今朝は本当の「台風一過」の秋晴れでした。
こういう日は勉強をしていても気持ちが集中できて、教えるほうも教わるほうも「やったぜ!」という気持ちになりやすいものです。天気・天候の影響とは怖ろしいものです。
反面、夜の来るのが早くなりつつあります。先月の秋分の日以来早いものでもう一ヶ月が過ぎようとしています。夏だったら「まだまだ明るいから勉強にかける時間がたくさんある」と思える時間に、「え、もうこんなに暗いの」というため息をもらすようになってきます。
「暗い=寒い」ですので、当然気持ちも縮こまりがちになりますし、物事に対して積極的に打ってでようという気にはなかなかなりません。
実は大事なことはここからなのであって、日本全国の受験生が等しく同じに感じているからこそ、いまこれからの時間帯をどのように使うかが来年の合否を分ける分水嶺ともなってくるわけです。
これからの生活で大事なことは次の三点です。
1.遅刻をしない。
当たり前のことですが、これが実際は一番難しいのです。一番いけないのはいわゆる「分遅刻」というものです。毎日かならず規定の時間に、大きく遅刻はしないものの、数分単位で遅れることを言います。放っておくとこの「数分」の幅がだんだんと大きくなってゆき、最初は1、2分の遅刻だったものが最終的には30分、1時間の遅刻となってくるのです。そしてそのことを「いけないことだ」と意識する神経が麻痺してきます。
これが一番怖ろしいことです。HRでも注意しているのですが、遅刻は「慣れ・馴れ」の問題で、癖になると罪悪感を感じなくなってしまいます。 そうならないうちに修正してもらいたいものです。
2.授業についてゆく
これも当たり前のことですがなかなか理解してもらえません。1学期と2学期は授業の性格・内容が大きく異なっています。1学期は「易から難へ」のプロセスを原則としていました。でも2学期の「演習中心授業」となってからは、場合によっては「難から易へ」のプロセスを踏むことも珍しくありません。
この差を明確に意識することなく、
「ただなんとなく授業を受ける」
ことを続けても、力はつかないのです。
3.模試を大事にする。
今週末には「全国模試(記述式)」が予定されています。今月末にはメディカルテスト第4回も行われます。もうすでに全部で8回程度の全国模試とメディカルテストが行われてきました。模擬試験を高校の定期考査と一緒に考える人は、いないとは思いますが、受験の態度を見ているとちょっと怪しく感じます。
「模擬試験は『実力試験』だから、その時の実力でうければよいので、特に勉強は必要ない」
と、できの悪い高校生の自分勝手な言い訳のようなことを、先日ちらっと耳にして大変に驚きました(笑)。全国模試であろうと実際の入試であろうと、試験の範囲はきちんと存在します。内容にも統一性があります。試験で聞かれる形式もすべて決まっているのです。
範囲がないように見えて、実はきちんとした「試験範囲」が存在するのが「入試」であり、そのための練習が「模擬試験」なのですから、さっき書いたような言い訳には全く根拠がありません。
言った人もおそらくは冗談だったのでしょうから特に注意もしませんでしたが、改めて考えてみると、これはやはり一言伝えておいたほうがよいと思い、次回のHRでの話題にしたいと思っているところです。
以上三点をきちんと頭に入れることが、単に「受験勉強」だけではなく、その人のこれからの人生を有効に使う礎となるものだと、私は確信しています。