僕はこの週末大阪に出張していて、葬儀に出られなかったからかもしれない。なんだか、まだ主治医が終わっていない気がしてしまう。どこかで気持ちを整理しなきゃいけないことはわかっている。近いうちにお線香をあげに行こうと思う。
N君。きみが大切な人に伝えたかったこと、僕が確かに伝えましたよ。
どうか安心して、ご家族を見守ってください。

「いのち」への視線①


少し長いのですが、FBである方から送ってもらった記事です。塾生にも同じものを配りました。

################

【いのちをいただく】

「いただきます」って、
日本ならではの言葉なんだそうです。

だから、
この言葉を知らない外国の人は、

「いただきますって、何ですか?」
「それは、神に対する祈りですか?」

と聞いてきます。

もしもですよ、
みなさんが子どもたちに、

「なんで食べる前に『いただきます』
 って言わなきゃいけないの?」

って聞かれたとしたら、
どう答えますか?

たぶんですね、
みなさんは、

「それはね、
 命をいただく動植物、
 食料を生産してくれた人、
 そして調理してくれた人に
 感謝するためなんだよ」

って答えるんじゃないかな、
と思うんですけど、
子どもたちにその話をして、
はたして
どれくらいの子どもたちが
心から納得するでしょうか?

よく考えてみるとですよ、
子どもたちはおそらく、
似たようなことを
何回も聞いているはずなんです。

でも、残念ながら、
それが多くの子どもたちの心に
響いていないのが
現状ではないでしょうか?

それどころか、
給食指導の時間にですよ、

「ちゃんと
 いただきますを言わんね!」

「ごちそうさまは?」

「はい、合掌していない人が
 いるからやり直し!」

なんて、
つい言ってしまうことって、
ありますよね?

中学2年生の理科で、
「動物の生活と種類」という
単元がありまして、
その中で動物と植物の違いに
ついて学習します。

動物と植物の一番の違いは何か?

それはですね、

「動物は、
 食べるために
 動かなければならない。

 植物は、
 食べる必要がないので
 動かなくていい」

です。

植物は動けない、
じゃないんです。

動かなくていいんです。

なぜか?

生きていくための栄養を、
自分の力で作り出すことが
できるからです。

私たち動物には
それができません。

だから、
どうしても他の生き物を
「食べる」必要がある。

動物だろうが植物だろうが、
どんな生き物であっても、
自分の命の限り
精いっぱい生き続けたい、
そう願って生きているんだと
私は思います。

私たち動物は、
そんな他の生き物の「いのち」を
奪わなければ、
一時も生きていくことができない、
悲しい宿命を背負った
生き物なんです。

食を考えることは、
命について考えることです。

このことを、
どうやって子どもの心に
響かせるのか、
そして、
どうやって子どもの心に
火を灯していくのか、
それが、
きっとプロとしての
教師の仕事なんだろうと
思うんです。

私の心に深く残っているお話が
二つありますので、
ここでご紹介します。

一つは、
九州大学大学院助教授の
佐藤剛史先生が書いた、

「自炊男子~
 『人生で大切なこと』が見つかる物語」

 の中に出てくるお話です。

-------------------

「いただきます」「ごちそうさま」を
なぜ言わなければならないか
分かりますか?

「いただきます」の意味の一つは、
「作ってくれた人の命をいただく」
ということです。

命とは時間です。

ある人が80歳で
亡くなったとしましょう。

ということは、
80年間という時間が、
その人の命だということです。

今朝、みなさんのお母さんは、
30分かけて朝ご飯を作りました。

今日の夕食、お母さんは、
1時間かけて夕ご飯を作ります。

その朝ご飯には
お母さんの30分ぶんの命、
夕ご飯には
1時間分の命が
込められているのです。

みなさんが生まれてから
今日までの間、
お母さん、お父さんは、
自分の命の時間を使って、
みなさんを食べさせてきたのです。

そして、
これから親元を離れるまで、
ずっと、みなさんは、
お母さん、お父さんの
命の時間を食べていくわけです。

「いただきます」の意味の一つは、
「作ってくれた人の命をいただく」
ということです。

食べ物を粗末にすることは、
作ってくれた人の命を
粗末にすることです。

心を込めて、
「いただきます」「ごちそうさま」
を言いましょう。

食べ物を作ってくれた人に
感謝の気持ちを
忘れないようにしましょう。

-------------------

そしてもう一つは、
内田産婦人科医院の
内田美智子先生が書いた、

「いのちをいただく」

という絵本のもとになったお話です。

この絵本、
クラスの子どもたちや、
ご自分のお子さんに
ぜひ読み聞かせてあげてほしい、
そんな願いを込めて
ご紹介しますね。

-------------------

坂本さんは、
食肉加工センターに勤めています。

牛を殺して、
お肉にする仕事です。

坂本さんは
この仕事がずっといやでした。

牛を殺す人がいなければ、
牛の肉はだれも食べられません。

だから、
大切な仕事だということは
分かっています。

でも、
殺される牛と目が合うたびに、
仕事がいやになるのです。

「いつかやめよう、いつかやめよう」

と思いながら
仕事をしていました。

坂本さんの子どもは、
小学3年生です。

しのぶ君という男の子です。

ある日、小学校から
授業参観のお知らせがありました。

これまでは、
しのぶ君のお母さんが
行っていたのですが、
その日は用事があって
どうしても行けませんでした。

そこで、
坂本さんが授業参観に
行くことになりました。

いよいよ、
参観日がやってきました。

「しのぶは、ちゃんと手を挙げて
 発表できるやろうか?」

坂本さんは、
期待と少しの心配を抱きながら、
小学校の門をくぐりました。

授業参観は、
社会科の「いろんな仕事」
という授業でした。

先生が子どもたち一人一人に

「お父さん、お母さんの
 仕事を知っていますか?」

「どんな仕事ですか?」

と尋ねていました。

しのぶ君の番になりました。

坂本さんはしのぶ君に、
自分の仕事について
あまり話したことが
ありませんでした。

何と答えるのだろうと
不安に思っていると、
しのぶ君は、
小さい声で言いました。

「肉屋です。普通の肉屋です」

坂本さんは
「そうかぁ」とつぶやきました。

坂本さんが家で新聞を読んでいると、
しのぶ君が帰ってきました。

「お父さんが仕事ばせんと、
 みんなが肉ば食べれんとやね」

何で急にそんなことを
言い出すのだろうと
坂本さんが不思議に思って
聞き返すと、
しのぶ君は学校の帰り際に、
担任の先生に呼び止められて
こう言われたというのです。

「坂本、何でお父さんの仕事ば
 普通の肉屋て言うたとや?」

「ばってん、カッコわるかもん。
 一回、見たことがあるばってん、
 血のいっぱいついてから
 カッコわるかもん…」

「坂本、
 おまえのお父さんが仕事ばせんと、
 先生も、坂本も、校長先生も、
 会社の社長さんも肉ば食べれんとぞ。
 すごか仕事ぞ」

しのぶ君はそこまで一気にしゃべり、
最後に、

「お父さんの仕事はすごかとやね!」

と言いました。

その言葉を聞いて、
坂本さんはもう少し仕事を
続けようかなと思いました。

ある日、
一日の仕事を終えた坂本さんが
事務所で休んでいると、
一台のトラックが
食肉加工センターの門を
くぐってきました。

荷台には、明日、
殺される予定の牛が
積まれていました。

坂本さんが
「明日の牛ばいねぇ…」
と思って見ていると、
助手席から十歳くらいの女の子が
飛び降りてきました。

そして、
そのままトラックの荷台に
上がっていきました。

坂本さんは
「危なかねぇ…」
と思って見ていましたが、
しばらくたっても
降りてこないので、
心配になって
トラックに近づいてみました。

すると、
女の子が牛に話しかけている声が
聞こえてきました。

「みいちゃん、ごめんねぇ。
 みいちゃん、ごめんねぇ…」

「みいちゃんが肉にならんと
 お正月が来んて、
 じいちゃんの言わすけん、
 みいちゃんば売らんと
 みんなが暮らせんけん。
 ごめんねぇ。
 みいちゃん、ごめんねぇ…」

そう言いながら、
一生懸命に牛のお腹を
さすっていました。

坂本さんは
「見なきゃよかった」
と思いました。

トラックの運転席から
女の子のおじいちゃんが降りてきて、
坂本さんに頭を下げました。

「坂本さん、
 みいちゃんは、
 この子と一緒に育ちました。

 だけん、
 ずっとうちに置いとくつもりでした。

 ばってん、
 みいちゃんば売らんと、
 この子にお年玉も、
 クリスマスプレゼントも
 買ってやれんとです。

 明日は、どうぞ、
 よろしくお願いします」

坂本さんは、
「この仕事はやめよう。もうできん」
と思いました。

そして思いついたのが、
明日の仕事を休むことでした。

坂本さんは、家に帰り、
みいちゃんと女の子のことを
しのぶ君に話しました。

「お父さんは、
 みいちゃんを殺すことは
 できんけん、
 明日は仕事を休もうと思っとる…」

そう言うと、
しのぶ君は「ふ~ん…」と言って
しばらく黙った後、
テレビに目を移しました。

その夜、
いつものように坂本さんは、
しのぶ君と一緒に
お風呂に入りました。

しのぶ君は坂本さんの背中を
流しながら言いました。

「お父さん、
 やっぱりお父さんが
 してやった方がよかよ。

 心の無か人がしたら、
 牛が苦しむけん。

 お父さんがしてやんなっせ」

坂本さんは
黙って聞いていましたが、
それでも決心は
変わりませんでした。

朝、坂本さんは、
しのぶ君が小学校に出かけるのを
待っていました。

「行ってくるけん!」

元気な声と扉を開ける音がしました。

その直後、
玄関がまた開いて

「お父さん、
 今日は行かなんよ!
 わかった?」

としのぶ君が叫んでいます。

坂本さんは思わず、
「おう、わかった」と
答えてしまいました。

その声を聞くとしのぶ君は
「行ってきまーす!」
と走って学校に向かいました。

「あ~あ、子どもと約束したけん、
 行かなねぇ」とお母さん。

坂本さんは、渋い顔をしながら、
仕事へと出かけました。

会社に着いても気が重くて
しかたがありませんでした。

少し早く着いたので
みいちゃんをそっと見に行きました。

牛舎に入ると、みいちゃんは、
他の牛がするように角を下げて、
坂本さんを威嚇するような
ポーズをとりました。

坂本さんは迷いましたが、
そっと手を出すと、
最初は威嚇していたみいちゃんも、
しだいに坂本さんの手を
くんくんと嗅ぐようになりました。

坂本さんが、

「みいちゃん、ごめんよう。
 みいちゃんが肉にならんと、
 みんなが困るけん。
 ごめんよう…」

と言うと、
みいちゃんは、
坂本さんに
首をこすり付けてきました。

それから、坂本さんは、
女の子がしていたように
お腹をさすりながら、

「みいちゃん、じっとしとけよ。
 動いたら急所をはずすけん、
 そしたら余計苦しかけん、
 じっとしとけよ。じっとしとけよ」

と言い聞かせました。

牛を殺し解体する、
その時が来ました。

坂本さんが、

「じっとしとけよ、
 みいちゃんじっとしとけよ」

と言うと、
みいちゃんは、
ちょっとも動きませんでした。

その時、
みいちゃんの大きな目から
涙がこぼれ落ちてきました。

坂本さんは、
牛が泣くのを初めて見ました。

そして、
坂本さんが、
ピストルのような道具を頭に当てると、
みいちゃんは崩れるように倒れ、
少しも動くことはありませんでした。

普通は、
牛が何かを察して頭を振るので、
急所から少しずれることがよくあり、
倒れた後に大暴れするそうです。

次の日、
おじいちゃんが
食肉加工センターにやって来て、
坂本さんに
しみじみとこう言いました。

「坂本さんありがとうございました。
 昨日、あの肉は少しもらって帰って、
 みんなで食べました。

 孫は泣いて食べませんでしたが、

 『みいちゃんのおかげで
  みんなが暮らせるとぞ。
  食べてやれ。
  みいちゃんにありがとうと
  言うて食べてやらな、
  みいちゃんがかわいそうかろ?
  食べてやんなっせ。』

 って言うたら、孫は泣きながら、

 『みいちゃんいただきます。
  おいしかぁ、おいしかぁ。』

 て言うて食べました。
 ありがとうございました」

坂本さんは、
もう少しこの仕事を
続けようと思いました。

-------------------

ある学校で、
保護者の一人から、

「給食費を払っているのに、
 『いただきます』と
 子どもに言わせるのはおかしい」

というクレームがあった、
との話を聞いたことがあります。

「なんという常識のない保護者なんだ!」

と片付けるのは簡単です。

でも、もしもこの保護者が、
この話を知っていたとしたら、
どうだったでしょう?

現在の食生活は、
「命をいただく」というイメージから
ずいぶん遠くなってきています。

そしてその結果、
食べ物が粗末に扱われて、
日本での一年間の食べ残し食品は、
発展途上国での、
何と3300万人分の年間食料に
相当するといいます。

私たちは
奪われた命の意味も考えずに、
毎日肉を食べています。

動物は、みんな自分の食べ物を
自分で獲って生きているのに、
人間だけが、
自分で直接手を汚すこともなく、
坂本さんのような方々の
思いも知らないまま、
肉を食べています。

動物だろうが植物だろうが、
どんな生き物であっても、
自分の命の限り
精いっぱい生き続けたい、
そう願って生きているんだと
私は思います。

命をいただくことに対しての「思い」。

お肉を食べて
「あ~、美味しい。ありがとう」
お野菜を食べて
「あ~、美味しい。ありがとう」

そこに生まれる思いは
どんな思いでしょう?

お肉を食べて
「うぇ~、マズッ!」
お野菜を食べて
「うぇ~、マズッ!」

そこに生まれる思いは
どんな思いでしょう?

食べ物をいただくとき、
そこに尊い命があったことを忘れずに、
その命を敬い、
感謝の言葉をかけてあげられる人に
育ちましょう。

今日もまた、
食べられることへの感謝の言葉、

「ありがとうございます。
 感謝します。
 いただきます」

食べているときの
「美味しい!」という言葉。

そして食べ終わった後の、

「あ~、美味しかった。
 ありがとうございます。
 ご馳走さまでした」

という「食べられたこと」への
感謝の言葉をかけてあげましょう。

もちろん、食べ残しをせずに。

食べ物が、
あなたの体を作ります。
あなたの体に姿を変えて、
あなたの中で生き続けます。
そして、
体の中からあなたを精いっぱい
応援してくれています。

あなたができる最高の恩返しは、
たくさんの生き物たちから
命のバトンを託された
あなたの命を、
いっぱいに輝かせること。

喜びに満ちた
人生を過ごすこと。

それが、
あなたと共に生きている
たくさんの命たちが、
いちばん喜ぶことなんです。
みんなの分まで、
命いっぱいに輝きましょう。

2012年11月16日金曜日

11月後半へ・・・

先日「11月に入りました」という文を投稿したと思ったら、もう「中盤に入ります」という内容になりました。

まったくもって、例年のことながら年の後半は時の過ぎ去る速さに驚かされます。

今週末までに生徒の『志望校調査』が提出されることになっています。特に「安全校」をどこにおくかで、いろいろと悩ましい問題を持つ生徒もいるようです。

先ほども相談に来た生徒が「両親が安全校としてあげてきた大学と、自分が考えている大学がぜんぜん違うので戸惑っている」という相談に来ました。

何事によらず、「意見の違い」は、

「スタート」

なのであって、決してそれが

「結論」

ではないということ、そしてそこからどのように話しを展開するかは、すべて自分の心が決めて行くのだということ、加えて、自分の心が決めるとは言っても、決して「意固地になる」のではなく、ご両親のお考えも十分に聞いたうえで妥協できるところは妥協して決めて行かねばならないということを伝えました。

医学部、獣医学部は学ぶ学問の性質上、「バイト学生」として通うことの極端に難しい学部です。

私も、どうしようもないというときは「とにかく、入ってしまえば何とかなるのだから」と言って励ますこともありますが、通常は学費の大半をご両親にお願いすることになるのだと思います。

そうであれば、何をおいてもご両親との話し合いが「志望校決定」に生かされなければなりません。

「自分の将来なのだから自分で決める!」

と、格好のよいことを言っても駄目なのです。もちろんご両親が自分の志望校・安全校の選択に積極的に賛成してくださるのであれば、それはとても幸運なことでしょう。

でもそれもまた、きちんと理を尽くして

「話し合う」

姿勢から出てくるものなのです。そこの手続きをきちんと踏まずに、

「勝手に決めて、勝手に願書を出して、受かったらお金だけお願いね!」

では、余りにも自分勝手で情けないことです。

調査の提出は「今週末」と書きましたが、必要に応じて延長もできます。限られた範囲ではありますが時間をできるだけとり、納得の行く受験計画を立ててくれることを期待しております。


2012年11月15日木曜日

マジックナンバー

もう朝夕はコートがいるくらいになっています。医進の自習室も暖房を常時入れておかないと肌寒いような感じがあとまで残ります。大勢ではないのですが、ちょこちょこ体調不良でお休みする人もいて、心配なところです。

獣医学部のAO入試、推薦入試、学士編入などが進んでいます。医進からも数名受験しますので、現在その準備と調整に時間がかかっています。

ここで決められれば「素敵なクリスマスと新年が迎えられる!」訳で、受験する人は真剣に向き合っています。一般入試を目指す人も、ここでまた気合を入れなおしてもらいたいものです。

「マジックナンバー」という言葉があります。プロ野球などで使われるときには「優勝まであと何回勝てばよいか」などの意味です。

私は勉強にもこの「マジックナンバー」があると思っています。

ある項目を「何度繰り返したら完全に自分のものになるか」という「定着必要回数」がそれに当たります。

ですのでこれは各自異なりますし、同じ人であっても項目によって異なります。あるいは教科・科目によって異なることもあり、多種多様ですが、やはり大きな目でみてその人なりの一定の平均値があることも否定できません。

私の場合は「100」です。

つまりどんなに難しい英文の暗記でも、難度の高いプレゼンテーションの練習でも、あるいはダンスのステップでも、空手の技でも、フルートの曲でも、

「100回くりかえす」

ことで、大体完全に自分のものにできるということです。

私は運動神経も良くはないし、語学の才能があるわけでもありません。音感も鈍いほうだと思います。でもそんな私であっても、同じことを

「100回くりかえす」

まで我慢すれば、一応人並みのことはできる、標準までは行けるということです。



「我慢」

といいました。これはまさに言葉の本当の意味において

「我慢」

なのであって、それまでは楽しいことなど

「まったくない」

と言っても過言ではありません。

要はそこまで「歯を食いしばって」でも

『我慢できるか』

まさにこのことなのです。

それがあるときふっと

「できるようになっている自分」

に気がつくのですが、このときのうれしさは

「言葉ではいえない」

ものです。

古来いろいろな人がこの段階までのことを様々に説明してくれています。心理学的には「機能的自律性」と言い、最近の言葉では「ピークイクスペリエンス」(マズロー)だの「フロー体験」(チクセントミハイ)などと言うこともあるようですが、大体みな同じものを指すと言ってもよいでしょう。

医進の塾生たちにも、自分の「マジックナンバー」を知ってもらいたいと思います。それがわかることで、自分はあとどのくらい勉強しなければならないかということが、おぼろげながらでもわかってくるからです。

今までの自分の体験を率直に振り返ってみて、自分の「マジックナンバー」を知ること、これは身長、体重、血圧等の数値を知ることと同様に、あるいはそれ以上に大事なことかもしれませんね。




2012年11月10日土曜日

最後の全国模試

今日は最後の全国模試(マーク式)です。早いもので最初の試験からもう半年ですね。
結果はマーク式ですので比較的早く11月末には返却が予定されています。

これで

「終り」

ということではなく、この試験の結果から実際の入試まで

「どれだけ(学力を)伸ばすか」

というふうに考えてもらいたいと思います。

この試験で満足の行く結果が出せなかったという理由で、この時期からそれまでにも増して猛勉強を始め、見事獣医学部入試に合格したT樫さんや、医学部に合格したY田さんの例もあるのです。

どんな段階からでもリスタートは可能です。

今日の試験も、

「逃げる」

のではなく、積極的・果敢に取り組んでもらうことを願っています。




2012年11月9日金曜日

授業風景パート2


今日の午後の授業,「英文解析演習講座」です。英文の構成・構造を細かく板書して解析しながら日本語にしてゆきます。

かなり内容的に高い(難しい)英文を分析しつつ,内容の理解を深めながら読みこんで行きます。

英語をここまで徹底的に分析する練習は,殆どの人がやったことがないものなので,最初は戸惑いもあったようです。

ですが最近は自分なりの工夫をしつつ,ついてきてくれる生徒も多く,心強さを感じています。

この時間はこちらから生徒を指名をしません。
できる人・希望者が自分の答えを板書します。

板書の時間がかかるので,13時からの授業を実際には12時45分には始めます。

同上

文章解析を添削して説明します。終わるとこんな感じになります。

受講生は板書と解説をノートにとるのに必死になります。
それがないと後の復習ができないからです。
板書・添削形式の授業は,一般的にはあまり好まれません。講師の負担が大きいからだけではなく,予備校の授業で

「指名されて板書させられ,それを皆の見ている前で添削される」

ということに一般の生徒が

「慣れていない」

からということだと思います。

でもそれをやらねば本当の力は

「絶対につかない!!」

のもまた事実なのです。

そんな訳で(笑),医進の私の授業は徹底的に板書させる方針でやってゆきます。






2012年11月8日木曜日

単語暗記チェックから見えてくること

毎日塾生たちの単語暗記チェックをしていると、いろいろと見えてくることがあります。これは実際に子供たちと接点を持ったものでなければわからないことでもあり、教師の醍醐味ともいえるかもしれません(笑)。

1.時間がたくさんあると、覚えられない(笑)

不思議なもので、「明日まで覚えてきなさい!」というと、「え~っ、明日までですか~」などと不平たらたらなくせに、実際はきちんと覚えてきます。

「じゃこの連休を使って、来週の半ばまでにこれだけね~」といういい方をすると、みな非常にうれしそうな顔をするのですが、実際には覚えてこられず「リピート」(同じ範囲が再暗記課題となること)ということが非常に多いのです。

これは不思議なようですが、結局のところ、

(無理やりにでも)やらせなければ、やらない

ということに尽きるということなのでしょう(笑)。

それは逆に言うと、

(無理やりにでも)やらせれば、きちんとやる

ということでもありますから、あとはこちらの指導の仕方一つということにもなります。これからが正念場ですので、今まで以上に徹底して「やらせる」指導を重ねてゆこうと思います。

2.負荷をかけられることを嫌うが、甘やかされると怒る(笑)。

単語の暗記範囲は、初回が5ページ(1回)、同じ本を一回終わらせて二度目になると倍の10ページ(1回)になります(1ページに平均15語の単語が載っています)。

これは「原則」で、

「あ、この子はできそうだな」

と、チェックしているこちらが思えば、その次の回から順に範囲を増やして行きます。やっとの思いで5ページがこなせるようになった、これですこし楽になる・・・と思った瞬間に、

「じゃ、次は8ページね!」

と言われてしまうわけですから、彼らも

「たまんね~よな~」(笑)

になるのでしょう。

でもこれを案外心の底では待ち望んでいる生徒が多いのも事実です。その証拠に自分に余裕ができたなと思うと、こちらの指定した範囲よりも先までやってくる子がほとんどだからです。

「この程度でいいかい?」

と、多少甘い顔を見せると、

「いえ、先まで出してください。必ずやってきます!!」

というような頼もしい塾生も何人もいるのです。

「遅い!!ハエが止まる!」

「何やってる!中途半端な覚え方ならしないほうがましだ!はい、リピート!!」

「5500語レベルが完全に頭に入ってないくせに『速読』なんて10年早い!!」

「今回リピートになったら『必殺リピート男』って呼ぶぞ!がんばれ!」

などと私から言われながらも、毎回なんとかこなし続け、つい先日5500語レベルを終わらせた生徒が2人出ました。

レベル4(最高ランク)の中ごろまで入っている生徒が全体の三分の二です。何としても十一月末までには大部分の生徒に5500語レベルを仕上げさせたいと考えています。




2012年11月7日水曜日

自習風景,他

昨日とは打って変わり,今日は朝からよい天気です。

塾生もこういう日は素直に落ち着いて勉強に励んでくれています。

塾生の生活画像です。

朝の8時45分からと,昼過ぎの16時からの
単語暗記確認チェックの表です。
進度は大体同じですが,塾生によっては暗記範囲を短くして
回数を多くしている場合もあります。

午後の自習室です。皆熱心に勉強していました。

同上

上の画像とは反対側から撮ったものです。

勉強に関係ないものはおかないように・・・
とは言っているのですが・・・(笑)。

自習室セクションB(奥側)です。

気温の変化に伴い,暖房が入り始めました。
加湿器が欠かせなくなります。


11月10日は最後の「全国模試」です。そのあと今年度最後のメディカルテスト第5回が予定されています。

11月の全国模試が終わるとあとは校内テスト(メディカルテスト,他)が中心的な試験となります。全国模試が終わったからと言って勉強が終わるわけではありません。

今までの経験から言っても,この時期からの

「頑張り!」

が合否に直接関わってくるということは否定できないからです。

最後まで気は抜けませんね!(笑)


2012年11月6日火曜日

授業風景,他

11月に入ってから気温が急激に下がり,風邪を引いたりのどを痛くしたりする生徒が増えています。

ひどくなる前に積極的に「休息を取る」ことも大事なことなので,具合の悪い人は(授業を簡単に休んでもらってはこまるので)授業終了後直ぐに帰宅してもらうようにしています。


朝から雨。2号館3階からの画像。いつもは池袋のビル群が見えるのですが,今日は視界が・・・。

そんな中での午前中授業。私のクラス(上級応用英文法演習)です。

確認テストの最中。95%以下の得点は「追試」ですので,みんな必死ですね(笑)。
結果は・・・残念ながら合格が2名。あとは再追試となりました。

解答を板書してもらいます。全員が必ず2~3回当てられます。

同上

同上

添削後はこんな形になります。

今日の午前中クラスでは板書が合計で5回,総問題数は80題に上りました。後はしっかり復習してくれることを期待しています。



2012年11月1日木曜日

題名訂正

以前このブログにデ・キリコの作品を掲載しました。
そのときにタイトルを「海の見える光景」としたのですが、このブログをよく見てくれている以前の学校の教え子から、本当のタイトルはこれです、という指摘をもらいました。

調べてみたらそのとおりでした。私の記憶違いだったのだと思います。

Aさん、ありがとうございました!

それにしても、すっかり信じ込んでしまっていました。思い込みとは恐ろしいものですね。
(笑)。

正しいタイトル⇒『通りの神秘と憂愁 Mystery and Melancholy of a Street』