合宿の期間は生徒と24時間同じ場所にいるわけですので、一人一人の表情や勉強へかける熱意、やる気といったものが非常によくつかめます。
同時にいつでもそばにいますから、何か小さなことをきっかけにして話をはじめ、そこから進路全体のことについて適切なアドバイスや指導ができたりすることも、よくあることです。
「個人面談」などという堅苦しい雰囲気の中だと、普段思っていることも自由に話せない 、というのが生徒の率直な感じだと思いますので、その意味でも「生活の場を共にする」このような合宿イベントは大変に価値があるものだと思います。
先ほども、朝の寝起きが大変によろしくない(というよりも「悪い」(笑))、T君とそのことで話をし、試験は午前中にあるのだから・・・というような話に始まり、合宿が終わったらもう一度生活を立て直すことからはじめようと約束をしたところです。
午後から夜間にかけての彼の立ち居振る舞い、学習態度と、朝の態度との
「あまりの差」(笑)
がはっきりと誰が見てもわかる形で表れてきたからこそ、できる指導であり、普通の学校生活の中ではそこまではわからないことのほうが多いのです。
よく中学校や高校などでは
「生活指導と進路指導とは一体のもの」
などといいますが、それがただの掛け声に終わらず、実際の具体的な指導にまで落とし込めるのが、このような合宿のもつよいところだと思います。