なんだか朝の風が肌に優しくなってきたような気がします。
もう春なのですね。
私立医学部、獣医学部入試が一段落し、残すは私立Ⅱ期と国公立になりました。
合格した方はみな自宅で思い思いにくつろいでいると思います。
思えばこの一年はまさに「怒涛の年」だったのではないでしょうか?
3月末からの春期講習、4月からの前期授業、7-8月の夏期講習、8月末の「地獄の合宿」(笑)、9月からの後期授業と12月の冬期講習、12月末の「冬期特訓」、1月の直前講座に「大学別PPA(Pin Point Attack)講座」・・・などなど。
勉強に追いまくられた一年だったと思います。
でもそれでよいのです(笑)。
私の周りにいる人たち(多くが教師や医師ですが)が共通して言うことです。「一生に一度くらい、死ぬ気になって勉強したっていう機会があっていいよね」(笑)。
私はその通りだと思います。
自分の限界に挑戦し、苦しくてもそれを乗り越えてその先に行くという経験を、人間はどこかで(できれば若いうちに)体験しなければならないのだと思います。
それを体験した人と、体験してこなかった人では、人生の後半になってから大きな差がつき、それに気がついたときにはもう手遅れ・・・ということなのです。
つらいことも多かった一年だったかもしれません。
でもこの1年の体験が、きっと彼ら、彼女らのこれからを支えていってくれるに違いありません。
勉強以外にそんなことを身につけてくれたら・・・と思います。
そろそろ医進塾は4月入学生が顔を見せ始めました。
新しい年の新しい顔ぶれとともに、また一年が始まろうとしています。
今までの1年の体験が鮮烈であっただけ、塾生の皆さんにはそれぞれ忘れがたい思いを私は持っています。
でもこれで今までの彼らとはお別れです。
別れと出会いの季節、春はその意味で私にとっては一番複雑な思いのある季節なのです。