2013年9月11日水曜日

新しい気持ち

二学期が充実したものになるかどうか、は、

「新しい気持ち」

になれるかどうかにかかっています。

これは実際にはかなり難しいことです。 教室も、講師も、自習室も、すべて外的条件が以前と同じ状況の中で、生徒にだけ「新しい気持ち」になれということは理不尽かもしれません。

ここで言う

「新しい気持ち」

とは、決して今までと異なった気分になれということではありません。そうではなく、「自分が大学に入りたいと願っている気持ちを、もう一度確認しなさい」ということなのです。なぜならこれが、予備校での勉強の

「すべて」

であると言って言い過ぎではないからです。

「合格する」ために全力を尽くすこと、これが塾生に期待されるすべてです。そしてその努力を続けてゆくうちに、あることに気がつく瞬間があります。

「ここまでやった自分が、不合格になるはずがない」

と思える一瞬です。

もちろんその瞬間はすぐに過ぎ去り、難しい問題と格闘する時間が再び来ることになります。ですがこの「一瞬」を、感じたことがある人と、感じたことがない人との間には、それ以後の勉強の進み具合、成績の伸びなどに、大きな違いがでるのです。これは私の個人的な経験や、いままでの生徒の様子から見ても明らかです。

このような

「至福の瞬間」

を、一人でも多くの生徒が感じられるような指導を、私たちも心がけてゆかねばならないと思います。