(前回からの続き)
私は週末を利用してCLeP Initiative (クレップ教育研究会)の仕事をしていましたが、同時に「医進塾」の塾長でもありました。そこで毎年20名~40名の生徒と出会って彼らが医学部、歯学部、獣医学部に進学するお手伝いをさせてもらっていたわけです。
医進塾の生徒はみな非常に真面目で、自分の将来について真剣に考える人たちでした(平均の年齢が高校生よりも高いこともあったかもしれません)。彼ら、彼女らからは、私自身が沢山のことを学ばせてもらったわけですが、中でも「コミュニケーション・プログラム」は、彼らの援助がなければ体系的に整理することができなかったかもしれません。
医進塾の「コミュニケーション・プログラム」というのは、特に医学部二次面接や獣医学部の推薦面接などに対応するために開講した講座でした。最初は純粋に「面接対策」だったのですが、だんだんそれが発展してゆき最終的には「人間対人間のコミュニケーションのあるべき姿とは何か」という壮大な(笑)理念に基づいた「スピーチ・プレゼンテーション講座」となってゆきました。
私自身の専攻(2番目の大学です)が、心理学とコミュニケーション学でしたので、そこで学んだことをそれ以来の経験値を生かして体系化したものになっていったわけです。
現在私は英語のプレゼンテーション指導を仕事の一部としているものです。その仕事は医進塾でのこの指導の体験がなければ、到底できなかったものだと考えています。
その意味で、CLeP Initiative クレップ教育研究会は、医進塾の唯一の正当な後継者(笑)であるともいえるのです。当時の医進塾の生徒さんたちには心から感謝しています。