防衛医科大に入学したY田M子さん(笑)が先日遊びにきてくれました。
その前後に北里大獣医学部に入学したT樫さんも同じように空いている時間を使って後輩を励ましにきてくれました。
その二人の態度に共通点があったことを思い出します。
二人とも(遊びに来たのは別々の日でしたが)、塾に入ってくるなり、事務室の前で茫然と立ち尽くしているのです。
「どうしたの、早くお入り」と声をかけても、動きません。
そのうちにやっとしっかりした顔つきになって言ったことが、
「ここにいたんですよね、わたし・・・」
二人ともに共通した反応だったのでよく覚えています。
医進塾はとても小さい塾です。
建物そのものはかなり大きいと思いますが、医進のセクションはそのほんの一部です。
定員25名の小さな塾で彼女たちは1年間、担当の先生方から手塩にかけて育てられました。
その結果、大きな大学に入ることができ、今はそれを当たり前のこととしているのでしょう。
でもその「当たり前の自分」を可能にしてくれたのが、この小さな塾で教えてくれた先生方であり、一緒に机を並べて勉強し、励ましあった仲間だったこと、そのことをY田さんもT樫さんも改めて思ったのに違いありません。
土地の力、場所の力は偉大なものです。
これからも彼女たちにとって医進塾という場所は、彼女たちを力づけ励ます場所でありつづけることでしょう。
いま合宿をしているこの「つくばセミナーハウス」も、今の塾生たちにとって、同じように支え、
励ます場所の一つになるに違いありません。
※なんとなく「勇気づけられたいな」と思う時、わたしは横須賀中央にある記念艦「三笠」に
ゆきます。あのデッキの上にたって海の方をみると、自分がだれか(何か)大きな力にうごかされるような気がして、がんばろうと思えるのです。わたしにとって「場所の力」を感じられるところです。